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脳は主語を理解しない【加筆修正】

※ このコラムは、過去のあまり読まれていなかった内容を加筆修正したものとなります。


飲食店などに行くと、たまに店員さんを叱り飛ばしている店長を見かけることがあります。

それを見ていつも思うのは、「叱られないといけないのは店員さんの方ではなくて店長あなたの態度でしょう」ということ。

店員さんに本当に成長して欲しいのであれば、お客様の前で叱り飛ばす必要もないですし、ましてや嫌な言葉をお客様に聞かせる必要性はまったくありません。

そもそも感情の発露が目的なのであれば、相手に成長して欲しいと願っての「叱る」行為ではなく、店長のストレス発散というエゴです。

どうやら、人間の脳と言うのは「主語」を理解しないで全ての情報を受け止めるようです。

ですから、他人が叱られている場面に遭遇したり、人の悪口を聞かされたりしていても、実際には全て自分へのものとして脳では受け止めている可能性があります。

発言している本人も、聞かされている周囲の人たちも、皆一様に嫌な感情を受け止めてしまうということです。

店長のイライラは店内にいる全員に伝播します。

受け止めたマイナスの発言は、当然自分にとってのストレス要因にもなります。

ですから、強いマイナスの要素を含んだ言葉は、相手にはもとより、独り言でも発さないに越したことはないのだと思います。

お店の雰囲気や部下の在り方、もっと言えばお客様のことを考えるのであれば店長の取る態度や遣う言葉というのも意識する必要があります。

マイナスの思考で自分や周囲の人にとってマイナスの言葉を遣い続けるか、プラスの思考で自分や周囲の人にとってプラスの言葉を遣い続けるか、「自分が選び取った習慣」で環境は良くも悪くも変化していきます。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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