総合内科よわ医

大学医局を離れ、場末病院でなんちゃって総合内科医として働いています。総合内科・腎臓内科…

総合内科よわ医

大学医局を離れ、場末病院でなんちゃって総合内科医として働いています。総合内科・腎臓内科専門医・透析専門医を持っています。メインは慢性期医療に移りました。内科医として何をやっていきたいのか模索中。ブログもやっています。https://yowaiblog.hatenablog.com

記事一覧

肩こりが意外とあっさり改善した話

はじめに お恥ずかしながら、私、2-3年前から肩こりがあったんすよ。最初はあー、なんか凝ってるな。。くらいでとくにつらくもなかったのですが、この数か月でかなり酷く…

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老いに負けたくない

老いを感じる 気が付いたら私も年を取り、いわゆるアラフォーと呼ばれる年代となってしまった。最近本当に困っているのが疲れが取れないことだ。老いを感じるタイミング…

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3号液について思うこと

はじめに 今回は医療者向けの記事になります。医者になってからずーっと思っていることがあって、今回はそれを書いてみようと思います。輸液についてです。 輸液は細胞外…

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結婚という名の劇薬

はじめに 自分は結婚しておりますが、この結婚、万人におすすめできるものではありません。実は結婚というのはとんでもない劇薬だからです。 今回はちょっとおふざけと…

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生活習慣病患者への指導で思う事

はじめに 私は市中病院で内科医として働いています。そのため、外来で生活習慣病 (高血圧症、糖尿病、脂質異常症など)の患者さんを多く相手にします。 生活習慣病患者の…

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透析患者の最期について

はじめに 自己紹介にて書かせて頂きましたが、私は今大学病院を離れて市中病院にて勤務をしております。大学は基本的に超急性期の患者ばかり診ておりましたので、いわゆ…

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レールを外れてみてわかったこと

はじめに プロフィールにも記載している通り、私は大学の医局を離れて、今は市中病院で働いています。どんな職業にもいわゆる王道、レールに乗った働き方というのがあると…

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中心静脈カテーテルのキットについて

はじめに 私はなんちゃって総合内科医として市中病院で働いておりますので、中心静脈カテーテルを挿入する機会が多くあります。市中病院に来て、こんなにも中心静脈カテー…

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生き方と同じくらい死に方も大事

はじめに 医局を離れて市中病院に来て驚いたことはいろいろあります。その中の一つが、患者さんがどんどん亡くなっていくことです。これは、入院する患者さんに高齢者がと…

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医局を辞めた理由3つ

はじめに 私は現在は市中病院勤務+アルバイトで生活をしています。大学の医局に数年前まで属しておりましたが、退局しました。今回は何故医局を辞めたかをお話ししたいと…

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ガーナ人 生活保護申請 腎臓専門医の視点で思う事

はじめに 最近ネットニュースを眺めていたら、こんなニュースが目に入ってきました。  詳細はリンク先を読んでいただきたいのですが、簡単にまとめると2015年に来日し…

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自己紹介

こんな人です  はじめまして、総合内科よわ医と申します。職業は内科医で、年数ははっきりとは書けませんが、中堅どころです。アラフォーです、若くありません。つい最近…

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肩こりが意外とあっさり改善した話

肩こりが意外とあっさり改善した話

はじめに お恥ずかしながら、私、2-3年前から肩こりがあったんすよ。最初はあー、なんか凝ってるな。。くらいでとくにつらくもなかったのですが、この数か月でかなり酷くなってしまったのです。

こんな記事を書いたばかりなのに、情けない。。肩こりとうつ病は関連がある、とかいう話を聞いてそんなことあるかい!って思ってたのですが、いざ自分がなってみると、「これが続いたらマジで鬱になりかねん」と思ったのでした。

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老いに負けたくない

老いに負けたくない


老いを感じる 気が付いたら私も年を取り、いわゆるアラフォーと呼ばれる年代となってしまった。最近本当に困っているのが疲れが取れないことだ。老いを感じるタイミングって人それぞれだと思うけど、多くの人がまず「あ、自分ちょっと老けたかも?」と感じるのがこのアラフォーではないだろうか。

筋肉痛はすぐには来ず、2日酔いは3日酔いに。集中力はすぐに切れる、寝ないときつい。いっつも眠そうな顔をしており、覇気が

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3号液について思うこと

3号液について思うこと

はじめに 今回は医療者向けの記事になります。医者になってからずーっと思っていることがあって、今回はそれを書いてみようと思います。輸液についてです。

輸液は細胞外液, 1号液 (開始液), 2号液, 3号液 (維持液), 4号液, 5%ブドウ糖に大別されます。実際に臨床の現場でよく使われるのは細胞外液、1号液、3号液、5%ブドウ糖で、2号液と4号液はほとんど使われません。

この3号液(商品名 :

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結婚という名の劇薬

結婚という名の劇薬


はじめに 自分は結婚しておりますが、この結婚、万人におすすめできるものではありません。実は結婚というのはとんでもない劇薬だからです。

今回はちょっとおふざけとやさぐれテイストを含めて、結婚に対する考えについて書かせていただこうと思います。独断と偏見まみれです。

結婚すれば幸せ?

 いまだに結婚って、しちゃえば幸せになれるって思っている人が少なくないと思うんですよね。でもこれって、冷静に考え

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生活習慣病患者への指導で思う事

生活習慣病患者への指導で思う事


はじめに 私は市中病院で内科医として働いています。そのため、外来で生活習慣病 (高血圧症、糖尿病、脂質異常症など)の患者さんを多く相手にします。
生活習慣病患者の指導って、とっても難しいです。

今回は内科医の仕事として重要なものの一つ、生活習慣病患者に対する指導について書いてみたいと思います。

なぜ生活習慣病患者の指導が難しい

 単刀直入に言うと、生活習慣病は症状が乏しいからです。例えば、

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透析患者の最期について

透析患者の最期について


はじめに 自己紹介にて書かせて頂きましたが、私は今大学病院を離れて市中病院にて勤務をしております。大学は基本的に超急性期の患者ばかり診ておりましたので、いわゆる看取りはそこまで経験が多いわけではありませんでした。

市中病院に移ってからは多くの看取りを経験するようになりましたが、透析患者さんの最期というのは非透析患者さんのそれと大きく異なります。

今回上記の通り、新型コロナウイルス感染症に罹患

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レールを外れてみてわかったこと

レールを外れてみてわかったこと

はじめに プロフィールにも記載している通り、私は大学の医局を離れて、今は市中病院で働いています。どんな職業にもいわゆる王道、レールに乗った働き方というのがあると思います。

医師の場合は、最近はもう崩壊が始まっているような気もしますが、やはり医局への入局でしょう。医局員として関連病院を転々としながら、臨床をこなしつつ、上から命じられた研究活動を行う。こんな働き方です。

私はどうにも研究活動を楽し

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中心静脈カテーテルのキットについて

中心静脈カテーテルのキットについて

はじめに 私はなんちゃって総合内科医として市中病院で働いておりますので、中心静脈カテーテルを挿入する機会が多くあります。市中病院に来て、こんなにも中心静脈カテーテルを挿入するとは思っていませんでした。

大学にいる頃もそれなりにやっていたつもりでしたが、今の環境に来てから中心静脈カテーテルについて学ぶことが多々ありました。皆様の役に立つかどうかはわかりませんが、自分の知識の整理もかねて書いていきた

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生き方と同じくらい死に方も大事

生き方と同じくらい死に方も大事

はじめに 医局を離れて市中病院に来て驚いたことはいろいろあります。その中の一つが、患者さんがどんどん亡くなっていくことです。これは、入院する患者さんに高齢者がとても多いことが理由です。

大学病院とは、基本的に患者さんを死なせてはいけない病院です。特に私が働いていた腎臓内科は、腎臓が退廃しても透析でしのげる、悪性腫瘍を扱うことがほとんどないこともあり患者さんが亡くなったのは数えるほどでした。

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医局を辞めた理由3つ

医局を辞めた理由3つ


はじめに 私は現在は市中病院勤務+アルバイトで生活をしています。大学の医局に数年前まで属しておりましたが、退局しました。今回は何故医局を辞めたかをお話ししたいと思います。

何故医局を辞めたのか 理由は主に3つありまして

研究に興味が持てなかったから

経験値がこれ以上積めないと感じたから

需要の高いところで働きたいと思ったから

の3つです。一つ一つお話しします。

研究に興味が持てなかっ

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ガーナ人 生活保護申請 腎臓専門医の視点で思う事


はじめに 最近ネットニュースを眺めていたら、こんなニュースが目に入ってきました。

 詳細はリンク先を読んでいただきたいのですが、簡単にまとめると2015年に来日し、定職にはつかずアルバイトで生計を立てていた?ガーナ人の若い男性が2018年に透析導入となった。

そのガーナ人男性が、理由は不明ですが労働ができないために生活保護の申請を求めたものの、却下されたため裁判を起こしたというニュースです。

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自己紹介


こんな人です
 はじめまして、総合内科よわ医と申します。職業は内科医で、年数ははっきりとは書けませんが、中堅どころです。アラフォーです、若くありません。つい最近まで大学医局に属していましたが、研究に興味が持てなかったことなどから退局しました。

医局にいる間に総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医を取得しました。学位は取得しておりません。退局の話をした際に、学位を取ってから退局しないか、とのお話

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