- 運営しているクリエイター
記事一覧
2021年 年間ベストアルバム50
今年も毎年恒例、ベストアルバムを選ぶ季節がやってきました。
今年もいつも通り音楽にまみれた生活をしながら、たくさんの素晴らしい作品と出会うことが出来ました。
去年は音楽は家の中で聴くことが多かったですが、今年は移動中や仕事場など色々な場所やタイミングで聴くことが増えた気がしますね。
家でじっくり音楽に浸るのももちろん良いんだけど、歩きながらだったり車や電車に乗りながら音楽を聴くのもまた違った良さが
2022年上半期 個人的ベストアルバム
今年も約半分が終わり上半期ベストを選ぶシーズンがやってきました。
なんかちょっと早くない?と思う人もいると思いますが、例年12月はほとんどリリース無いし、5月の終わりから6月の頭くらいまでが音楽シーン的には実質的に半分くらいなのかなと思ったので、今回はこの時期にやってみようかなと思います。
今年は例年以上に大型リリースが多く、しかもそれがメディアからの評価も世間からの評価も高い作品が多いという近年
ケンドリック・ラマー『Mr. Morale & The Big Steppers』全曲解説
5年ぶりの。待望の。沈黙を破って。
ケンドリック・ラマーの5作目『Mr. Morale & The Big Steppers』のリリースをめぐって、英語でも日本語でもよく見かけるキーワードである。2022年の5月13日。パンデミックが日常に溶け込み、東欧で戦争が続いている。まだ、カオスだ。
果たして、ケンドリックの新作を私はこの5年間待ち侘びていたかのか。天邪鬼になってみる。「否」である。いや
「The Heart Part 5」についての覚え書き -塗り重ねられた顔たち-
■はじめに
ケンドリック・ラマーの新曲、「The Heart Part 5」が5/9に発表された。
個人名義のシングルとしては数年振りのリリースであり、マーヴィン・ゲイの「I Want you」をサンプリングしたソウルフルな楽曲や、DeepFakeの技術を使用しケンドリックが故ニプシー・ハッスルやO・J・シンプソンなど様々な黒人男性に顔を変化させるPVが話題を呼んでいる。
今回の楽曲については
2021年私的年間ベストアルバム25選(ダイジェスト版)
今年の初め、僕はこんなことをぼんやり考えていた。「今年もポップソング強しな1年になるんだろうか?」。
90年代以降音楽ジャンルは多種化が進み、2000年代に入るとそこから各ジャンルの”ポップ”化が進んでいった。そして、多くの作品は「ポップな〇〇(ジャンル名が入る)」のような言葉で形容されることが多くなった。
では2021年はどうだったか?
振り返ってみると、作品に関しては想定とは異なるベクト
僕の音楽源体験はクイーンと共に
コロ ナ禍に入り、新しい音楽友達と出会い、話をする機会がめっきり減った昨今。対面での飲み会で相手の音楽嗜好を知るためのキッカケとして話題にしていた定番ネタがある。
「あなたの音楽のルーツにあるアーティストは誰?」
このテーマは、相手の音楽観を深掘ってくための良いとっかかりになるので、昔からよく使っていた。で、実際に話をして、自分と共通点があればそこから広げてくし、自分と共通点が無くてもそこから
映画『アメイジング・グレイス / アレサ・フランクリン』を観るに際して
現在上映中のライブ・ドキュメンタリー映画『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』。この映画は、世界を代表するシンガーであるアレサ・フランクリン(享年76)が、ロサンゼルスのニューテンプル・ミッショナリーバプティスト教会で2夜に渡って行ったライブ映像である。
このライブの音源自体はは既にリリース済みなのだが、1本の映像作品として世に出るのはこれが"初"である。ここでは、この映画を見るに際し
僕の中のthe verveを回顧してみる
昨日ある友人から、
「リアルタイムで聴けなかった人に、
リアルタイムで聴いていた人の体験談を共有して欲しい」
との依頼を受け、ザ・ヴァーヴ(the verve)についての回顧記事を書くことにした。
ブリットポップど真ん中だった学生時代、そしてバンドとの邂逅当時僕は超が付くほどのオアシスファンだった。高校時代にラジオで聴いた“Live Forever”をキッカケにして、ブリットポップ期をリア
私的、2020年間ベストソング25+1(洋楽限定)
昨日投稿した2020年の私的年間ベストアルバム25に続いて、今年印象的だった曲をアルバム/シングル/EPから25曲ピックアップした。
今年は、コロナ禍で活動に制限がある中でも瞬発性を持って出せるシングルやEPのリリースが本当に多かった。それらの曲には、コロナ禍を乗り切っていこうという応援や激励だったり、米大統領選によってより加速してしまった差別へのプロテストなどのメッセージが色濃く込められていた
私的、2020年ベストアルバム25(洋楽限定)
今年は、個人的な環境の変化や、コロナによるライブやフェスの中止・延期によって、音楽を聴ける時間が明らかに増えた年だった。それと同時に、音楽を通して現実と向き合える年でもあった。
実際、今年選んだアルバムを見てみると、その背景にはコロナやブラック・ライブズ・マター(BLM)含めた多様化による差別への含みが確かに存在している。
音楽は時代を生き写すもの。
かつて、アメリカではボブ・ディランが"B