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ひとり歩き

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一人旅の記録
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記事一覧

【京都】暑すぎてへたりそうになったから、街中から逃避して大原へ行った、の話

【京都】暑すぎてへたりそうになったから、街中から逃避して大原へ行った、の話


初めに

毎月、旅色LIKESというWEB雑誌で京都についての記事を書いています。
京都の暮らしは季節と共に流れていくので、季節感を感じられるような記事を書こうと心掛けています。
8月の記事は季節感たっぷりに定番の送り火の記事を書こうと思っていましたが、今年の京都は暑い、暑すぎる。
8時点火なので夕涼みがてら山の見える場所に。。。。なんて考えは甘い甘い。夜といえども30度を軽く超える気温の上、京

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【京都】今月は貴船・鞍馬に涼みに行ってみた、の話

【京都】今月は貴船・鞍馬に涼みに行ってみた、の話

京都の夏は祇園祭と一緒にやって来ます。
前祭りの宵山に夕立が来て、雷と一緒に梅雨が明けて、巡行の日から空が夏に代わるっていうのが京都に暮らす人がかたくなに信じてる梅雨明けのスタイルやけど、今年は後祭りの巡行の最中にすごい雨が降りました。
鉾とか山、雨に降られたんやろうな。
神さんは、大丈夫やったやろか。

そういうわけで、とりあえず梅雨明けした京都、毎日毎日暑い暑い。
もうほんま、外に出たらフラっ

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【和歌山】自転車に乗ってお醤油発祥の地湯浅町をめぐる、の話

【和歌山】自転車に乗ってお醤油発祥の地湯浅町をめぐる、の話

和歌山県へ出張の予定が入った。
午後の会議に出席するというもの。
場所は湯浅町。
京都からけっこう遠いんでない?白浜とか、熊野とか。確か、車で結構かかったような。
和歌山の観光地についてよく知らない私がとっさに思い付いたのはそんなこと。
今回は荷物も多くないし、一人だし、気楽に列車の旅を選択してよく知らない街湯浅町へ行ってみた。

特急くろしお号でGO

京都から湯浅町まで行くには新大阪駅で特急く

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【福井】ここは天国か?鯖街道を三方五湖までドライブしてきた、の話

【福井】ここは天国か?鯖街道を三方五湖までドライブしてきた、の話


そろそろ梅雨入りしそうだと朝の天気予報は言っていた。
あ~、また、あのじめじめした季節がやってくるなぁ。
ため息をつきながら、青空の下で洗濯物を干し終えて突然思い立ったのです。

そうだ、海を見に行こう。

京都から日帰りで海を見に行くと、どこがいいだろう。
丹後?淡路島?日本海を見に北陸道に乗ろうか?う~ん、だけど、どこも最近行って来たからなぁ。
琵琶湖でもいいな。あ、でも海じゃないけど。

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次の旅は、の話

次の旅は、の話

次の旅はどこに行こう、旅好きの私はしょっちゅうそんな事を考えています。
最近行ったのは、和歌山県湯浅町、東京築地そして福井県三方五湖。
どこも素晴らしい場所でした。

旅のエッセイを書きたいんだけれど、スランプ中なので今回は写真を先出し。

お醤油発祥の地 湯浅

お醤油発祥の地でレンタル自転車をかりて街を回りました。
古い商家でお話をお聞きしたり、美味しいしらす丼を食べたり、お昼からビールを飲ん

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【京都】八角柱三本鳥居とカルネを訪ねて、の話

【京都】八角柱三本鳥居とカルネを訪ねて、の話

ずっと文章が書けなくなっていました。
スランプって時々やってくるって聞いてたけど、一回もそんな経験ありませんでした。
もう、長いことネットに文章を書いてたけど。

きっと、私生活が多忙やったり、12歳のペットのインコが寿命を迎えたり、PCの前に座る時間があんまりなかったからかもしれません。

今朝起きて、窓の外を見たら、空がきれいな青色でした。
「ああ、久しぶりに空見たなぁ」
そう思ったら、ちょっ

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【京都】夜の京都駅をぶらぶら歩く、の話

【京都】夜の京都駅をぶらぶら歩く、の話

旅色LIKSでの連載記事が公開されました。
今月は夜の京都駅がテーマです。
今回はその記事とこぼれ話など。。

今月の記事

ここから先はこぼれ話

実は、この記事、本当はもっと長い文章だったんですけど、長すぎたので最初の部分を省きました。
京都駅は長い歴史があるので、いろんな面白いエピソードがあるんです。
ずっと、京都で暮らしてこの駅を使っていたけれど、記事を書くために調べてみてわかったことがた

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【京都】想像してごらん、満開の桜を最終章、の話

【京都】想像してごらん、満開の桜を最終章、の話

今年の京都は予想に反して冬が長かったさかい、桜の季節は遅うやってきました。
近所やのに、なかなか行けへんかった東寺の花を、何回も偵察に行ってましたけど、ようやっときれいな季節が来たようです。
これは、4月の最初の日曜日、京都が一番きれいな時期のお話です。

出発は梅小路公園

良く晴れた日曜日。
JR梅小路公園から出発です。
梅小路公園は山陰線で京都駅の次の駅です。
駅は広い公園の中に位置し、公園

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【京都】春の宵、最後の方は覚えていない、の話

【京都】春の宵、最後の方は覚えていない、の話

開花宣言が出され、京都はいよいよ花の季節。
昨日は、毎年恒例となった春に生まれた人をダシにして飲んだくれる会でした。
錦から富小路をちょっと上がったとこにあるスプリングバレーブルワリー京都で集合。

花粉が飛びまくっていたり頭が寒かったりするので、みんな、マスクに帽子。ちょっと、変な集団。

店内は、古いお宅を改装した落ち着いた雰囲気。
とりあえず、飲み比べてみましょうか。

お料理もたのもう。

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【京都】本日満開、梅小路公園の手づくり市、の話

【京都】本日満開、梅小路公園の手づくり市、の話

昨日、用事があって鴨川沿いを車で走った時は、もうちょっと先かなと思ってたんですけど。
今日はええお天気で、一気に開花が進んだみたいです。

梅小路公園で毎月第1土曜に行われている手づくり市に行ってきました。

梅小路公園は、JR嵯峨野線で京都駅から数えて2つ目の駅の前に広がる広大な公園です。
中には、鉄道博物館や水族館もあり、芝生広場は市民の憩いの場となっています。

名前からもわかるように梅園が

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【京都】酒と桜と十石船、の話

【京都】酒と桜と十石船、の話

昨日、伏見で飲み会があったので、少し早めに一駅先まで行って咲き初めた花を見ながらブラブラと。
降りたのはお京阪の中書島駅。

ここ、伏見は20以上の酒蔵がある京の酒処であると同時に、かつては大阪との水運の拠点として栄えた港町でもありました。

坂本龍馬が妻のお龍と出会った旅籠寺田屋があることでも有名です。

そこから住宅街を抜け、暫く歩くと十石船の発着場所があります。

飲み会前の寄り道なので、お

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【京都】六角堂で桜色の鳩を捕まえる、の話

【京都】六角堂で桜色の鳩を捕まえる、の話

京都に花の季節がやってきています。
今日は、こないだ行った六角堂さんのおはなしを。

六角堂について

正式名称は紫雲山頂法寺さんといいます。
天台系の単立寺院。
お寺さんの真ん中に六角形の屋根を持つ本堂があるので、京都の人は六角堂さんと呼んでいます。
前の道が『六角通り』なんも、六角堂さんから由来するんやないやろか。
六角堂さんは、聖徳太子によって創建されました。なんでも、ここでお風呂に入らはっ

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春まだ浅い小石川植物園で園足(えんそく)を、の話【東京】

春まだ浅い小石川植物園で園足(えんそく)を、の話【東京】

春の嵐が吹き荒れた春分の日。東京都文京区にある小石川植物園を訪れました。
その日、私は、母校の農学部教授が植物園を案内してくださるというイベントに出席したのですが、プロと一緒に回る植物園がこんなにも面白いのかと、目から鱗が落ちる様な体験をしました。
本日は、その時のお話。

小石川植物園って?

正式名称を東京大学大学院理学系研究科附属植物園と言います。
前身は、徳川幕府が設けた「小石川御薬園」。

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【京都】三本足の鳥居と京極夏彦、の話

【京都】三本足の鳥居と京極夏彦、の話

この前、6月の連載記事の取材のため、蚕の社に行ってきました。
蚕の社とは、木嶋坐天照御魂神社という物凄く長名前の神社。
読み方は、『このしまにますあまてるみたま』と読みます。

ここには、日本で唯一の八角の柱を持つ三本足の鳥居があります。
そして、この鳥居は元糺の池と言う名前の池の中心に立っていると言われています。

今は水はなく、鳥居の中心には石が積み上げられていますが、神社の中はなぜか凛とした

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