【京都】三本足の鳥居と京極夏彦、の話
この前、6月の連載記事の取材のため、蚕の社に行ってきました。
蚕の社とは、木嶋坐天照御魂神社という物凄く長名前の神社。
読み方は、『このしまにますあまてるみたま』と読みます。
ここには、日本で唯一の八角の柱を持つ三本足の鳥居があります。
そして、この鳥居は元糺の池と言う名前の池の中心に立っていると言われています。
今は水はなく、鳥居の中心には石が積み上げられていますが、神社の中はなぜか凛とした空気に包まれていて不思議でちょっと怖い空間です。
この三本足の鳥居については、京極夏彦先生が『絡新婦の理』の中で書いておられ、京極夏彦ファンの私としては行ってきたからには読み返さずにいられない欲望に取り憑かれ、あのレンガみたいな本を再び読み返しているところです。
難解なようで、なぜか文字好きを捉えて話さない文体、何回読んでも沼から抜け出せなくなる、そんな本なのですが、寝転んで読もうとすると重い上に間違って顔の上に落としたりすると死ぬかもしれない凶器です。
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