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【読書感想文】エリック・シュミット「1兆ドルコーチ」

こんばんは!
IT×人間味=最高!小栗義樹です!

さぁ本日は!読書感想文を書いていこうと思います!
この企画は、僕の好きな本・思い出に残っている本を題材に、感想文を書いていくというものです。この記事を読んで下さる皆様に、僕が紹介した本を読みたい!と思って頂けたら、大成功かなと思っております!

本日の題材はコチラです!

一兆ドルコーチ

Googleの元CEOであるエリック・シュミットが書いた、シリコンバレーのスタートアップ企業をメガテック企業に押し上げた伝説のコーチ、ビル・キャンベルのエピソードをまとめた本です。

最近「そろそろ小説の感想を・・・」というコメントを頂いたのですが、すみません(笑)

もう少し待ってください。今気分的に、ジャンルに縛られない姿勢でいたいと思っていて、ここで無理やり小説を挟んでも、良い感想文にならなそうな気がするんです。

1兆ドルコーチは個人的に、小説と自己啓発を兼ね備えた本だなと思っています。小説を期待してくださる方、この本は絶対に面白いので、ぜひ読んでみてください。よろしくお願い致します。

さて、こちらの一兆ドルコーチですが、発行は2019年11月になります。今から4年半くらいに出版された本なんですね。古いと思われる方もいるかもしれませんが、とんでもないです。この本は多分、古くなりません。

音楽を音楽雑誌の編集者が広めるように、ファッションをバイヤーやモデルが広めるように、ITにも、それを広める人間がいます。音楽は注目のアーティストを雑誌に載せることでいつの間にか文化が醸成されます。ファッションは、SNSで広まります。

では、ITは?

ITを使った便利なもの・サービスは、そのほとんどが企業から生み出されますよね。ということは、その企業で働く人間が広めることになるわけです。今や世界中に広がったIT、無くてはならないものとなったIT、そんなITという革命を推し進めた人間は、さぞや立派な人だと思いませんか?

なんとなく、最初から立派な人格者なんだなと思いますよね?

実は、そうではありません。そんなことなかったというのが、こちらの一兆ドルコーチには書かれています。

ITという技術革命が起こり、その技術を利用した様々な企業が誕生。中でも圧倒的な力を持ったのが「GAFA」と言われています。Google・Apple・Facebook・Amazonです。

こんなすごい企業を起ち上げ、世界を巻き込むような、圧倒的なイノベーションを起こした人たちは、最初からすごい才能と、人から好かれる圧倒的なカリスマ性を持ち合わせていそうなものじゃないですか?

でも違うらしいんです。才能もあった、カリスマ性もあったのかもしれない。ただ彼らも最初は、チームを束ねるだけの力はなかったし、その方法は知らなかったみたいなんです。

この本はGoogleのお偉いさんが書いています。この本は言います。
ビルがいなければ、今頃WEB検索はYahoo!が牛耳っていっただろう。
と。

凄いですよね(笑)
なんと、今や多くの人が知っている「シリコンバレーのメガテック企業」には、ビル・キャンベルというメンターがいたらしいんです。

この本は、ビル・キャンベルの様々なエピソードを、実際に体験した人たちがまとめています。ビルさんは残念ながら、すでにこの世を去ってしまったそうです。彼は表舞台に出るのが嫌いなようで、生前は、本を出したり、テレビに出たりと、公に場に顔を出すことを好まなかったみたいです。

彼はシリコンバレーに生まれた、後にメガテック企業となる様々なIT企業を「コーチング」という方法を用いて助けています。

ビルさんがコーチングをした人を並べると、まぁまぁすごいことになると思います。この本には、スティーブ・ジョブズやラリー・ページ、ジェフ・ベゾスといった名前が出てきます。

彼らはビルさんのコーチングを受け、その中から人を束ねる方法を学び、自分の内面にある弱さや特徴に気づき、ITメガテック企業を創りあげたそうです。

この本には、そんなビル・キャンベルのコーチングの手法が、様々な体験談をベースにして紹介されています。

最初に小説と自己啓発の間を兼ね備えた本だと紹介させて頂いたのは、こうした部分が強いからです。

体験談だけを切り取ったら、その光景はまるで小説です。Amazonの創業者「ジェフ・ベゾス」をビル・キャンベルが救った話なんかは、まさに物語として圧倒的な面白さを持っています。

自己啓発という側面でいうと、ビルが行った様々なコーチング方法とその効果は、確実に元気と勇気を与えてくれます。明日から実践できるであろう、様々な役に立つ手法が詰まっており、人が人として成長していく上で、とても大切なあれこれが綴られています。体験談をベースにしているので、とても説得力がありますし、どういう状態・状況の時に何を使用すればいいのかも分かりやすくなっています。

この本はアメリカの方が書いていますし、アメリカの方に向けて行われたコーチングが掲載されていますけど、読んでみると、実に日本人らしいなぁと思う部分が沢山あります。

というのも、ビル・キャンベルが行うコーチングの狙いというのが、僕が大人になる過程の中で、多くの方に教えてもらったことに似ているなと感じるのです。

イノベーションや目的思考に走りがちなビジネスの世界の中で、ビル・キャンベルは一貫して、人を見ろと言ってきます。先週ご紹介した、渋沢栄一の運命を切り拓く言葉と非常に近いものを感じるのです。

あとはこの人、風通しを良くする方法をめちゃくちゃ知ってます。会議とかで重い空気になったりすると、あらゆる手を尽くして、議論を前に進めようとするのです。

これは非常にアメリカ的な感覚だなぁと感じる部分で、スピード感が求められる企業という場においては、とても大切なことだなぁと感じました。

一兆ドルコーチには、東洋の良さとアメリカ的な良さの両方が載っています。そして、恐らくビル・キャンベルという人物は、そうとうな人格者ではないかと予想できます。とにかく人柄にフォーカスされた、とても温かい本です。

こんな人になりたい、単純に面白いエピソードに触れたい、成功したい、チームをうまくまとめたい。そう思う方がいれば、ぜひ読んでみてほしいなぁと思います。

多分今でも、本屋に行けば棚にあります。場所によっては古本屋でも購入できるでしょう。ボリュームはありますが、1週間くらいで読めると思います。

ぜひ、お近くの本屋に探しに行ってみてください。

もしも、欲しいという方がいれば、抽選で1名様に僕の持っている一兆ドルコーチを差し上げます。コメント欄にコメントをください。宜しくお願いします。





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