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【活動日誌】好きな本は「言葉と熱、確固たる思想」

こんばんは!
最近読んだ本は読書という荒野。小栗義樹です!

本日は木曜日!
木曜日は「活動日誌」を書かせて頂きます!

先週、リクエストにお応えして「令和っぽい曲に苦手意識を持っている理由」という記事を書いたのですが、その後こんなリクエストをもらいました。

「小栗さんはどんな本が好きですか?」

すごくシンプルな質問です。意外と難しいなぁと感じながらも、リクエストをもらった以上は、しっかりお応えしようと思います。

本は、大体月に3冊~7冊くらい読みます。読む本にこだわりはありません。古本屋や本屋に行き、並んでいる本を眺め、惹かれるタイトルがあれば、中身も見ずに購入します。

電子書籍よりも紙を好みます。付箋を貼ったり、メモを取ったりして、達成感を味わいたいタイプだからです。僕の仕事は基本的に「結果が出るのに時間がかかるものが多い」です。だから本は、読んだ・書いた・貼ったという、比較的短いスパンで達成感を味わうものとして、ライフワークにしています。

仕事には、効果がすぐに検証できる仕事と長期間効果測定を行わないといけない仕事があります。これらの仕事を最適な比率で回せるようにすると、精神的なバランスを崩すことなく、仕事がより捗ると思います。良かったら試してみてください。

さて先ほど、中身も見ず、ジャンルを問わず本を購入すると書きました。僕の読書感想文を読んでくださる方ならご理解いただけるかもしれませんが、感想文を書くための題材も、まぁまぁバラついていると思います。

ジャンルも問わず、中身も見ない理由は、そこにくじ引き的なドキドキ要素を設けたいという気持ちと、自分の中の当たり外れをを明確にしたいという思いの2つがあるからです。

社会の原則の1つは「交換」です。仮に自分にとって、あんまり好みではない本を購入したとしても、最後は売ってお金と交換すればいいと思っています。それよりも、これが自分にとって「運命的な出会いとなるか否か」という、ある種のどきどきを楽しんだ方が、人生は豊かになると考えています。

外したくないから中身を見せてほしい。その気持ちも分かるんですけど、僕はそういう「一見不要に見える時間」に価値を感じているんです。だから、仮に買ったときよりも安い値段で交換することになったとしても、気持ちの上では元は取れていると納得しています。

もう1つ、自分の中の当たり外れを明確にしたいという思いがあります。これは簡単に言えば、自分の感性を敏感なものにし続けたいという考えがあるということです。

感性は、絶対に衰えます。色々なものに触れなければ偏るし、面倒だと楽な方に流れれば腐ります。

中身を知らないまま買った本は、そのドキドキから、一生懸命読もうとします。流し読みするのではなく、集中して時間を取ろうとします。一生懸命読みこめば、それが自分にとってどういう作品で、どこが好きでどこが嫌いか、説明できるようになります。

最初の段階で「これは絶対面白い」と高を括ってしまうと(あるいはそう思い込むきっかけを作ってしまうと)、もしそれが期待外れだった時に、流し読み状態に入るか、途中で読むのをやめてしまうでしょう。好きなものを好きだというのは簡単ですが、嫌いなものをなぜ嫌いなのかと説明するのは、実はすごく難しい。特に、これだけ自分の好みのモノを自動的に勧めてくれる世の中では、そういう機会にほとんど巡り合いません。僕はそういう機会を強制的に作るため、本や音楽を利用しています。だから音楽も、基本的にはジャケットで選びます。ジャンルもアーティストも、推しも言葉も問いません。

そんな僕は前述したとおり、月に3冊~7冊ほどの本を読みます。4月は7冊読んだので、僕の中ではかなりハイペースで読んだことになるかなと思います。

どうして3~7と、読む冊数に差が生じるかといえば、ジャンルによって読むスピードが変わるからです。

一応仕事はしているので、本を読む時間は決まっています。寝る前と風呂の中です。多分、1日1時間くらい読書しています。そんなペースだと、実用書は大体4日、小説は1週間半くらいで読み切ります。

もちろん長さによって変わりますよ。カラマーゾフの兄弟を1週間半で読むことはできません。長いし難しい。意味を噛みしめようとすれば、それだけ多くの時間がかかります。

これは人によって変わるのでしょうが、僕からすると実用書の方が簡単に読めます。結論と根拠の羅列ですから、時間をかける理由がありません。加えて、実用書の蓄積と実地での経験が増せば増すほど、読む時間はどんどん短縮されていきます。知っていることが増えるので、似たニュアンスの話は淡々と読むことが出来るようになるからです。

小説はこうはいきません。登場人物の動き方、気持ち、お話の舞台、お話の構造、時代、価値観、物語の推進力、章ごとのキーマンの動き、言葉の意味・真意など、処理しなければいけない情報が沢山あるため、1つ1つ丁寧に読まないと納得がいかなくなってしまいます。いや、僕がそう読みたいからというのが本音なのですが。

ちなみに、ライトノベルやミドルノベルの場合は別です。あれなら1冊4時間~5時間で読めます。物語を追っていれば、自然と話を理解できるようになっているため、それ以上に気を遣う必要はほぼないからです。いや、あるんでしょうけど、それはもう「趣味」とか「興味」とか「好み」の話になってきます。世界観を徹底的に理解したい人だけ、徹底的に調べればいい。それくらいのものだという風に、僕は理解しています。

そんな僕ですが、いかに知っている内容が羅列されただけの本でも、速読だけは絶対にしません。目次を読んで終わりにするとか、目を通すだけで終わりにするみたいなことは、個人的にタブーにしています。

理由は最初に語った通り、それだと好みか否かの感性を磨けないのと、当たり外れをワクワクしながら家に帰る、あの高揚感を味わえないからです。本は僕にとって、どこまでいっても「ツール」でしかありません。もちろん、僕の人生に彩をもたらしてくれる素晴らしいツールであることは間違いないのですが、それでもやっぱりツールはツールです。人生の糧に~とか、実績に~とか、肩書きのために~みたいなものにはしたくはないし、かといって人生を左右されたくもないのです。

さらに言えばもう1つ、僕は本の内容と同じくらい、言葉や言い回しが大事だと思っています。結論同じことを言っていても、著者によって言い回しは違います。これ、同じになることは絶対にありません。断言してもいいです。

本を出せる人は、本を沢山読んでいます。勉強しているため、いつも言葉を使って何かを考えています。だから、普遍的な言葉よりも「自分にとってしっくりくる言葉」を選びがちです。その「自分にとってしっくりくる言葉」を読むのが、僕の読書の楽しみの1つだったりします。

僕は読書を通じて、その人の考え方や言葉を学びたいと思うし、その言葉を自分のものにしたいと思っています。情報は大切ですけど、読書においては「ついで」です。調べれば何でもわかる世の中ですから、情報収集のためだけに読書をしているだけでは、もったいないなと思ってしまいます。僕にとっては、著者の言葉や言い回し、それから考え方、さらには「その本を読んで僕自身はどう思い、何を考えたか」の方が重要で、読書感想文を2,000~3,000文字近く綴っているのは、そういう目的があるからだったりします。

僕にとって読書とは、読む→言葉を知る→考え方を組もうとする→感想をまとめるという4つの工程の事を指していて、これを延々と繰り返すことが、本を読む醍醐味だと捉えているのです。

すみません。色々と書きましたけど、そろそろ本題をサラッとまとめます。

僕は本を
・ドキドキとワクワクを得る
・感性を鍛えるトレーニングのツールとして利用する
・著者の言葉と言い回しを学ぶ
・著者の考え方をくみ取る
・読んで感想をまとめる
という目的で読んでいます。

だから好きな本は何かと聞かれれば、上記の5つの項目を満たせる本という事になります。

ドキドキとワクワク、感性を鍛えるツールという2つは、僕からすれば、すべての本が共通して持っているものです。だからこそ、残りの3つが僕にとってはとても重要だということになります。

例えば、言葉の使い方や言い回しが良いなぁと思うのは、芥川龍之介や太宰治、西野亮廣さんが思い浮かびます。考え方が好きなのは、スコットフィッツジェラルドやドストエフスキー、村上春樹もいいですね。実用書系の著者でいえば、佐久間宜行さんでしょうか?

この5つの中で最も重要なのは、5つ目の感想です。結局のところ、読み終えた段階で色々な感想が出てくる本が、僕にとっては一番好きな本の部類に入るのだと思います。

上記で上げた作者の本は、当然色々な感想を抱く本で間違いないのですが、それこそ冒頭のご挨拶で書いた「読書という荒野」は素晴らしい本です。今書いているこの記事のほとんどは、読書という荒野に触発されて書いています。

結局のところ、どれだけその人が本気で書いたかが明確に伝わってくる、本心で思っていること・考えていることを本気で伝えたいと言葉を紡いでいる本は、本気で読めば胸が熱くなってきて、触発されて、何か行動を起こしたくて仕方がなくなって、いつの間にか虜にされていて、あふれ出した気持ちを言葉にしないと気が済まなくなるんですよね。

これは音楽ではなかなか難しくて、本ならではの現象だと思っています。アルバムを聞いて同等の事をしてみてといわれれば全然出来ますけど、1曲でここまでの行動を促すことはできないでしょう。ちょっと情報が足りません。それを可能にするためには、歴史とか思想とかルーツみたいなものが必要になってきますし、他の曲との比較や対比などの素材がないと成立しないと思います。

本という確かな情報量の上に存在する確固たる意志や表現が成せる、本だからこそできる芸当だなぁと感じます。だから僕は本が好きだし、読書を辞めることが出来ないのです。

今日の記事は、普段読書をしない人に向けて書きました。リクエストをくれた方が、普段本を読まないのですが・・・と言っていたので、そういう人たちに向けて、読書の楽しみ方というか、有効活用できる方法を、必死に伝えようという気持ちだけで書き殴っています。

人に気持ちを伝えるのなら、最後は熱意と気持ちです。

過去に読んだ色々な本の中でも、僕の中に深く刻み込まれているのは「熱と気持ちが籠った作品」です。

僕も僕を虜にしてくれた本たちに倣い、熱意と気持ちを込めながら、必死に言葉を選んでみました。伝わっているなら幸いです。

それでは、本日はこの辺で失礼いたします。
また明日の記事でお会いしましょう!
さようなら~

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