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アスペルガーの恋【小説】

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アスペの女の子の恋愛物語。ひとよりも多くの困難を乗り越えたラブストーリーの結末は?
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#小説

初彼のはなし。

初彼のはなし。

今日は珍しく恋愛の話をしようと思う。

発達障害は恋愛が苦手と言われる。

特に女の子は、性被害に遭いやすいから気をつけようという本なんかも出ている。

発達障害をもつ私の、元彼の話をすることにした。

発達障害の子どもの恋愛に不安を感じてる方、自分自身が不安という方は楽しんで参考にしていただけたらと思う。

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自殺する瞬間の心境

自殺する瞬間の心境

電車がホームに入った瞬間

人が飛び込んだ。

乗っていた乗客たちは何かに乗り上げるように電車の床が持ち上がったのを感じた。

毎朝の通勤ラッシュ時にこんな状況に遭遇し、人身事故で電車が遅延になった事はあるだろう。

読者の方の中に、電車に飛び込もうと思ったり、ダンプカーに飛び込んでしまおうと思った事がある方はいるだろうか。

これ以上、生きる事はできない。

線路に飛び降りる瞬間の気持ちを私は覚

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一度だけ、父親を泣かせた事がある。【超短編小説応募作品】

一度だけ、父親を泣かせた事がある。【超短編小説応募作品】

一度だけ、父親を泣かせた事がある。

30年の人生の中でたった一度だけ。

父親は不器用でコミュニケーションが壊滅的に下手だった。

決して無口なわけではないから、ただのめんどくさい人だ。

息子にも話しかけては面倒がられ、大切にされていないが、気づかないのか、めげずに話しかけたりしていた。

父以外の家族は仲良しだった。
父は疎外感を本当は感じていたかもしれないが、それでも父は家族の中で唯一働き

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漫画【自閉症の美女が恵比寿の町に繰り出してゆく冒険ストーリー】

漫画【自閉症の美女が恵比寿の町に繰り出してゆく冒険ストーリー】

子供の頃からいじめられてばっかりだった。

学生時代は人から、どう見られるかと、大人しいけどおしゃれを両立させていた。

見た目だけはぴか一でも目立ちすぎないように「普通」を心掛けた

特性を隠しながらその場しのぎを繰り返す人生。

八時間会社に行く生活になったらどうなるんだろうという不安は実現してしまった。

お嬢様育ち、両親にも大切に育てられ、優秀な親族、周りのそんな環境が私を疑いの目から炉ら

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大学時代

大学時代

鬱屈した中高時代を過ぎたあと、
誰も自分のことを知っている人がいない新しい環境に入った。

いくつか受けた大学の中で、受験の時初めて門をくぐったような予想外の進学先だった。

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アスペルガーの恋 〜序章〜

もしあのとき、当時ネットに疎かった私があのツイッターアカウントを登録していなかったらと思うとぎょっとする。

(今でこそこんなネット投稿をして、知らない人に自分を公開することが当たり前になっているが、当時の自分は友人にも自分のプライベートなど一言も喋らないような表面的な奴だった。)

そしてM氏が偶然私にメッセージをしてくれなかったら私は恋愛という青春ものとは縁の無い人生だったんじゃないかと本

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