アスペルガーの恋 〜序章〜
もしあのとき、当時ネットに疎かった私があのツイッターアカウントを登録していなかったらと思うとぎょっとする。
(今でこそこんなネット投稿をして、知らない人に自分を公開することが当たり前になっているが、当時の自分は友人にも自分のプライベートなど一言も喋らないような表面的な奴だった。)
そしてM氏が偶然私にメッセージをしてくれなかったら私は恋愛という青春ものとは縁の無い人生だったんじゃないかと本気で思う。だからそのときの若い自分とM氏には感謝してもしきれない。
もしあのタイミングであのアカウントを登録し、私がランダムに選ばれたフォロワーの中に入り、メッセージがこなかったらば、きっとコウちゃんと私は恋人になれなかったに違いないからだ。
自分の存在を決して知られてはいけない秘密を抱えすぎた私と、
明るくて寮の仲間達と全国一に何度も輝くというそれ以上にない青春を駆け抜けた強豪校の駅伝選手の光太郎とはあまりにも接点が無さすぎたから。
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