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名は体を表す:人と世界の未来を変える「ネーミング」考

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「初めに言(ロゴス)があった」――『創世記』 かつて混沌としていた何かに“名前”を与えた瞬間、世界は定義され、仕分けられ、秩序が生まれた。古代の人類は「言葉や名前に力が宿る」と…
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2020年7月の記事一覧

「グレープフルーツ」というネーミングはひどすぎやしないか

「グレープフルーツ」というネーミングはひどすぎやしないか

世の中にはたくさんのフルーツが存在する。

リンゴ、メロン、キウイ、レモンなど、それぞれに名前がつけられている。

その中で明らかに浮いているのが、グレープフルーツである。

私はこのグレープフルーツのことが不憫でならない。

どこもグレープ(ぶどう)らしくないのに、なぜ「グレープフルーツ」という名前がつけられたのか。

調べたところ、グレープと同じような感じで木になるフルーツだからだそうだ。

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映画の邦題を付け直そう!

映画の邦題を付け直そう!

海外映画の邦題が減った。

多くの人が直観的に認識しているだろう。
 
僕は先日、「本当に減ったのか?」と気になった。そこで、前回の記事でヒット作を手動で集計した。

すると、実際に独自邦題は減少傾向にあるとわかった。1950年代は独自邦題が多く、70年代を境に逆転した、などの推移も見て取れた。

洋画の国内配給では、原題をそのままカタカナ表記にしたタイトルが今の主流になっているのだ。

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映画の邦題が減ったような気がするので、集計した

映画の邦題が減ったような気がするので、集計した

古い映画を色々とDIGっていると気になる事がある。

タイトルだ。

「吾輩はカモである」
「地上より永遠に」
「素晴らしき哉、人生!」
「お熱いのがお好き」
「発情アニマル」

昔の海外映画にはどれもこれも、素敵な邦題があったようだ。

ひるがえって今の海外映画の邦題は、意味がわかるようなわからないような、原題をそのままカタカナにしたようなタイトルが並んでいる。

なんか、そんな気がしないだろう

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あたりまえと思うことにこそ、社外へつたえる価値がある。「#名前の由来」noteピックアップ3選

あたりまえと思うことにこそ、社外へつたえる価値がある。「#名前の由来」noteピックアップ3選

noteで長期にわたって人気のあるハッシュタグが「#名前の由来」です。執筆されているご自身の"名前の由来"を書かれているnoteがたくさん集まり、どれもおもしろい内容です。法人のみなさんも、ぜひ社名やサービス名について書いてみてはいかがでしょうか。

今回は、たくさん読ませていただいた中から、とくに法人でnoteをお使いいただいているみなさんの参考になるような切り口の投稿を、3つセレクトしてお伝え

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無敵艦隊をつけるとカッコいい食べ物の名前

無敵艦隊をつけるとカッコいい食べ物の名前

オイルサーディンに無敵艦隊をつけるとやたらとカッコいいことに気づいた。80年〜90年代の無骨なロボットアニメみたいだ。

主題歌は水木一郎にお願いしたい。マジンガーZの「ゼッーーーーーーート」の部分をディーンに置き換えて「オ、イ、ル、サ〜〜〜〜、、、ディーーーーーン!!!」的な感じで歌ってほしい。

無敵艦隊ゴルゴンゾーラもかっこいい。オイルサーディンと対をなす悪の存在っぽさがある。悪の組織が乗る

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第259号『喜連瓜破(きれうりわり)は必殺技名ではなく地名』

第259号『喜連瓜破(きれうりわり)は必殺技名ではなく地名』

私は今から25年以上前、大学を卒業後にコンクリート二次製品メーカーに就職して転勤後は大阪営業所で仕事をしていました。

コンクリート業界の営業マンのお仕事は関西地区の2府4県(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)を営業車を運転して市役所などの行政や建設現場を走り回って訪問して商談するというお仕事でした。

毎日のように車で2府4県を走り回っている中でふと道路標識を見て違和感を覚えました。

『喜

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