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デ・ニーロのトランプ嫌い
名優ロバート・デ・ニーロのトランプ嫌いは全世界の知るところだが、時々目にする彼の痛罵は爽快かつ自分の好みにぴったりで、まるで代弁者のように感じている。
もちろん、トランプという災難の被災当事者の思いと太平洋を隔てたふやけた国(そこには政治という名の政局しかなく、報道という名のバラエティしか存在しない)のお気楽老人のそれを同列におく気はないが…
五輪に憧れるのはやめないか
五輪代表選考にもれたといってTVカメラの前で泣く女子選手がいた。本はおろか新聞も読んでなさそうな若い子たち(昨今は十代もざらで、二十歳前後は中堅と呼ばれる)はたぶん本間龍の『東京五輪の大罪』も、同書のレビューで「五輪はオワコン」と書いた玉木正之の書評も読んではいまい。
もっとも、「五輪」といえば批判精神完全オフの日本のメディアの翼賛報道を見れば、少女らだけを嗤えない。
アスリートがあれほど強い
NHK『古代史ミステリー』を観た
前後編2週にわたる構成。先に『日本人の起源 最新の古人骨DNAが示唆すること』という拙文を上げていたので must see だったが、予約を忘れて前編は後半しか観ていない。しかし、ここでの論旨はほぼ後編に関してなのでこのまま続ける。いくつか疑問があったので列記する。
◯上記拙文はNHK-BS1の『Frontiers』を観ての感想だった。今回は『古代史ミステリー』。ともに空白の古墳時代、空白の4世
国会議事堂を建て直そう
何十年も前に耳にした逸話をひとつ。初来日のフランス人をアテンドして千代田線に乗っていた男性。国会議事堂前駅に到着したときのこと。フランス人が駅名プレートのアルファベット表記を読み上げたところ、男性が吹き出してしまったという話。なぜか?
kokkaigijido-mae コッケィジジドーメィ
つまりは、「滑稽爺堂めぇ」と聞こえたのである。
いままさにあの中で演じられている政倫審という名の茶
ペースメーカー談義の的外れ
東京マラソンでのペースメーカーの所作がどうのこうのとかしましい。
何事もなければ好記録は選手の手柄になり、なにかあるとペースメーカーを責める。愚かなこと!! まれにペースメーカーをほめる例があるが、その場合選手はペースメーカーの援助をうけて好記録を出したということになるのかと皮肉りたくもなる。
(以下、ペースメーカーをPMと略)
西山選手や新谷選手らが残念な結果を直接PMのせいにしたかは知ら
This is a pen. は「ペンになります」か?
いつごろからだろう、テレビを観ていてとても気になる表現がある。「ペンです」でいいところ、「ペンになります」と言う。これは一体日本語なのか?
状況としては、AがBに対し、Bにとって初見と思われる事物を紹介・説明する場面で使われている気がする。「これが、〇〇になります」と。(これを聞くたびに内心、「〇〇です」でいいだろ! とつっこんでいる。)
ことほどさように、この表現は今のところ話し言葉にとどま