記事一覧
マネジメントと戦術と 〜ヨーロッパの指導の観点から日本代表はどう見えたか〜
前回・前々回の記事を読んでくれたUEFAプロラインセンスを持つある方から、このテーマで一緒に掘り下げたい!という連絡をいただきました。ライター・寺田弘幸さんと3人で、さらに詳しく森保監督のマネジメントを軸におしゃべりした様子を3回にわたって紹介します。
高野 剛が参戦
久永 「今日もよろしくお願いします。僕と寺田さんの雑談をお届けした前回の記事を読んで『俺も参加したい』と言っていくれた高野剛(
マネジメントと戦術と 〜そのメガネで見えるものと見えないもの〜
前回の記事に続いて、ライター・寺田弘幸さんともう少し詳しく森保監督のマネジメントについておしゃべりした様子を紹介します。
※おしゃべりは、クロアチア戦前に行ったものです。
選手任せ、なの?
寺田 「なるほど。もっとマネジメントの部分を具体的に言うとどういうことになるんですか?」
久永 「それを言語化するのが難しいんですよ(笑)。そういう部分で考えると、僕が今勉強してるCQっていうのがあるんで
マネジメントと戦術と 〜グループステージの日本代表でおしゃべり〜
カタールW杯を戦う日本代表のグループステージについて、サンフレッチェ時代からお世話になっていたライター・寺田弘幸さんとおしゃべりしました。
今回の日本代表に対して、私はどっちかというと戦術そのものよりも、チームが戦術を遂行する上でのベースとなるマネジメントに注目して見ているので、どっちがライターでどっちがアナリストかよく分からない話にもなりました笑。
今夜のクロアチア戦に向けて、お楽しみいただ
ファジアーノ岡山を例にデータの読み方を知ろう 〜ゴール期待値〜
これは「2022 ファジアーノ岡山 Advent Calendar」の5日目の記事です。
1. サッカーを楽しむための道具の一つ
サッカーのデータってどんなイメージがありますか?
「難しそう」「数字は苦手」から、「なんかスゴそう」「データで何でも答えが出るんでしょ」、「分りたい」「使ってみたい」まで人それぞれだと思います。
ここでは、
データのことをちょっと知ったら、サッカーの楽しみがちょっと
スポーツアナリティクスの民主化への取り組み 〜ファジアカの紹介〜
これは「スポーツアナリティクス Advent Calendar 2022」の1日目の記事です。
1.スポーツアナリティクスは誰ものか?昨年のちょうど今頃のnoteで、こんなことを書かせていただきました。
私はこれまで、Jリーグクラブやスポーツデータを取り扱う企業でサッカーアナリストとして活動してきました。そのなかで、「する」スポーツでのスポーツアナリティクスがトップレベルだけでなくアマチュアや
データも使って楽しむカタールW杯 その3 :ボール保持
前々回のブログで、FIFAがカタールW杯の試合中継で使う11の指標が発表されたことをお伝えしました。「Final third entries」に続いて、今回は「Possession control」ついてご紹介していきます。
※私がここで取り扱うデータ指標の説明は、基本的には以下のことに注意しようと思っています。
サッカーに詳しくない人でもイメージがしやすい
できるだけ日本語で表現(日本語と
データも使って楽しむカタールW杯 その2 :相手ゴール近くへの進入
前回のブログで、FIFAがカタールW杯の試合中継で使う11の指標が発表されたことをお伝えしました。この資料をもとにして、今回はその中から「Final third entries」についてご紹介していきます。
※私がここで取り扱うデータ指標の説明は、基本的には以下のことに注意しようと思っています。
サッカーに詳しくない人でもイメージがしやすい
できるだけ日本語で表現(日本語として違和感がない外
データも使って楽しむカタールW杯 その1
強化されたサッカーインテリジェンスを導入、って?
FIFA(国際サッカー連盟)は、カタールW杯で「大会史上最も現代的な洞察、指標、パフォーマンスデータを、参加チームと選手とともに、世界中のテレビとオンラインの視聴者と共有する」「FIFAハイパフォーマンスチームが開発し、FIFAグローバルサッカー開発チーフのアーセン・ベンゲル氏が率いるこの強化されたサッカーインテリジェンスサービスは、FIFAワー
東京2020後のスポーツアナリティクスは、どのように展開していくか?
これは「スポーツアナリティクス Advent Calendar 2021」の1日目の記事です。
1.東京2020を経た日本のスポーツアナリティクス 「思ったほど大きな話題にはならなかったなー」というのが、東京2020オリンピック・パラリンピックを終えた日本のスポーツアナリティクスに対する私の感想でした。開催国として多くのメダルを獲得し、それを支えていた裏側にもたくさんのスポットライトが当たるは
「アナリスト」が日本のサッカーを変える、のか︎!? 2019
これは「スポーツアナリティクス Advent Calendar 2019」の24日目の記事です。
1.はじめにサッカー日本代表のW杯優勝を実現するためには分析の力がカギと考え、現場でその中心的役割を担うべきサッカーアナリストの育成とその価値向上について、2019年も考えたり取り組んだりしてきました。タイトルについて結論から言うと、「変えなきゃいけない!」ということなんですが、どうやって変えていく