数輪の花

男子大学生。等身大で本音を語ることをモットーに。

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記事一覧

村田沙耶香『コンビニ人間』を読んで

これは、コンビニで約20年間働き続ける女性の物語だ。彼女は就活をしたが就職が決まらず、バイトとして働き続けている。 彼女はコンビニバイトのプロだ。 毎日天気予報を…

数輪の花
1年前

自粛と活動の狭間で

皆さんは「今は自粛しなきゃ」とか「今は外食とか旅行に行ってもいい」とかいった、自分の行動を決める基準を持っていますか? 人によって、それが新規感染者数だったり、…

数輪の花
2年前

人生は無意味か?

千葉で、通学路を歩いていた児童の列にトラックが突っ込み、2人の子どもが死亡した事故は、今大きな波紋を呼んでいる。 この事故が単なる運転上の過失によるものだったから…

数輪の花
2年前

ナルシストであれ

ノーベル賞を受賞した科学者が講演でよくこんなことを言う。 「教科書を疑いなさい。偉大な発見はそこから始まる」 あるいは、起業して急成長を遂げた企業の社長も口を揃え…

数輪の花
3年前
2

「繋がっていないと不安で仕方がない」症候群

僕の友達には、ツイッターやインスタなどのSNSをやっている人がたくさんいる。 友達の近況をリアルタイムで知ることによって、直接会えなくても、「あいつ元気にやっている…

数輪の花
3年前
4

現代にも通ずる啓蒙書!渋沢栄一『論語と算盤』

最近の渋沢栄一ブームに乗っかって『論語と算盤』を読みました。 これは彼の講演を書物にまとめたものになります。 渋沢は新一万円札の肖像になったり、今年の大河ドラマの…

数輪の花
3年前
1

【芥川賞】すべてのオタクにお勧め【宇佐美りん『推し、燃ゆ』感想】

◆後半からネタバレを含みます(標識あり) 僕は高校時代、ある男性アイドルの熱心なファンだった。 高一の夏、推しをテレビで初めて一目見たとき、「美少年と言われるた…

数輪の花
3年前
8

子どもに「イジメられてる子を見たらどうしたらいい?」と聞かれたら

僕は今大学生だが、高校までに、 自分がいじめられることも経験したし、 友達がいじめられている場面に遭遇したこともある。 それに、自分は軽い悪ふざけのつもりでやった…

数輪の花
3年前
4

人を褒めることは媚びること?

友達に「今日の髪型カッコイイね」と言う。あるいは女性に「その服かわいいね」と言う。そのような褒め言葉を口にするのは、「自分が相手に気に入られたい」という思惑が見…

数輪の花
3年前
3

三浦春馬さんの報道を受けて

今まで何度も死にたいと思ってきたのに、この報道を知ったとき初めて湧いた感情は「生きなきゃ」だった。 誰でもうつ病にはなり得るし、どんなに強い人であっても、極限ま…

数輪の花
3年前

自己肯定感の低い人、実は傲慢説。

こんばんは、数輪の花です。週1ペースを維持したい。 「自己肯定感の高い人」といったら、どんなイメージだろう。 僕の頭の中には真っ先にホストのRolandが浮かんだ。 「…

数輪の花
3年前
20

魔物を飼いならす

こんにちは。数輪の花です。 前回の記事は、初投稿かつSNSへのシェアを全くしていないにも関わらず11人もの方からスキをいただいて本当にありがとうございます。と同時にn…

数輪の花
3年前
3

僕は、コロナ鬱になった【現状分析と今後】

はじめまして。「数輪の花」へようこそ。当ブログは日々の雑感を徒然なるままに記していきます。今回は初投稿にしていきなりセンシティブな内容なのですが、最後まで読んで…

数輪の花
3年前
12
村田沙耶香『コンビニ人間』を読んで

村田沙耶香『コンビニ人間』を読んで

これは、コンビニで約20年間働き続ける女性の物語だ。彼女は就活をしたが就職が決まらず、バイトとして働き続けている。

彼女はコンビニバイトのプロだ。

毎日天気予報を調べ、昼間にかけて暑くなる日であれば冷たい飲み物が売れるからこれらの商品を多めに並べておく。

新商品の発売日には、ノルマを達成すべく声掛けで大々的に宣伝する。

まさに一流の仕事ぶりである。

どんな職業も極めるのは簡単なことではな

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自粛と活動の狭間で

皆さんは「今は自粛しなきゃ」とか「今は外食とか旅行に行ってもいい」とかいった、自分の行動を決める基準を持っていますか?
人によって、それが新規感染者数だったり、緊急事態宣言などの行政の勧告の有無だったりするのだと思います。
ですが、例えば、自粛と活動の基準を新規感染者数で設定すると、不都合なことが起こります。
第1波より第2波、第2波より第3波のほうが、ピーク時の感染者数は増えています。第1波のピ

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人生は無意味か?

千葉で、通学路を歩いていた児童の列にトラックが突っ込み、2人の子どもが死亡した事故は、今大きな波紋を呼んでいる。
この事故が単なる運転上の過失によるものだったからではなく、運転手の呼気からアルコールが検出されたからだ。
京アニ事件でも感じたことだが、愚かな行動のせいで罪のない人々の命が奪われるのは、本当に心が痛む。
そればかりか、理不尽な目に遭う人がいる一方で、なぜ私は平和な日常を享受できているの

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ナルシストであれ

ナルシストであれ

ノーベル賞を受賞した科学者が講演でよくこんなことを言う。
「教科書を疑いなさい。偉大な発見はそこから始まる」
あるいは、起業して急成長を遂げた企業の社長も口を揃えてこう言う。
「常識を疑え。それが成功の秘訣だ」
断言する。彼らはみな、超絶ナルシストである。
自分は頭が良いと信じて疑わない連中である。
では僕はそんな彼らの悪口を言うためにこの記事を書いているのか?
真逆である。
僕は、そんな彼らを見

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「繋がっていないと不安で仕方がない」症候群

僕の友達には、ツイッターやインスタなどのSNSをやっている人がたくさんいる。
友達の近況をリアルタイムで知ることによって、直接会えなくても、「あいつ元気にやっているんだな」と確認できる。
特にコロナ禍では人同士の交流が制限されているため、SNSはそんな中でも知り合いとの繋がりを保つのに一役買っているのだろう。
それはSNSの良い点だと思う。

しかし、今の若者はSNSに依存しすぎていないか?と思う

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現代にも通ずる啓蒙書!渋沢栄一『論語と算盤』

現代にも通ずる啓蒙書!渋沢栄一『論語と算盤』

最近の渋沢栄一ブームに乗っかって『論語と算盤』を読みました。
これは彼の講演を書物にまとめたものになります。
渋沢は新一万円札の肖像になったり、今年の大河ドラマの主人公になったりとなにかと話題ですよね。
いくつかの出版社から出ているようですが、僕が今回読んだのは、ちくま新書の『現代語訳 論語と算盤』(守屋淳・訳)です。
渋沢は明治の人ですが、この本は、現代に生きる私たちにも多分にヒントをもたらして

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【芥川賞】すべてのオタクにお勧め【宇佐美りん『推し、燃ゆ』感想】

◆後半からネタバレを含みます(標識あり)

僕は高校時代、ある男性アイドルの熱心なファンだった。
高一の夏、推しをテレビで初めて一目見たとき、「美少年と言われるために生まれてきた人だ」と思った。
それくらい完璧な顔立ちだった。
その後、別の番組で推しのデビュー当時の映像を観る機会があった。
そこで観た3年くらい前の推しは、輝きに満ちていた。天使そのものだった。
僕はこの人のファンになった。

芸能

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子どもに「イジメられてる子を見たらどうしたらいい?」と聞かれたら

子どもに「イジメられてる子を見たらどうしたらいい?」と聞かれたら

僕は今大学生だが、高校までに、
自分がいじめられることも経験したし、
友達がいじめられている場面に遭遇したこともある。
それに、自分は軽い悪ふざけのつもりでやった行為が、相手にとってはいじめだと受け取られたこともあったかもしれない。
そんな僕も、いまは大人になり、「人をいじめるのは弱い人間のやることだ」という認識をもっているので、
いい年をして他人をいじめるなんて恥ずかしいと思うし、
もし自分が多

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人を褒めることは媚びること?

友達に「今日の髪型カッコイイね」と言う。あるいは女性に「その服かわいいね」と言う。そのような褒め言葉を口にするのは、「自分が相手に気に入られたい」という思惑が見え透いていてみっともない。以前の俺はそう考えていた。
むしろ、わざとdisってみることで笑いを取ろうとしていた。みんながいいと思っているものを、あえて批判的にとらえることによって、「俺は他の奴らとは目の付け所が違うんだぜ」と歪んだ優越感に浸

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三浦春馬さんの報道を受けて

今まで何度も死にたいと思ってきたのに、この報道を知ったとき初めて湧いた感情は「生きなきゃ」だった。
誰でもうつ病にはなり得るし、どんなに強い人であっても、極限まで精神的苦痛を受ければ極端な選択をしてしまいかねない。
だが自分はそれほどまでに追い詰められたことがないこと、実際には行動に移さずに済んでいるのは、ただ自分が幸運なだけにすぎない。
生かされている命、簡単に捨てるわけにはいかない。
ご冥福を

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自己肯定感の低い人、実は傲慢説。

こんばんは、数輪の花です。週1ペースを維持したい。

「自己肯定感の高い人」といったら、どんなイメージだろう。
僕の頭の中には真っ先にホストのRolandが浮かんだ。
「俺か、俺以外か」と言う名言にもあるように、彼は自己肯定感の高さを余すことなく誇示し、その清々しさで人気を博している。
ただ、どうしても自己肯定感の高い人というのは、ナルシストとか、ちょっぴり傲慢といったイメージもあるように思う。

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魔物を飼いならす

こんにちは。数輪の花です。

前回の記事は、初投稿かつSNSへのシェアを全くしていないにも関わらず11人もの方からスキをいただいて本当にありがとうございます。と同時にnoteというプラットフォームの偉大さを感じているところです。

今回の記事も、自分の心のブラックな部分をさらけ出していますので、閲覧注意です(笑)最後まで読んでいただけた方は、感想などコメントしていただけるとうれしいです。

前回の

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僕は、コロナ鬱になった【現状分析と今後】

はじめまして。「数輪の花」へようこそ。当ブログは日々の雑感を徒然なるままに記していきます。今回は初投稿にしていきなりセンシティブな内容なのですが、最後まで読んでくださるとうれしいです。また、記事を読んだ感想など率直にコメントに書いていただけるとうれしいです。

0.はじめに4~6月の約3か月もの間、自粛生活を余儀なくされ、友達と会うことも、街へショッピングに出かけることも難しかった。
大学はその間

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