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今週、自分の身に起きた、ちょっとした事故からの教訓です。
梅雨に入り、湿度・温度が上がってくる季節になったので、注意喚起するつもりでご報告します。

食事中、激しい下痢に襲われました。

「ちょっと、お腹が緩くなっちゃった.....。」というレベルではありませでした。かなりハードなやつでした。

下痢の原因は、生のレタス。
下痢するまで、生のレタスしか食べていなかったので、ほぼ間違いないでしょう。
レタスは、3日くらい前に買ったものです。

でも、野菜は買ってすぐには腐りません。
じゃあ、なぜ、生のレタスが下痢の原因になったのか?

下痢の原因は、レタスに付いていた雑菌だと思われます。
生野菜には、雑菌もついているのです。

野菜を水で洗う理由は、農薬だけではない。

「野菜は食べる前に水で洗うもの」とぼんやり知っていましたが、それは「農薬を洗い流すため」と勝手に思いこんでいました。
でも、野菜を水で洗うのは、農薬が理由だけじゃないんですね。

野菜には、雑菌も沢山付いているんです。
そういえば、フォローしている川ノ森さんの記事にも、トマトのヘタについている雑菌についての注意を喚起する記事がありました。

生で野菜を食べてはいけない条件

今回、下痢になってしまったのは、以下の理由だと推測します。
皆さんも、生で野菜を食べるときは、以下の条件に当てはまらないように注意してください。

1.新鮮ではない野菜
自分が食べたレタスは、スーパーで半額以下になっていた古い野菜でした。つまり、買った時点で新鮮ではない状態ということですね。
2.買ってきてから、すこし時間が経っている
すぐに食べずに、冷蔵庫で3日ほど保存していました。このあいだに、野菜についた雑菌が増殖していた可能性があります。
3.水で充分に洗っていない
水洗いはしましたが、30秒くらいです。洗ったというか、水につけただけですね。

自然に近いものほど、健康に良いという思い込み、ありませんか?

今は、有機野菜ブームです。
自然に近い状態の方が良い、無農薬の方が良い、土がついたままの野菜のほうが良い、というイメージがあります。
でも、自然は人間のためにあるのではありません。
自然の中では、皆が自分だけ生き残ろうと、必死に生きているのです。

自然のものを、自然のまま摂りこむ、というのは、いいことばかりじゃありません。
たとえば「無農薬の野菜は身体に良い」というイメージがありますが、無農薬の野菜は、寄生虫の卵や病原性大腸菌のような病原菌が付着している可能性も高くなります。
つまり、自然ものを自然のまま摂りこみたいのなら、ちゃんとした知識と工夫が必要なんです。

そもそも100年前、日本人は生野菜を食べていなかった!?

考えを、もう一歩進めます。
最近のレストランでは、普通にサラダバーがあり、ヘルシーな生野菜が食べ放題というのがウリになっていますが、そもそも生野菜というは、体に良いのでしょうか?

ここに衝撃の事実があります。日本人は100年前は生野菜を食べていなかったということです。

ウィキペディアでは、こう説明されています。

江戸時代以前の日本では畑の衛生状態が良くなかったため、瓜、スイカなどを果物として食べ、ネギなどを薬味にする以外に、野菜をそのままで生食する習慣はなかった。付け合せやビタミン源としての野菜は漬物、おひたし、煮物、汁物がその役割を果たしていた。
(~中略~)
幕末から明治時代になり、欧米諸国との外交が始まると、外国人向けにサラダが提供された(~中略~)ただし、トマト、ダイコン類か、カリフラワーやアスパラガスなどのいったん茹でた野菜が主である。
(~中略~)
戦後、GHQは化学肥料、堆肥の使用徹底を推し進めた。
その後も、厚生省から1955年(昭和30年)に清浄野菜の普及について指導されるなど衛生面の改善が徐々に進み、安心して生で食べられる食環境の整備・浸透が図られたが、各家庭の食卓にまでサラダが普及するには、1970年代中期頃までの年月経過を待たねばならなかった。
定着初期のサラダは必ずしも生野菜主体ではなく、一旦ボイル調理したカリフラワーや、あるいは千切りしたリンゴやミカンの缶詰、さらにはマカロニなどを加え、マヨネーズで全体的に味付けといったどちらかというとやや甘口のものが多かった。

昔は衛生状態が悪く、野菜を生で食べることができなかったのですが、化学肥料などの使用により衛生状態が改善され、野菜を生で食べることができるようになった。。。というところでしょうか?
でもですねえ、そもそも生で野菜を食べる意味ってあるのでしょうか?

生野菜のサラダは効率が悪い

突然ですが、「野菜」と「果物」の違い、わかりますか?

それは、
野菜は「食べられたくない」と思っている。
果物は「食べられたい」と思っている。
という違いです。

果物は、食べられることで、種が広まるので「食べられたい」と思っています。
野菜は、成熟して種を広める前に、収穫されてしまっています。
だから「食べられたくない」と思っているのです。

そのような野菜の思いは、実際に食べるときに影響が出てきます。
つまり、生で野菜を食べても、人間は栄養素を吸収できないんです。
野菜は、栄養を吸収されないように、ガッシリと内部で守っているんです。

植物の細胞は硬い細胞壁で囲まれています。
その主要成分であるセルロースを消化する酵素を人間は持っていません。

草食動物は、消化管の中にセルロースを分解する微生物を胃や盲腸で発酵を行っているため、その細胞の中から有効成分を体内に取り入れることができます。
残念ながら、良く噛む程度では硬い細胞壁を壊して内容成分を溶け出すことは十分にはできないからです。
~中略~
つまり、野菜にしても肉にしても色々な意味で、「生のものはたべないほうが良い」 という結論になります。

じゃあ、野菜の栄養素を摂るには、どうすれば良いのか?

基本的には「加熱」すること。
加熱することで、栄養を貯めこんでいる野菜の細胞壁を壊すことができます。
ただ、「加熱」すると、野菜の一部の栄養素が失われてしまうことも事実。

じゃあ「加熱」しないで、野菜の栄養を摂るには、どうすれば良いのか?というと、昔ながらの食べ方で食べればよいのです。

つまり、野菜を食べるなら、昔ながらの以下の食べ方がベターとなります。
・乾物(日干し)
・酢漬け(ピクルス)
・塩漬け
・発酵(ぬか漬け)

昔ながらの食べ方は「加熱」以外の方法で、栄養を凝縮したり、細胞壁を破壊して、野菜の栄養素をそのまま吸収できるようにしてくれるのです。

自分の過去の記事で、こららの加工法を扱ったものがあるので、興味ある方は一読を。

・発酵(ぬか漬け)

乾物(日干し)

昔ながらの野菜の食べ方は、衛生面でも大丈夫

昔ながらの野菜の食べ方は、今回の発端となった「生野菜を食べると雑菌が怖い問題」も解決します。
それは、日干しにしたり、酢や塩、ぬか床に漬けるだけで、野菜に付いていた雑菌は消滅するからです。
戦後GHQが、安心して野菜を生で食べられるよう、化学肥料や堆肥の使用を徹底してくれたようですが、そんな大げさなことをしなくても、昔ながらの方法で食べれば、全然問題なかった、ということですね。
まさに、生活の知恵は、化学より強し!ですね。


最後まだお読みいただき、ありがとうございました。

わたしのお腹を壊した生レタス。食べ物の恨みは深いのだ。

東のテツ
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