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一日一記

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江草が毎日何かしら考えたことを書く日記みたいなプロジェクトです。 2023年2月から一時的にお休み中でしたが、10月13日より再開します。
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2024年4月の記事一覧

2024年4月振り返り

2024年4月振り返り

月末恒例振り返り。

新年度にこないだなったと思ったらもう月末ですか。まさしく桜が咲いて散るぐらいの速さで時が駆け抜けますな。いや待て、毎回言い過ぎて、もう「光陰矢の如し」的なことを言うのはやめると誓った身のはず。自重自重。(もう言っちゃってるけど)

というわけで、4月。先月よりは比較的ライトに更新したいなあと言っていたのですが、一応ちゃんと多少はボリュームダウンできたかもしれません。とはいえ、

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陰キャは実はコスパ良い

陰キャは実はコスパ良い

GWの洗礼でヘトヘトなので、今日は以前思いついたネタで適当に走り出してみます。

表題の通り、ふと「陰キャはコスパが良いんじゃないか」と思ったんですね。いや、「陰キャ」と言ってしまうとちょっと俗すぎるスラングなので上品ではないのですが、つまりは一人黙々と居るのが好きな内向的なタイプの人のイメージです。

今という時代は、経済面でも倫理面でも人の価値がますます高まってる時代です。

まず、経済面で言

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誰もが働かなくても食べていけるようになった世界

誰もが働かなくても食べていけるようになった世界

みんなの反応が面白かったこのまとめ。

発端のこのポストから、色んな人が色んなコメントをする流れに。

江草は常日頃からこのテーマばっかり考えてるし、このテーマを考えてる人の記事や本もよく読むものの、慣れ親しんだガチ勢の意見ばかり聞くのもいかんせんエコーチェンバーになりえるおそれがあります。だから、こうして多くの人の反応が見られるのは興味深く新鮮だったのです。

さて、パッと見、「人を暇にするとろ

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GW直前ゾクゾク号

GW直前ゾクゾク号

今年もついにやってきましたか。

GWが……!

そう、言わずとしれたゴールデンウィークです。

世の中では「よっしゃ!連休中にゲームやっちゃおうぜ!」みたいなノリも見られますが(もちろんこれはこれでこういうエンジョイ感は江草は好きなのですが)、

こと、子育て世帯においては、GWとはむしろ連「休」ではなく、連「戦」に他なりません。「連休中にゲームやろう!」とか「いや無理やろ」と乾いた笑いが出てき

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「リゼンティーズム」という新語も出たので、各種働き方問題用語を整理する

「リゼンティーズム」という新語も出たので、各種働き方問題用語を整理する

また新しい働き方問題用語が登場してました。

「リゼンティーズム」だそうです。既に普及してる用語「プレゼンティーズム」の変形版で、この記事によるとこういう意味になるそうです。

「疫病出勤」は「プレゼンティーズム」(体調不良があって仕事効率が落ちてる状態)にこそ当てはまりそうな邦訳なので、これをなぜか「リゼンティーズム」の邦訳に当てている点には疑問がありますが、とりあえず「疫病出勤」という謎邦訳を

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文章を読まれるのが恥ずかしい

文章を読まれるのが恥ずかしい

どこかに書いてる気もするんですが、江草のこのnote毎日更新活動は妻も公認です。「ちっ、しゃーねーな」的な嫌々容認どころか、「ぜひ発信しなさい」と背中を押してくれてるレベルです。ありがたいことです。

ただ、普段の会話で江草の考えはよく知ってる(聞き飽きてる)ためか、さすがに毎日江草のnoteを読み込んでるわけではないようです。江草の場合、妻との会話で生まれたアイディアをnote記事に落とし込んで

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年金制度(の認識)は既に崩壊している

年金制度(の認識)は既に崩壊している

先日、たまたま年金についてのこの記事を読みました。

国が国民年金の納付期間の延長案を検討してるとの報道です。

テレビの特集を文字起こししただけのようで、街角インタビューが主体のかなりライトな内容なのですが、世の中の生の声が感じられるだけになかなか考えさせられるものがありました。

これ、もう年金制度崩壊してるよね。

と。

正確に言えば、制度そのものが崩壊しているというのではなく、「年金制度

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人のブルシットジョブを笑うな

人のブルシットジョブを笑うな

最近話題になってたこのトピック。

現場見学したエンジニアが「人間のやる作業じゃないですね」と自動化対象の業務を評した結果、現場オペレーターがショックを受けて泣き出してしまい、エンジニアが謝罪する羽目になったというエピソード。

単純繰り返し作業や高度スキルを要さない(と思われがちな)仕事に対して腐すような表現をすると、実はその仕事にアイデンティティを依っている(ひいては誇りを持っている)人は少な

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ジレンマの話しかしてない

ジレンマの話しかしてない

昨日の話もそうなんですが、我ながら「〜〜のジレンマ」みたいな構造の話が多いなと、ふと思いました。多分、こういうのって、江草の思考の癖というか、思考の嗜好なのでしょうね。

実際、何事もジレンマを把握するのが大事という感覚があります。社会的に大きな問題になることや長年繰り返し議論になること、あるいは人々の人生や人間関係の悩みも、だいたいがジレンマ構造を持ってる印象です。

ずっと浮き上がってくるよう

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社会的囚人のジレンマ

社会的囚人のジレンマ

昨日の話をさらに展開してみますね。

無謀を脱するには暇が要るなにか世の中にうまくいってないことがあるとして、それが「陰謀があるから」ではなく、「無謀であるから」すなわち「世の中をコントロールしようと考えてないから」という理由に起因してるのだとすれば、その対処法はまず「よく考えよう」ということになります。そして「考える」ということは「哲学する」ということでもあります。

哲学者ショーペンハウエルは

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陰謀ではなく無謀なのが問題

陰謀ではなく無謀なのが問題

当該記事のメインメッセージではないものの先日のネーモさんの記事の冒頭の指摘がすごく大事なポイントをおっしゃってるなあと。

「この世を操ってる黒幕はいない」

至極シンプルなこのメッセージですが、案外忘れられがちです。

実際、世の中では誰かを悪者にして糾弾する言説が毎日飛び交い、果ては陰謀論も根強く蔓延していることから分かるように、「この社会がおかしいのは誰か悪い奴が悪巧みをしているからだ」と考

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ひろゆきが特茶に論破されたようだな

ひろゆきが特茶に論破されたようだな

先日、人気の「論破王」こと、ひろゆき氏がサントリー特茶に論破される広告が登場していたとのこと。

特茶を飲んでも脂肪は減らないと語っていたひろゆき氏に対して、サントリー側が「エビデンスがあるんです」と論破した形です。

まあこれは確かに、特に論拠なく断言してしまったひろゆき氏に失点があり、根拠を提出してきた特茶に軍配があがると言えましょう。

しかし、

という、定番のコピペというわけではないので

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江草の春休み

江草の春休み

実はこっそり、春休みを取っていました。

といっても、仕事の話ではなく、妻からいただいた家事育児のお休みです。

妻曰く、「いつも子どものことや家事を頑張ってくれてるからたまには完全フリーな時間を満喫してきなさい」とのこと。確かに休みの日も家族でお出かけすることがほとんどで、最近とんと一人で好きに動いた記憶がありません。

「いやしかしなあ。申し訳ないしなあ」などと渋る江草のケツを叩いて、妻は半ば

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イメージ・インタープリテーション・セッションをAIが荒らす日

イメージ・インタープリテーション・セッションをAIが荒らす日

たまには放射線科っぽいトークでも。

放射線科と言えば、「AIに仕事を奪われる仕事」の筆頭としてあげられがちですが、放射線科業界の偉い先生方からの「そんなことはないぞ」という主張が目に付きます。

(一応、非医療系の読者のために補足説明しておきますと、ここで言う「放射線科医」はレントゲンやCTやMRIなどで撮影した医用画像を見て病気を見つけたり診断する仕事を担当してる医師です)

たとえば、今回総

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