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一日一記

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江草が毎日何かしら考えたことを書く日記みたいなプロジェクトです。 2023年2月から一時的にお休み中でしたが、10月13日より再開します。
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2024年1月の記事一覧

2024年1月振り返り

2024年1月振り返り

え、今年始まったばかりと思っていたら、もう1月終わり?
まだ「あけおめー」とかの時期じゃないの?
もしかして今年の抱負の12分の1を既に終わらせてないといけないの?

……という困惑が否めませんが、時は非情。

気を取り直して、月末恒例の振り返りになります。

今月noteでやったこととしてはメンバーシップを始めたのが大きかったですね。

かねてからのやりたかったことができて、良かったなあと思って

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高校レベルの教科書を学び直す

高校レベルの教科書を学び直す

先日、本屋に子どもの絵本を見に行った時、マンガ『日本の歴史』シリーズが目に止まりました。自分が子どもの頃繰り返し読んでたなあと懐かしい気持ちになっていたのですが、それと同時にドキッとさせられたのが『日本の歴史』として既にコロナ禍の話まで収録されていることです。

いや、それめっちゃ最近の話やん。もうそれ「歴史」なの?と。

でも、よく考えてみれば当然と言えば当然ではあります。自分が子どもの頃から月

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「予定」を巡る資本主義と自由主義の対立

「予定」を巡る資本主義と自由主義の対立

カレンダーを確認した時に翌日に予定が入ってると、「あー、明日は予定が入ってる日かあ」と何となく微かに憂鬱になる。そんな時って皆さんもないですか?

いえ、予定そのものが嫌な予定であるというわけでもないんです(嫌な予定だったらそりゃ当然憂鬱ですからね)。なんならそれが大変楽しみな予定であったとしても「すでに予定が入っている」という事実がそこはかとない影を落とす、そんな感覚です。つまり、その内容に依ら

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甲南医療センター専攻医自殺問題の報道特集を見たよ

甲南医療センター専攻医自殺問題の報道特集を見たよ

甲南医療センターの専攻医自殺問題の報道特集を見ました。

(↑アップ後に詳細な記事が出てるのに気づきリンク追記)

たまたまテレビをつけたらやってた、という感じで全然狙って見たわけではないのですが、Xでも話題になった事件でもあり、ついつい見入ってしまいました。

総じて、番組としては、秘匿されていた第三者委員会の調査報告書を暴露したり、遺族側のインタビューは密にあったりと、黙秘を続ける病院側に批判

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理解と体得

理解と体得

自己研鑽でもリスキリングでも何でもいいのですが、世の中で「何かを学ぶ」という行為が語られてる時に「知識を得る」という意味で「学ぶ」をイメージされてることが少なからずあるように思われます。「理解する」「分かる」に近い感覚ですね。

それはそれで誤りではないと思うのですが、多分それだけでは足りない。他方で「学ぶ」には「身につける」「体得する」という意味も含まれてる気がするんですよね。

すなわち、理解

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株式会社COTENが示すパトロン型投資の新時代

株式会社COTENが示すパトロン型投資の新時代

江草の推し番組でもある有名Podcast番組「COTEN RADIO」を運営されている株式会社COTENが、先日、同社の資金調達の考え方についての長文記事をアップされていました。

とにかく丁寧に言葉を尽くして意図を説明しようという誠意が詰まった長文です(約20000字らしい)。だから、ここで一言で要約してしまうのは大変非礼な行為と言え、極めて心苦しいのですが、話を進めるために便宜上まとめてしまう

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「人生を賭けて買った高価な住宅に誰もいない」という現代の怪談

「人生を賭けて買った高価な住宅に誰もいない」という現代の怪談

ご存知の通り、住宅価格が高止まりしています。特に都会ではそうです。

一人の稼ぎでは手が出ない。それゆえ、共働き夫婦でともにローンを組むペアローンも選択肢として出てきているという情勢です。

これで確かに住宅に手が届きうるようになるとはいえ、2本重複してローンを組むわけですから、そのリスクもひとしおで、安易に組むべきではないという注意はしばしば見かけるところです。

ただ、昨今の住宅事情において、

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「育休中のリスキリング」問題

「育休中のリスキリング」問題

育休中のリスキリングの記事が話題になってたのを拝見しまして。

育休中にリスキリングしてみたよという体験談記事なのですが、結論としては……

と、案の定、魂の叫びが放たれていました。。。(ですよねー)

この記事の中でさらに参照されてるこの記事も、あくまで育休中ではないものの、育児世帯での勉強(自己研鑽)継続の難しさを訴えているものです。

「自分だってリスキリングや自己研鑽はしたいけど育児との両

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『仕事するほど暇じゃない』執筆プロジェクト

『仕事するほど暇じゃない』執筆プロジェクト

先日、noter仲間のホモ・ネーモ氏による「この人の本、書店に並べたいなあ」のリストに江草も入れていただくことができました。

大変光栄なことなのですが、文中に

と、書かれており、江草は冷や汗がダラダラになったのでした。

いや、すんません、全然書いてないんす……と。

いえね、このnoteでも江草は随分前から「電子書籍書く書く」と言ってきてるんで、ネーモさんが「執筆されているらしい」とされるの

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エビデンスベースドが専門家信仰につながるパラドックス

エビデンスベースドが専門家信仰につながるパラドックス

我らが医療界のEBM(Evidence Based Medicine)をはじめとして、「エビデンスが大事だよね」という感覚は今やコモンセンスと言えるまでに世の中に浸透してきています。

あまりに浸透したので反エビデンス主義とも言えるような言説も出てきていたり、基本的に懐疑主義的なスタンスの江草も過去にエビデンス主義を批判する記事をしばしば書いたりもしています。

しかし、実際にエビデンスにこだわる

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『ママがいい!』読んだよ

『ママがいい!』読んだよ

松居和『ママがいい!』読みました。

保育園に子どもを預けてる親なら誰もが胸と耳が痛くなる一冊。江草も預けてる立場なのでグサグサ来ました。ぐふう。

本書のタイトルとなっている「ママがいい!」とは保育園に預ける時に親元から引き裂かれるのを嫌がって泣き叫ぶ幼児の声の象徴です。

「とりあえず子どもは保育園に預け、育児は専門家に任せて、めいっぱい働きましょう。これぞ社会参画ですぞ」的な、昨今の経済主義

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『ふしぎなキリスト教』読んだよ

『ふしぎなキリスト教』読んだよ

橋爪大三郎、大澤真幸『ふしぎなキリスト教』読みました。

10年以上前のヒット作のようなのですが、ようやく読んだんです。ぶっちゃけ江草もだいぶ前に冊子で買ってた気がするんですけれど、積んでた挙句にどこかに行方不明になっちゃったようで、今回改めてKindleで買い直して読みました。

どうして今になって読み始めたかというと、最近聞いたPodcast番組『a scope』の橋爪氏のキリスト教解説がめち

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万国の資本家たちよ、団結せよ!

万国の資本家たちよ、団結せよ!

この記事からさらに話を進めますよ。(もはや最初話題にした『欲望の資本主義2024』の内容から離れてきていますが)

前回までのおさらい前回、多くの労働者が事実上、資本家でもあるようになってきてるのが、今後の資本主義のあり方をめぐる議論をする上でややこしいという話をしました。

工場設備のような企業が抱える有形資産が主たる資本とされていた時代から、今や各個人の知識やノウハウ、あるいは学歴や業績のよう

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朝の予約投稿にしてる理由

朝の予約投稿にしてる理由

昨日の記事はだいぶ筆が乗った感じでノリノリで書けたのもあって、さらにまた書き足りないポイントを書きたいなと意欲がムンムンなのですが、いかんせん今日は眠い。眠たい。ので全然書ける気がいたしません。

note投稿自体は朝になってるので、眠たいとは何事かと思われる方もいるかもしれませんが、江草はnote記事をいつも予約投稿にしておりまして、書いてるのは前夜までに書いてるんですね。それで書き上げてからn

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