マガジンのカバー画像

一日一記

583
江草が毎日何かしら考えたことを書く日記みたいなプロジェクトです。 2023年2月から一時的にお休み中でしたが、10月13日より再開します。
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

2022年9月振り返り

2022年9月振り返り

気づいたら9月もおしまい。
ってことは今年も4分の3終わったということであります。

現時点で江草の今年の抱負の進捗状況は正月レベルなのですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

ともかくも月末恒例の月次レビューです。

(とくに高尚な意図はないのですが、月次レビューした方がなんとなくリズムが出るのと、気楽に更新できるのでやってます)

今月のnote記事の振り返り今月のnote投稿は少なめで

もっとみる
NHKスペシャル「中流危機を越えて」観たけどツッコミどころが多すぎ

NHKスペシャル「中流危機を越えて」観たけどツッコミどころが多すぎ

NHKスペシャルで二回に渡って特集されていた「中流危機を越えて」を録画で観ました。

今知るべき社会問題として「中流危機」をテーマに取り上げた着眼点は良かったのですが、全般掘り下げが浅いかつ杜撰で、正直イマイチでした。

とにかく「中流危機」の問題を感情的に煽るだけ煽っておいて、「なぜこうなってしまったのか」という「病因」把握を怠ったまま、姑息的な対症療法を「処方箋」として列挙していくばかり。

もっとみる
イギリスってなんとなく日本に似てるよね

イギリスってなんとなく日本に似てるよね

エリザベス女王の崩御や国葬もあって、イギリスという国をふと改めて考えてみたのですが、今さらながらイギリスってなんとなく日本と似てるなーと。

両国ともユーラシア大陸の端っこの島国。
他国にがっつり支配された経験はほとんどなく、世界でも有数の先進国。
それでいてどちらも王室や皇室を維持しているというのはどうも偶然とは思えないので、地政学的な立ち位置の類似性がやっぱり強いんじゃないでしょうか。

これ

もっとみる
労働と「フロー所得」についての補論

労働と「フロー所得」についての補論

このあいだのこの記事で書いた

この部分についての続きです。

不労所得の限界があると言った時、それは別に「仕事でフロー状態を得るべき」という意味にはならないよという話をします。

まず、「不労所得」を手に入れたからといってフロー状態を手に入れられることが保証されないのと同様に、「勤労所得」を手に入れたからといってフロー状態を手に入れられることは保証されません。
言い換えると、「不労活動」でフロー

もっとみる
みんなが本当に欲しいのは「不労所得」でなく「フロー所得」では

みんなが本当に欲しいのは「不労所得」でなく「フロー所得」では

「FIRE」やら「レントシーキング」やら、「不労所得」はいつの時代も人気の的です。

でも、実のところ、本当にみんなが欲しいものは「不労所得」ではなく「フロー所得」なんではないでしょうか。

「フロー」とは、一言で言えば「時を忘れるぐらいめっちゃ没頭、熱中してる状態」のこと。「ゾーン」とも呼ばれますね。自己啓発本なんかでも「フロー状態に入るのが大事だよ」的な言説は増えてきてる印象です。

なので、

もっとみる
イライラへの集団免疫が必要

イライラへの集団免疫が必要

みなさん御存知の通り、イライラしている人は他の人に当たりやすいです。
イライラしている人への対応は大変だし理不尽な目に合うことが多いので、往々にしてイライラしてる人のせいで周りの人もイライラし始めることになります。

イライラする人が周囲の人をイライラさせて、その周囲の人がそのまた周囲の人をイライラさせる。

つまり、イライラは感染し拡大するのです。

イライラが世界の全ての人に広がるイライラパン

もっとみる
法律や規制の文字数に「予算」をつけては

法律や規制の文字数に「予算」をつけては

法律は言わずもがな「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」や「診療報酬制度」なんかでもそうなんですけど、年々世の中のルールはじゃんじゃん追加され複雑怪奇になるばかり。

正直、現実に生きる人々が処理できる能力を越えてしまってると思うんですよね。

複雑すぎるルールは、ルールを理解したりルールを守るだけで人々は手一杯になりますし、ルールのバグにも気づきにくく、硬直化し陳腐化した制度がず

もっとみる
妊娠を喜び合える社会に

妊娠を喜び合える社会に

「なんでこんな時に妊娠なんか」

申し訳無さそうに皆に妊娠の報告をする同僚の女性医師にむけて、誰からともなく舌打ちが聞こえた。

できれば本人には聞こえてないといい。

そう願った。

随分前の話だ。
ちょうど医局人事で我が放射線科の人員削減が決まった頃だ。

放射線科では画像診断管理加算といういわばノルマ制がある。日々押し寄せる膨大な量のCTやMRI検査を放射線科は翌日までに読影しなくてはならな

もっとみる
有料プロフィール記事を企画中

有料プロフィール記事を企画中

今日もそこそこな長さの記事書いていたのですけれど、急に「なんかまとまりきらないなー」と手がピタッと止まってしまったので、下書き保存して寝かせることにしました。

経験上、こういう時は時間を置くしかない。

このまま下書きとして永遠に眠っていくか、復活するかは運次第。

というわけで、もう寝る時間も迫ってますし、たまには気の抜けた雑談でもいたしましょう。

こゆ時は、とりあえずnoteの話をしておく

もっとみる
『運動・減塩はいますぐやめるに限る!』読んだよ

『運動・減塩はいますぐやめるに限る!』読んだよ

大脇幸志郎『運動・減塩はいますぐやめるに限る!』読みました。

著者の大脇氏はこれまでも『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』を書かれたり、『健康禍』を訳されたりと、徹底して世の「健康主義」を批判し続けている異端の医師です。歯に衣着せぬ物言いも特徴で、よく「健康主義」の医クラの面々とレスバを起こしています。

江草も過去に『健康禍』の感想を書いてます。

さて、本書『運動・減塩はいます

もっとみる
電話番号ネーミングシステム作れないかな

電話番号ネーミングシステム作れないかな

(誰も信じてくれないのですが)江草は人見知りさんなので、いきなり知らない番号から電話がかかってきたら、緊張してしまいます。

表示されてるのが無機質な番号だけで何者のどんな用件か分からない。
けれど仕方なく勇気を出して受話ボタンを押すあの瞬間は、最も身近な未知の扉を開ける体験と言えるかもしれません。

なんか大げさに言ってますけれど、一昔前なら知らない番号からかかってきた電話を受けるなんて当たり前

もっとみる
混沌のお名前空間

混沌のお名前空間

個人的にObsidianというノート(?)アプリを普段のメモ書きに使っています。

https://obsidian.md/

プラグインが豊富でカスタマイズ性が高いのが売りで、そこが好きで江草も使っています。
といっても江草自身はたいしてセンスがないので、便利な使い方のアイディアや優れたプラグインの情報を他のプロい方々の発信を見ることで収集しています。

ところが、ここで問題になるのが「名前」で

もっとみる
『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』読んだよ

『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』読んだよ

ライトに自己啓発したい気分だったのもあり『夢をかなえるゾウ』シリーズ最新刊を読みました。

なんだかんだ毎作読んでるシリーズですが、こないだリベ大の両学長がちょっと触れていて、新刊が出てたことに遅ればせながら気づいたのです。

今作は「本物の夢の探し方」がテーマ。

ガネーシャ様が夢をかなえようにも、そもそも夢を持ってない冴えない人間が主人公という皮肉が効いたセッティングです。

相変わらずダジャ

もっとみる
いい機会だから「育児休業」の思い出話をしてみようか

いい機会だから「育児休業」の思い出話をしてみようか

「夫が8ヶ月育休を取る予定です」と伝えたら役所で拍手が巻きおこったと妻が苦笑しながら語っていたことを思い出す。

僕自身、育児休業中であることを明かすたび、そこかしこで「初めて見た」と驚きの目とともに歓迎された記憶が多々ある。

基本的に好意的な視線で見てもらえることはうれしくありつつも、育児休業をしていたあの頃はやっぱりまだまだ男性の育児休業取得は珍しいのだということを思い知らされる日々でもあっ

もっとみる