シェア
塩崎 沙和
2020年4月11日 11:50
(前回までのあらすじ)突然の出張で地方のビジネスホテルでの生活を2ヶ月することになった時、周りに店もなくネットもない生活で、私が一番始めに着手したのが、ホテルの室内の部屋作りでした。何より先に布団カバーや花瓶を買いに行き、ポスターを貼って、即席の自分の部屋にしたんです。ホテルの掃除のおばちゃんたちにもお礼のお菓子や置き手紙でやりとりをし、理解者になっててもらい、根回しもバッチリ。何が私を
2020年4月9日 11:07
(前回までのあらすじ)銀座店で雑用しかさせてもらえず全く成果の出ない私に、人手不足の応援にと2ヶ月ほど愛知県に行くよう辞令が出ました。しかも3日後。笑「愛知県?あの今度『愛・地球博』やるところ?え、生活どうするの??」いきなり身一つで、知らない土地へ単身赴任になりました。そして到着した愛知県。古いビジネスホテルの部屋は本当にベッドだけで、タバコとおじさんの匂いが染み付いていました。それ
2020年3月31日 09:35
丸一日無言のデザイン事務所で鬱になり、逃げるようにやめてエステティシャンに転職するも、新人いじめの毎日。。せっかく私のこの失敗人生を変えたくて転職したのに……いや!絶対変えるんだ!ここで辞めたら前と同じだと、店舗移動願いを本社に出します。店長をスルーして本社に直接届け出たので、ちょっとした問題になりましたが、正直、わかっててやりました。笑いじめで潰され次々辞めていく新人を見ながらも、
2020年3月28日 11:20
(前回のあらすじ)体験エステで美容の偏見が取れ、学校に入学し晴れてエステティシャンになった私は、推薦で銀座のエステサロンに就職します。初めての職種です。全員が無言で無関心のデザイン事務所から、スタッフもお客さんも美に関心の高い美容エステ業界へ。そして、女の職場の洗礼を受けます。「ちょっと塩崎さん!洗濯やっといてって言ったでしょ!?」「タオル早くして!」「これ、あと全
2020年3月16日 12:31
会社を辞めてからも放心している私に、ホットペッパーに割引きが載っていたからという軽すぎる理由で、初めてのエステを予約します。表参道の駅に着きましたが、既にアウェイ感。どこにも寄り道せず、駅から目的地まで早足でもう直行です。笑ビルの4階。エステサロンのドアを開けました。バッグに直接突っ込んだホットペッパーを出し、早速説明を受けます。まず試しに顔半分だけをやってもらったので
2020年1月24日 10:01
金賞を取ったり、先生が登校拒否したり、ボタンを売ったりと色々あった専門学校を卒業して、4月より再び社会に出ました。学校の就職推薦で入社した会社は、紙媒体のデザイン会社。・・・が、ここからみるみる転落していきます。絵日記も、この時代書けなくなっていました。少人数の会社でしたが、1人一台のPCに、席は全員背中合わせ。そして無言。「おはようございます」の次に初めて口にする言葉は、「
2020年1月5日 19:52
前回のあらすじ学校で作品作ってるだけじゃダメだと気付き頭打ちになり悩んでいた私が、物を作って売るという学校の外の世界への新しい活路を見つけた!これは創作意欲において、かなりの希望でした。「・・・でも、同じものを何個も作るの、飽きてくるな。」そう、なんと私は同じ作業を繰り返すのが苦手だったのでした。笑もっと沢山作る方法を考え工場を探そうと思い、タウンページを開きます。
2019年12月27日 18:16
(前回のあらすじ)「そうだ、洋服のボタンを作るのはどうだろう?」普通のユニクロのセーターでも、素敵なボタンが付くだけで急にグッといい服に見えちゃう魔法のような。試しにラフを描いてみました。こんなボタンがあったら誰より自分が欲しいもの男女どちらも使えそうなものピアスやヘアゴムなどにもアレンジ可能なもの・・・そうしてパッケージもデザインし、実際に設計図通り作ってできたボタン
2019年12月24日 08:40
(前回のあらすじ)「学校の授業だけこなしていても、卒業後、社会で通用しないよな、これ…」と思い、学校の内部で比較してるんじゃなくて、学校の外の世界と自分から接点を作っていかなきゃいずれまた何もやってこなかった自分に愕然とする!学生という恵まれたこの環境は、卒業と同時に泥舟になって沈むと気付き、危機感を持ちました。学校の外の世界にいる大人と接点を作ろう!と外部講師を当たっ
2019年12月20日 20:03
専門学校2年のある日、担任の先生が登校拒否(?)で学校に来なくなってしまいました。しっかりしていて真面目な人で、尊敬していた先生だったので驚きました。あまりに突然だったので、学校も対応ができない。代行の先生も人手が足りず対策も何もなく、「今日は自習です。」と、朝の教室で毎日同じ発表を聞きました。数日だけの出来事かと思いきや、これが1週間、2週間と続いてくるわけです。す
2019年12月17日 21:05
(前回のあらすじ)専門学校に入学し、周りとのレベルの差に焦り必死の努力から、逆にストイックにやりすぎて成績がトップになってしまったわけですが、トップでいることになんの意味もないと今回の件で思い知ることになります。1年生の最後に、全ての成績が決まる評価課題があると同時に、1位を決めるコンテストも兼ねていました。いつも上位とはいえ、他の人の作品って自分より良く見えるもので
2019年12月15日 15:25
(前回までのあらすじ)フリーターを1年挟んだ為、みんなより1年遅れて入学した私は、専門の1年生の年にちょうど二十歳になりました。その時、二十歳のお祝いにとおばあちゃんが20万円をお金をくれたのですが、あまりの額の大きさに、そのお金の意味について真剣に考えてしまいます。真面目です。笑もちろん普通にオシャレしたり欲しいものは沢山あって、雑誌やショップの値札を見てはお金が欲しい
2019年12月13日 09:12
前回のあらすじ4月、晴れて念願の学生になれました。専門学校のグラフィックデザイン科です。とはいえ1年目はひたすらアナログな基礎。デッサンや色や造形の勉強です。さて、デザインの専門学校って、美大の受験に落ちて入ってきた人や、高校時代美術部だった人が集まる場所でもあります。そんな人たちの中、私はというと、美術やデザインの経験もなく、絵を描いていたのも絵日記の中の落書きレベル。
2019年12月10日 17:48
(前回までのあらすじ)高校卒業後、進路のレールに乗るのを嫌い、本当に学校に通いたいのかそれとも世の中の常識に流されて進学しようとしているだけなのか?確かめてみようと、1年間、フリーターになりました。週5日8時間のフルタイム。模索する期間でもあり、ただ模索するだけでなくその期間を有効に使い社会で働く選択肢もあると知るために、働く経験をしようと思ったからです。学生時代