2024年6月の記事一覧
毎日読書メモ(541)なかなかまとめきれなかった感想文、走り書きで
本を読むスピードと、感想文を書くスピードが合ってなくて、読み終わってかなり時間がたったのに感想をまとめられないでいた本がたまってしまったので、短くても控えとして簡単な感想を書いておこうかな、と。
吉川トリコ『余命一年、男をかう』(講談社文庫)
昨年、山本文緒『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』を読んだときに、文中に出てきた読書記録で気になって、割とすぐ読んだのに、うまくまとめられな
右手首骨折! 近況&毎日読書メモ(540)『あなたの燃える左手で』
4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その11。
手術痕は少しずつつながってきた感じ。何故か一直線の傷の真ん中あたりがつながって細くなってきて、両端がまだ開いている感じ(特に手のひらに近い側の開きが大きい)。中でつまんである部分、まだ糸が溶けてくる気配はなく、片側5つずつ、10個のつままれた跡が盛り上がっていて、普段の生活の中で、この盛り上がっている部分が当たる感じでひりっと痛いこ
中島京子『うらはぐさ風土記』(毎日読書メモ(539))
中島京子の新刊、『うらはぐさ風土記』(集英社)を読む。2022年11月から2023年7月に「小説すばる」に連載されていて、2024年3月に単行本刊行。
うらはぐさは架空の地名だが、著者の母校である東京女子大学がある西荻窪近辺をイメージして書かれているそうだ。
うらはぐさ、は風致草とも呼ばれる、イネ科の植物。
古くからある地名だが、この植物の花言葉は「未来」。
そして、タイトルの「風土記」は井伏
米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(毎日読書メモ(538))
米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』(創元推理文庫)、発売前から楽しみに待ち、復習しなくちゃ、と『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』『秋期限定栗きんとん事件』(上)(下)『巴里マカロンの謎』と、ゴールデンウィークに一気読み。
『春期限定いちごタルト事件』2004年8月に刊行されたが、わたしが読んだのは2011年3月。当時書いた短いメモ。
『夏期限定トロピカルパフェ事件
恩田陸『夜明けの花園』(毎日読書メモ(537))
恩田陸続く。
今年の1月に刊行された『夜明けの花園』(講談社)、水野理瀬シリーズ最新刊だが、2022年に雑誌に発表された「絵のない絵本」(学園を出たあとの理瀬が、ヨーロッパ方面のリゾート地で思いがけない事件に巻き込まれる)
2023年に雑誌発表された「月蝕」(学園を出る直前の聖が思い出話と暗殺への不安を並行して語る、過去のおさらい的物語)、書下ろしの「丘をゆく船」(聖のひとり語りにも出てきた、黎二