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【Essay】日記や思ったこと

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2019年7月の記事一覧

”共感”のその先へ行きたくて

”共感”のその先へ行きたくて

共感の時代「共感」というキーワードが至る所で語られるようになって久しい。

共感資本主義、共感を呼ぶコンテンツ...今の時代において共感は大正義だ。

世界でひとりぼっちだと思っていた自分の感情を世界に放ったとき、誰かが共感の声をあげてくれた時の喜びのあたたかさは果てしない。
だって、世界の誰にも必要とされていなかったと思っていた自分という存在まで価値をもったような気持ちにさせてくれるのだから。

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ホットギミック ガールミーツボーイを男の子が観たら

ホットギミック ガールミーツボーイを男の子が観たら

ホットギミック ガールミーツボーイは女の子のためにつくられた映画だと思う。だけど僕はこの映画を観て男の子としてたくさんの気づきや、新たに感じることができたことがあったから、あえて男の子にもこの映画を観てほしいと思う。

そこには男として過ごしていると気づけなかったことや、知らなかったこと、女の子が生きる世界が広がっているから。

※下記一部ネタバレありです。

ダメ男に惹かれてしまう気持ちこの作品

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”余白”をもったことばの美しさとことばが1人歩きする豊かさについて。

”余白”をもったことばの美しさとことばが1人歩きする豊かさについて。

シャムキャッツ 夏目さん @MADOMADOにてシャムキャッツの夏目さんの歌とことばにまつわるトークを聴いた。

夏目さんは人を食ったような無邪気さと、実直さを併せもった”かっこいいアーティスト”だった。

トークを聴く中で自分自身が使うことばについて考えさせられた。

とりわけ「余白」の重要性を改めて認識したし、「何を言うか」よりも「何を言わないか」の方がことばの可能性を飛躍させるんじゃないかと

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深夜の銀杏BOYZ、2015年Rising Sunにて聴いた「人間」のこと。

深夜の銀杏BOYZ、2015年Rising Sunにて聴いた「人間」のこと。

朝から峯田和伸さんのエッセイ「恋と退屈」をパラパラと読んでいる。エッセイってその人の生活がぶわっと入ってくるから一気には読めない。1日3,4ページ読んで本を閉じる。

2004.8.17 人間のレコーディングの話が綴られている。今から15年も前なのかー信じられない。そしたら俺なんか10歳だ。俺が小学生で野球していた時にこの曲を銀杏BOYZはレコーディングしていたのかー。

銀杏BOYZをLIVEで

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なぜ人は思い出話をするのか

なぜ人は思い出話をするのか

過去の自分と今の自分が同じ自分だってことが時々わからなくなる。

例えばライブを観に行くと「ステージの上の人はどんな気持ちなんだろう」とか考えるけど冷静に考えれば自分だって高校とか大学の時はバンドでステージの上に立っていたんた。

思い出すとぼんやりしていて現実なのか夢なのかわからない。当時の写真やら動画を見てやっと現実だったと受け止められる感じだ。

僕の場合、2週間前より前の自分は同じ自

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別れは一瞬、出会いは永遠。

別れは一瞬、出会いは永遠。

僕は小学生の頃、隣の隣の家に住んでいるクロという犬が大好きだった。クロは柴犬、なのかな。ちょっと雑種だったかなって思う。拾った犬だったのかもしれない。

学校から帰ってくる時と行ってくる時、いっつもクロに挨拶をして決まってクロの頭をなでた。

家で鳥の手羽先を食べたときは、骨をクロにおすそ分けしに行った。小学生の時僕は犬が大好きだった。保育園でもほとんど泣いたことがない僕の3回くらいの泣いた記憶の

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