記事一覧
「継続が趣味」のしんぱち。さんのおかげで、毎日がちょっと楽しく
最近楽しみにしているnoteがある。ブックデザイナーのしんぱち。さん。彼の記事をコツコツ読んで毎日やる気を出している。
彼は「継続が趣味」という気づきを得て、毎日いくつものルーティンをこなして、それを「継続」している。彼は一年に200冊ぐらいブックデザインを行なっている多忙な人(私は彼のデザインした本を5冊も持ってた!)なのに、毎日1冊本を読んだり、ゲームをしたり、運動したり、納豆の記録をつけた
「ジャスミンの香る部屋づくり」第9話(全9回)
第9話工事が始まったのは夏の暑さがなかなか抜けない9月の中頃でした。いつもお願いしている家族経営の工務店さんから3人の大工さんがきてくれて、まずは家具や荷物の移動、使わない場所の養生などをしてスタートです。
先生と8ヶ月かけて作り上げてきた改装プラン。間取りの変更もなくシンプルな改装ではありますが、現場が始まるときはとても緊張します。予想外のことが必ずあり、ものすごいスピードで進む中でベストな策
プロの技をお家でも!インテリアスタイリングでお部屋がもっと素敵になる
みなさん、インテリアスタイリングって聞いたことありますか?広告などの写真撮影の時に、クライアントがつくりたい商品のイメージや背景をつくる仕事です。家電製品でも商品単体の写真より、実際に使われている(ような)暮らしの一場面の方がイメージが湧きやすいですよね。そんな風景をつくる仕事がインテリアスタイリングです。
ただお部屋を再現するだけではなく、スタイリングには「うつくしく見せるための技術」が詰まっ
ファッションフリークにぜひ見てほしい!Netflix『リディア・ポエットの法律』
海外の歴史ドラマを見ると、建物や室内装飾、ファッションの美しさに惚れ惚れとしてします。ヨーロッパの、特に布をふんだんに使ったインテリアは日本ではなかなか育たなかった分野。色や柄の組み合わせ、縁飾りなどの装飾など、いちいちドラマを一時停止し堪能したくなる素晴らしい美術が見られるのが、Netflixイタリアのドラマ『リディア・ポエットの法律』です。
時代としては1883年のイタリア、トリノを舞台にし
【妄想インテリア】ロックンロールスタイルを叶えるソファ選び
私はファッションではロックテイストが好きです。濃いめにひいたアイライン、黒のレザーにファーやメタリック、マニッシュなスーツスタイル、そんなのがたまりません。
大学一年でカナダに3週間ホームステイをした時に、ELLEやVogueなど海外の雑誌を買いあさってコラージュして楽しんでいました。その頃はスーパーモデル全盛期、ケイト・モスが注目されはじめた時でした。当時は彼女のあまりに個性的すぎる顔立ちと、
「ジャスミンの香る部屋づくり」第8話(全9回)
第8話ショールーム巡りの日は、朝9時に車でお迎えに伺いました。通常は電車を使って1日で巡れる行程を組むのですが、訪れたいショールームは場所が離れていて、膝を痛めている先生を連れ回すのはできるだけ避けたい。訪れるショールームも数を抑えて、ゆっくりと焦らず回れるようにしました。
最初に行ったのは天童木工さんのショールーム。天童木工といえば、成形合板の技術を活かしながら優れたデザインの名作を数々生み出
不誠実であることは認めざるを得ない私が考える、プロフィール写真のこと
一年ほど前、あるイベントでお会いした家具屋さんの一言に地味に傷つき、引きずっている。私より多分一回りぐらい年下の彼がこう言ったのだ。「(SNSでみる写真とは)だいぶ印象が違いますね。」
彼の立場上、私はお客さんになり得るので、なにか会話の糸口を探そうとして、もしかしたらちょっと気の利いたこと(僕はあなたの発信をチェックしてますよ!的なニュアンスを伝えようとして)こんな発言をしたのかもしれない。
整理整頓ができなくても、インテリアは楽しめる!はず…
インテリアでたくさんのいいね!をもらっている方のnoteを発見、楽しく拝見しました。目線が等身大、無理のない提案、読みやすい文章。たくさんのファンがいらっしゃるのも納得でとても勉強になりました。
記事のラインナップを見ていてふと思ったこと。「インテリアって家事の先にあるのかな」
彼女はコーディネーターではなく整理収納の資格をお持ちで、整理や収納、お片付けの記事もたくさんあります。確かに私も自宅
「ジャスミンの香る部屋づくり」第7話(全9回)
第7話先生の家には各部屋に本棚が置かれていて、洋書やお料理の本、お花の本、文庫本や年代物のハードカバーなどがぎっしりと並べられていました。寝室の一角には年代物の楔(くさび)本棚があったのですが、下の方にずらりと並べられた少女漫画を見た時には正直驚きました。家と一緒に年を重ねてきたような、落ち着いたトーンの家具や物の中で、もちろん古いものではありましたが白地に赤やオレンジで印刷された題名が妙に浮き立
もっとみる「ジャスミンの香る部屋づくり」第6話(全9回)
第6話ここまでを読むと、授業は順調で先生との関係性も良かったような印象を与えてしまうかもしれませんが、もちろんまったく違います。最初の頃はとにかく行きたくなくて、どんなきっかけがあれば辞められるかばかり考えていました。
前述した通り私の英語レベルはひどいもので、なかでも単語は全く覚えられませんでした。ところが先生の授業はいつも最初に単語テストがあったのです。5〜10の英単語を先生が読み上げ、それ
「ジャスミンの香る部屋づくり」第5話(全9回)
第5話先生が初めて行った海外旅行はイギリスだったそうです。40歳の時でした。学生時代に戦争も経験し、それでも必死に英語を勉強し続けた先生の目に、はじめて行く英語圏の国はどんな風にうつったのでしょうか。
先生が教えておられた学校はプロテスタント系のミッションスクールだったので、ロンドンではウエストミンスター寺院など多くの教会を訪れたと話してくれました。先生がまた寝室に戻って持ってきてくれたのは、な
「ジャスミンの香る部屋づくり」第4話(全9回)
第4話家全体のインテリアを考えるとき、私はまず寝室から始めます。朝目が覚めて最初に目にするお部屋なので、住む人の行動が1日の時間軸の中で想像できます。加えて寝室はもっともパーソナルな場所なので、その人のことだけを考えればいい。「寝る」「着替えをする」「読書をする」など、そこでの行為を限定しやすいのも(トイレや浴室は別にして)他の部屋にはない特徴です。
先生に伺うと、朝は起きてすぐに着替えをしてか
「ジャスミンの香る部屋づくり」第3話(全9回)
第3話先生の英語の発音は見事なものでした。授業ではいつも英語の長文を読まされるのですが、発音を間違えたり、単語のつながりがおかしいとその場で先生が正しい発音で読みなおしてくれました。それがカッコよくて、全部先生が読んでくれたらいいなー、なんていつも考えていました。
横浜の女子校はいくつかありましたが、大抵は明治時代にアメリカから日本に渡ってきた宣教師の女性が創設したもののようです。私の学校もそう
「ジャスミンの香る部屋づくり」第2話(全9回)
第2話10年ぶりに訪れる先生の家、あんなに通ったのに道さえうろ覚えで何度も住所を見返してようやく辿り着くことができました。敷地をぐるりと囲う塀も、記憶していたほどは長くなく、小さな住宅が立ち並ぶ細い道にひっそりと馴染んでいます。
約束をした2時にインターホンを鳴らすと「中までお入りください」と変わらない先生の声。重くて開けにくかったガラス戸を開けると、向こうに立っておられたのは髪が真っ白になった
「ジャスミンの香る部屋づくり」第1話(全9回)
あらすじ第1話「象の呼吸」と名付けられたその色は、黄みを含んだあたたかみのあるグレーにほんの一滴だけマゼンダを垂らしたような赤みを感じさせます。こうした色を広い壁に使うと、窓から差し込む光や照明、室内の家具や生地の色をひろって多様に表情を変えるので、塗ってはじめてその魅力に気付かされることも多い色です。
南向きで光のよく入る寝室の壁にこの色を提案することを決めて、その改装計画に血が通い始めました