【比較は暴力】比較という自傷行為をやめよう
比較という暴力に気づく
比較や競争は暴力である。
とインドの哲学者クリシュナムルティはいいます。
特に、自力ではどうにもならないこと、
頑張ってもどうにもならないこと。
そうとわからずに比べてしまうこともあるでしょう。
しかし知らないからいいという話ではありません。
どんな理由があろうと、暴力は許されないのです。
特に気をつけないといけないのは、
子どもであれば親や学校の教師、塾の先生、
大人なら職場の上司など、立場の強い人。
障害のある人にとっては支援者かな。
能力に関わらず、常に比較されて育った人は、
自分を受け入れられず、自己肯定感が低く、
常に何かと比べて、不安になって、
追い詰められています。
昔の管理教育は比較や競争が当たり前でしたから、
その時代に育った人は、そんな人が多いでしょう。
学校は組織的な暴力を行っていたともいえます。
メンタルヘルスの問題が大きくなるのは
当たり前ですね。
DDACに集まっている当事者たち、
二次障害が深刻な大人の発達障害の人たちの多くは、
もちろん私も含めて、そういう時代に育っています。
発達障害なんて言葉もなかった時代です。
自分も周りもなぜできないのかわからずに、
頑張って頑張って、病気になるしかなかった時代です。
そしてその時代に育った親が子育てをするとき、
自分がされてきた教育を、
そのまま子どもにすれば虐待になりますね。
人と比較する言葉を子どもに投げかけていませんか?
同じことを繰り返してはいけません。
自分が発達障害だとわかったとき、
私は普通になろうとすることをやめました。
同時に、私同様凸凹の娘たちに対しても、
誰かや何かと比べることをキッパリやめました。
比較や競争とは別の次元を生きることにしたのです。
これは、私が発達障害で逆によかったことかな。
比較という自傷行為をやめよう
人と比べて自分を卑下するクセがある人はいませんか?
それは、自分に対する暴力、つまり自傷行為です。
たとえ頭の中であっても、言葉の暴力は、
肉体的な暴力と同じダメージを脳に与えます。
私自身も、以前は自分と人とを比べ続けていました。
やればやるほど自分の心が痛めつけられて、
エネルギーがどんどん奪われて、
何もしていないのに元気がなくなっていって、
結局ひきこもるしかなかったんですよね。
まずは、比較という暴力、やめてみませんか?
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