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2024年7月13日 09:15
言葉に出来なかった感情は清澄な文字で空気中に浮かんでいる膨大な数の一部分を拾い上げて意地でも掬って無骨に表現して僕は詩を書いたある時は 筆が進むままにある時は イメージが進行するままにある時は 感情のままにある時は 緻密に計算してある時は 過去の自分に手を引かれるままある時は 誰かの言葉に胸が弾んである時は 自分の人生と他人の人生が並行してある時は 落ちてきた文字を拾い
2024年7月12日 09:15
そこに 私は居ました瞼が引っ付きそうな教室の片隅で膝下のスカートを揺らして漂っていました閉ざされた小宇宙を見ようとしたら見えるし見ようとしなければ意味も無いあなたの瞳には誰が映ってる?乳白色のクラゲじゃないね此処には光るアクアリウムも無い(私は いつも舞台に立てない。)時間は泡よりも早く消える海水に同化していくクラゲの様に私も教室の壁に擬態する着飾りもしない毒も持た
2024年7月11日 09:15
自分じゃどうにもできない狂いそうな熱も沸き出す汗もこの焦燥もうまくコントロールできたら良いのに何もかも湿った熱が 私の体に侵入するその瞬間ネオンに溶ける夢を見るあなたは私の姿を捉えたのに無い者にしたボタンを押さずに関係は終わる輪郭を持たない亡骸の群れ(友情なんて紙一重。)私は ただ…一言が熱の中に混じり合い溶け合った言葉は輪郭も残さなかったどうせ伝える感情も無
2024年7月10日 09:16
遥か遠くあなたの背中は見えない私は 荒い息継ぎを繰り返す急激な水飛沫をあげあなたはイルカに還った振り返る事もせずに私は まだ幼くて息継ぎさえ 拙い不器用な呼吸の所為で 頭に鈍い痛みが走るあなたは私の中で いつまでも遠いのです私の手があなたの背中に届いた瞬間空が変わらず青く見えます様に…水を掻きながら呼吸を繰り返した水飛沫をあげ私は泳いだ滅茶苦茶な格好で(空
2024年7月9日 09:15
濃密で繊細な音は今日の朝の一音から始まる誰も居ない教室の片隅で…僕の耳に その音は鳴り続ける広大な宇宙で まだ知らない惑星を探検するみたいに一人では出来ない事もあるのだと知った強烈な光を放つ星の為に全体が一つに纏まる事もあるのだと知った求められる表現を超えて まだ誰も確認されていない場所まで行きたい僕は空気を振動させる震えた一音に魂は宿ると信じて僕の想いは音となり周囲に伝わっ
2024年7月8日 09:15
泣いたことなんてないよそう笑って言うけれどそれが嘘だって皆 言わなくても分かっているそっと涙を零すんだ誰も見ていない深い夜の闇に紛れて光が出れば涙なんて渇いているだろう光が出れば嫌でも上を向く光が出れば嫌でも笑っているそう それが君の生き方僕の隣にいる時は そっと泣いてもいいよそれでも君は笑うだろうそうそれが君の生き方僕が好きな君の生き方
2024年7月7日 09:15
逢いたい人がいるのです涙の川を超えて一目だけでも…一年に一度の奇跡を誰もが願う地上では短冊に願いごと笹の葉が夜風に揺れて知らせる此処に想いはあるのだと…夜空を見上げて願いごとの数だけ星は煌めく今日くらいはスマホの光から離れてアナログの世界を生きよう人工の音と光を消して自然に還ろう久しぶりに下ばかり見つめる顔じゃない君が見たい私の目を真っ直ぐに見つめて一年に一度
2024年7月5日 09:15
茶色い濁流が波立つ砂の一粒一粒が ぶつかり合いながら弾ける白い泡を吹きながら 川はうねる沢山の感情がぶつかり合う(それぞれが自分が正しいと信じ それぞれが己が正義だと思っている。腹の底にナイフを沈めているから 迂闊には横切れない。)事実と真実が交錯する過去ばかりが尊重され 今を見失う私達の感情さえ のみ込もうとする激しい流れただ流されない為に 手を差し出す(目を背けず 真正面か
2024年7月4日 09:15
私だけの輝く星は此処にあるから例え世界が暗闇でも私は歩き続けるよ夜風が優しく前髪を撫でるそっと目を瞑る淡い光が中心から広がるそれはずっと忘れていた優しさの色私の世界に広がる冷たい夜が溶けてゆく今夜は素直に信じられる私は私と…
2024年7月3日 09:15
風の中に砂の匂いが混じる街乾燥した目に影絵を映した色彩は感じ取れなかった私の目の中に浮かぶ黒(弱さを認めるとこわくなる。もっともっと脆くなる。)今までは自分以外失うものは何もなくて…私達を知らない場所へと飛ぶ目の中に飛び込んできたターコイズブルーが私の世界に色を戻したあの日二人で見た海の色(目の中に宿ったターコイズブルー。 二人だけの色が 私の体に夏を呼び込む。)
2024年7月2日 09:15
溜まった温い水から湧きでる命あそこには生命の源がたくさん たくさん沈んでいるのですそうして ゆらゆらと揺れているのです季節の熱と共に私という個体は何十年も この世界を生き永らえているというのにブルブルと小刻みに羽を震わす事も出来ないお腹の中に痛みを抱えて うずくまっているのです(灰色の硬い石像の様だ。)世界は広くて自由だというのに今日も小さく体を丸めてその場に倒れ込んでい
2024年7月1日 09:17
動物達が行き交う獣道車を走らせると辿り着く何年もの昔沢山の人々が自分の足で歩いて訪れた場所階段を昇る度 だんだんと私は小さくなる枝が折れても尚 新芽を出している千年のクスノキが葉っぱを大きく揺らしている私は その葉っぱの一枚分にしか過ぎないクスノキが何年も生きている間 何回か呼吸をしただけそれだけそんな小さな私を受け止めてくれる長い間 蓄え続けた力がそこにある千年前と
2024年6月30日 09:15
季節が不規則に変化しだしてから夏のはじまりを見失うノートに貼り付けていた水色の付箋が落ちた夏が来る前にこの街は何度も夏の顔を見せた貼り付けているカレンダーの月が怪しく微笑う熱に負けて半袖シャツに袖を通す私が生きている間に少しずつ季節は狂っていた夏の香りがしたけどそれは気のせいですか?夏の号令を聞き逃すのは私のさがですか?氷を口に含み汗を拭う私は一人 あつくなった
2024年6月29日 09:15
生えたての羽根を微かに震わせてその場から動けない人生を立ち止まる私の姿と重なりふと足が止まるあと一歩飛び出せば翼をはためかせ広い空へ行けるのに旋回した仲間達がこちらへおいでと何度もぐるぐると廻っているいつの間にか燕の子は空へ飛び立っていた…一瞬で世界は変わる