部屋充、ときどき家を出る。

せっせと毎日珈琲を淹れる。それ以外は、特にルールもなく、もけもけしています。たまにのぞ…

部屋充、ときどき家を出る。

せっせと毎日珈琲を淹れる。それ以外は、特にルールもなく、もけもけしています。たまにのぞいてくれる程度で、お付き合いして下さい。

記事一覧

いつのまにか賞味期限が切れていた。

冷めた珈琲が机の上にまだ残ってる。

休息pt.3

起き抜けの寝癖をこんもりのっけた頭でこれを書いている。 起きた瞬間、腹痛に見舞われ、それが治まったあとも眠たくはあるがなんとなくベッドに戻れずにいる。すぐお腹が…

静物としての街とその温度について

また一つ、温度のなかった場所に温度を感じることができるようになった。 街を歩いているときに、自分が街を構成する一要素であることを考えながらも、一方で、客体として…

ニュートラル

気張る必要がないというのは、ものすごく気持ちの良いことだと思う。 自分は、このくらいなのだ、この感じで生きているのだ。という達観をしながら生きることは、心地よい…

休息part2

一週間ぶりにまた凪いだ時間を確保できた。冷え性の冷たい指先でこの文章をちまちま書いている。外を見れば、春先にも思えるほどの日差しがあった。日向ぼっこしよう。そう…

休息

先ほどまで、江国香織を読み、珈琲を嗜んでいた。 部屋には、レコードプレーヤーからEric craptonの Next time you see herが流れていた。部屋の電気は付けていない。窓か…

傷とどう向き合うか

「集団行動苦手だよね?」「あいつは変な奴だから」「冷たいよね」 これらの言葉を何度も何度も言われてきた。言った本人は、大抵軽い気持ちで言うけれど、そういう言葉が…

ヘボいやる気で生き抜いて

大学1年の夏、モテたいという理由だけで始めた珈琲。 始めた当時は、コーヒー味の水を生成しては、なんでこんなことになるのかと研究を重ねていた。けど、動画見たり本を…

雨と頭痛とクロワッサン

最近、雨の日が続いてすこぶるこまっちょる。 洗濯物は干せないし、外出する気も失せちゃうし、なにより頭が痛いくなる。 このあたまいたいも動けないほどいたい訳じゃな…

ときに世界は自分のためにあると言える傲慢さがほしい。

非言語的で断片的だが確かにそこに存在するもの

先日、就職活動のために東京に行った。 その日は兄の家に泊まることになっていた。 兄は、1か月前から彼女との同棲を始めたばかりで、家の中にはまだ大量の段ボールとこれ…

人間にもケータイみたいな充電のゲージが付いてれば、みんなすこしは生きやすいのになぁ。

毎日すこしずつバグってる。

ミスドのレジが自動化していた。 僕の列の3つ前のお年寄りが会計した時、小銭を詰まらせて、レジが故障していた。店員が「少々お待ち頂けますか?」と言葉だけは丁寧だが、…

ラブレター

これまで誰かのために文章を書いていなかった。 自分の頭に思い浮かんだことをそのまま文章にして、一定以上それが溜まったら吐き出す。そんな書き方だった。 だからそれ…

普通の変人。

どうせ真面目に生きていたら、普通の人になんかなれやしない。みんな何かが欠けていて、みんなその分何かを持っている。だから、人間の総合値は、皆同じである。  普通に…

いつのまにか賞味期限が切れていた。

冷めた珈琲が机の上にまだ残ってる。

休息pt.3

休息pt.3

起き抜けの寝癖をこんもりのっけた頭でこれを書いている。
起きた瞬間、腹痛に見舞われ、それが治まったあとも眠たくはあるがなんとなくベッドに戻れずにいる。すぐお腹が痛くなるこの体ともはや二十数年。”またか”くらいで処理はできるが、毎度HPは若干削られている。
うぅ…。

上の階のひとのゲームの効果音が聞こえる。なんかがしゃがしゃわちゃわちゃ言っていて、なにしているのかさっぱりだけど、わからんくらいが丁

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静物としての街とその温度について

静物としての街とその温度について

また一つ、温度のなかった場所に温度を感じることができるようになった。

街を歩いているときに、自分が街を構成する一要素であることを考えながらも、一方で、客体として街を俯瞰して見ることが増えた。街は流動的でありながらもその実態を保ち続けている。街を街たらしめる何かをそこに宿し続けている。街は、不可逆的だが再現性のある揺らぎをもってそこに存在している。

信号待ちをしている親子がいる。
犬の散歩をして

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ニュートラル

ニュートラル

気張る必要がないというのは、ものすごく気持ちの良いことだと思う。
自分は、このくらいなのだ、この感じで生きているのだ。という達観をしながら生きることは、心地よい。

何かになろうとするときに、自分がそこに到達していないことを気にしすぎると、とても気がめいってしまう。

けれど、どれだけ頭がよくとも、どれだけの功績を残そうとどれだけお金を稼ごうと、誰しもいつか最後が訪れる。それまでの間になにを成し遂

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休息part2

休息part2

一週間ぶりにまた凪いだ時間を確保できた。冷え性の冷たい指先でこの文章をちまちま書いている。外を見れば、春先にも思えるほどの日差しがあった。日向ぼっこしよう。そういえばむかし、街中に最上の日向ぼっこスポットを探索して遊んでいた。「時間ごとに場所が変わるから、午前中に良くても午後はこっちの方がいい。」みたいなことを考えて、自分だけのお気に入りスポットを開拓していたっけか。

珈琲が美味しい。当たり前だ

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休息

休息

先ほどまで、江国香織を読み、珈琲を嗜んでいた。
部屋には、レコードプレーヤーからEric craptonの Next time you see herが流れていた。部屋の電気は付けていない。窓から差し込む日光の僅かな明かりの中で、静かに本を読むのが落ち着くから。

机の上には、一昨日買ったスターバックスのテイクアウト珈琲が残っていた。試しに一口飲んでみた。案外、飲めないことはない。ただ、冷たくもな

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傷とどう向き合うか

傷とどう向き合うか

「集団行動苦手だよね?」「あいつは変な奴だから」「冷たいよね」
これらの言葉を何度も何度も言われてきた。言った本人は、大抵軽い気持ちで言うけれど、そういう言葉が蓄積して心をグサグサ刺していく。それらの言葉は忘れられず、傷は残り続けるし、いっこうに癒えない。誰かの好きをメチャクチャに否定し、誰かの事を自分に見えている一面だけで決めつけて判断して、その隠れた真意や影の努力、見せていない部分を見ようとも

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ヘボいやる気で生き抜いて

ヘボいやる気で生き抜いて

大学1年の夏、モテたいという理由だけで始めた珈琲。

始めた当時は、コーヒー味の水を生成しては、なんでこんなことになるのかと研究を重ねていた。けど、動画見たり本を読んだりするとそれなりにできるようになってきて、インスタントと肩を並べられるくらいにはややおいしく淹れられるようになった。

それから、数年後。

その当時のモテたいと言う若さは消え失せ、毎朝の習慣だけが定着し、せっせと珈琲を淹れ続けてい

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雨と頭痛とクロワッサン

雨と頭痛とクロワッサン

最近、雨の日が続いてすこぶるこまっちょる。
洗濯物は干せないし、外出する気も失せちゃうし、なにより頭が痛いくなる。

このあたまいたいも動けないほどいたい訳じゃないから、それなりに行動できてしまう。けど、いつも1時間でできることが、2時間くらいかかるほど頭が働かない。ズーーーン、ぼけーーって感じになる。気を抜くと口が空いて、アホ面をかます。一人暮らしでよかった。

あぁーーーー、ねむい。でも午後か

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ときに世界は自分のためにあると言える傲慢さがほしい。

非言語的で断片的だが確かにそこに存在するもの

非言語的で断片的だが確かにそこに存在するもの

先日、就職活動のために東京に行った。
その日は兄の家に泊まることになっていた。

兄は、1か月前から彼女との同棲を始めたばかりで、家の中にはまだ大量の段ボールとこれから埋められていくだろう大きなスペースがあった。
新生活を機に買った新品のソファと彼女の家から持ってきたという使い古された机の圧倒的な落差が独特な世界観を作り出していた。

兄と彼女と俺。なんだか変な感じがした。家族なのに部外者な雰囲気

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人間にもケータイみたいな充電のゲージが付いてれば、みんなすこしは生きやすいのになぁ。

毎日すこしずつバグってる。

毎日すこしずつバグってる。

ミスドのレジが自動化していた。
僕の列の3つ前のお年寄りが会計した時、小銭を詰まらせて、レジが故障していた。店員が「少々お待ち頂けますか?」と言葉だけは丁寧だが、手つきが明らかにイラついていた。

ひとりでに世の中が機械化していく。
DXが進んでいく世の中で、取り残されていくのは、これまで社会を支えてきたおっさんおばさんたち。

でも、おっさんが機械をぶち壊しているのを見て、少し安心した。どれだけ

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ラブレター

ラブレター

これまで誰かのために文章を書いていなかった。

自分の頭に思い浮かんだことをそのまま文章にして、一定以上それが溜まったら吐き出す。そんな書き方だった。

だからそれは独りよがりで、とてもじゃないけど人に読んでもらうには私情が入りすぎている。そんな文章だ。自分で言うのは恥ずかしいが、少し気取ってカッコつけていた気がする。

だけど、松浦弥太郎さんが、

このように心がけて文章を書いていると仰った。

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普通の変人。

普通の変人。

どうせ真面目に生きていたら、普通の人になんかなれやしない。みんな何かが欠けていて、みんなその分何かを持っている。だから、人間の総合値は、皆同じである。
 普通に慣れない僕たちは、もう普通じゃなくなろうとしなくていい。普通に生きて、普通に働き、普通に寝るのだ。どうしても普通になれない部分が、たとえそれがダサくカッコ悪いものでも、その人の魅力であると言えるのだろう。太宰だって、ダサかったじゃないか。じ

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