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[📕ゆる読書録]『優しい女』ニンチ
SNSで書影が流れてきたので、ピンときて購入。並製本。函入り。取り出すと、鉛筆で描かれた女性のヌード画が表紙になっているが、まあ、助平な気持ちで買ったわけではない(と、一応エクスキューズ)。ただ、この画の魅力に釣られたのも否定しないし、函から滑らせると覆っている衣服をはぎ、素肌を晒すように現れる表紙は示唆的。手にとってくれと息をひそめて待っているような本に惹かれる。しつこく帯にキャッチコピーを入れ
もっとみる文学フリマ東京38回録
まずは今回の出店にあたり、ブースに来てくださったかた、足をとめていただいたかた、ご購入くださったかた、そして、気に掛けてくれたかたへ、感謝申しあげます。
まことにありがとうございました。
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寄る年波もあり、今回は全体的に落ち着いていこうと思って望んでいた。いつも設営でへとへとになっていたし、一番の悩みどころの自意識……上手く話そうという感情は、もう仕方ないという諦めも出てくる歳だ。
そのせい
忘却書籍振返 〜文学フリマ東京38に向けて〜
まず、告知をいたします。
きたる2024年5月19日の『文学フリマ東京38』に知古文庫はG-10で出店します。2年ぶりの参加となります。
前回は、手ぬぐい蒐集本を造り、今回は、オリジナル手ぬぐいを造りました。造ったからには、多くの人に使っていただきたい……という気持ちが芽生えています。覗きにくるだけでもよいので、お立ち寄りいただければと思います。
当方、たいへんコミュ障をこじらせておりますが、落
フィジカルでないアレルギーについて
ふと、noteを始めてみようかと思い立った。「今更感が否めないな」というアレルギーが出て、ひとマス戻る。
ひとまず会員登録。はじめてみましょうの催促からの、使い方の検索。「クリエイター」の文字が出てきてわりと痒めのアレルギー。わたしはそんな高尚な存在にはなれない、たりなさすぎる自己肯定感にアレルギー……きっと読者もすくないだろうなという卑屈感のアレルギー。
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アイドルになりたい人ってどのくら
自己肯定感とか表現とか
自己肯定感という言葉にゾワゾワする。いわゆる、ゾワる。ゾワりを感じるワードというものが世の中にはいくつかあって、たとえば「ウザい」なんかがそうだ。はじめにこの言葉が流行ったとき、「なんて雑な言葉だ」と思った。たけど、そのころの職場の同僚が「いい言葉だ」と言っていた。そのときははてな?と思った。彼がどういう文脈で称賛していたのか、もう覚えていないのだけれど、あとから考えてみて、「うざったい」の互換性
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