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新規事業担当者のためのnoteまとめ

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#本

新規事業と「モチベーションの心理学」

新規事業と「モチベーションの心理学」

企業の新規事業部門にいると、よく耳にする言葉がある。

会社の置かれた状況に対する危機感。目指している世界観や夢。変わることない軸であり、周りの人にも伝播するもの。それが情熱。

情熱になりそうな小さな火を抱いた新規事業担当者は、日々その火を絶やさぬよう、風や雨をしのぎ、身をかがめて過ごしているのではないだろうか。

自然に燃える自然発火タイプやだれかにすぐ触発される可燃性は少数派。「どうしたら火

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『Invent & Wander』ジェフ・ベゾスは新規事業の応援団長

『Invent & Wander』ジェフ・ベゾスは新規事業の応援団長

ジェフ・ベゾスは、書籍をオンラインで販売するだけでなく、キンドルをつくり、アレクサやAWSをつくり、ブルー・オリジンではロケットまでつくっている。
「アマゾンらしさとは何なのか?」とか「シナジーはあるのか?」と考え続けることよりも、「お客様のためになることは何なのか?」に向き合い続けてきたからこそ、多岐にわたるイノベーションに挑戦してこれたアマゾン。

その企業哲学のエッセンスを、ジェフ・ベゾスが

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無駄づくりがいっぱい詰まった『考える術』は、ムリなくしの書だった(前編)

無駄づくりがいっぱい詰まった『考える術』は、ムリなくしの書だった(前編)

新規事業担当として、電子部品企業の一員として。
いまの時代に、藤原麻里奈さんほど、強く惹かれる人はいない。

そう言っても過言ではないくらい、勝手に憧れ、信者となっているにも関わらず、著書を1年以上遅れて拝読することになったので、誠心誠意パワポにさせていただきました。

無駄づくりのラインナップから藤原さんの無駄づくりから、お気に入りのものをご紹介。しんにょうバイクとか風に舞うビニール袋とか、なん

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無駄づくりがいっぱい詰まった『考える術』は、ムリなくしの書だった(後編)

無駄づくりがいっぱい詰まった『考える術』は、ムリなくしの書だった(後編)

こちらは前編のつづきです。

のるかそるか。というより、のってそる一時期タピオカが流行った。わたしもタピオカは大好きなのだが、多くの女子と一緒に並ぶのは気が引けるし、インスタでタピオカをみたいとは思わない。藤原さんも、インスタ映えを阻止する志を抱き、『インスタ映え台無しマシーン』を発明した。スイッチを押すだけで、カメラに指が重なるという仕組みだ。

トレンドを持ち出し「あるある」の共感を集めた後で

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『感情は、すぐに脳をジャックする(感情ジャック)』で『行動ドライバー』をみつける新規事業

『感情は、すぐに脳をジャックする(感情ジャック)』で『行動ドライバー』をみつける新規事業

新規事業は、感情的。嬉しいことも楽しいこともあるけど、さきが見えない不安もあるし、嫌なこともある。客観的でロジカルな説明だけだと周りの人たちが信じてくれない。自分のこだわりや思い入れを言葉にしていると、次第に思いが高まってきて失うことや変えることが怖くなっていく。。

「心が動きやすい新規事業をやるからには、感情をもっと探求すべき!」という謎欲がぐつぐつ湧いてきた。

感情って、なんだっけプレゼン

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「ニュースの未来」からみる新しさ、取材記者と新規事業担当者

「ニュースの未来」からみる新しさ、取材記者と新規事業担当者

noteのオンラインイベント。石戸さんの誠実さと挑戦の姿勢に触れたことをきっかけに「彼の姿勢のかけらでも受け取らなければ」と思い立ち、読んでみました『ニュースの未来』。

新しい、ってなんだろう新規事業は、つねに既存事業と対比され、どこかに新しさを求められます。その点では、新しいことを伝えるNEWSにも、同じことが要求されます。

では、ニュースの「新しい」とはなんなのか。インターネットが普及して

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新規事業のための「恐れのない組織」(3/3)

新規事業のための「恐れのない組織」(3/3)

恐れのない組織を実現するために前回は、iPhoneという脅威が現れた当時のノキアに欠けていた、共通の危機感や目標と、「きっと、わたしたちならやれる」という互いに認め合う、将来を期待できる組織的な安心感について取り上げました。

そこで気になったは「組織的な安心感の原動力ってなんだろう」というポイント。危機感は人を行動に駆り立てる出発点になるけど、「恐れのない組織を作りたい」と組織の多くの人々が思う

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新規事業のための「恐れのない組織」(2/3)

新規事業のための「恐れのない組織」(2/3)

不安しかない、かつてのノキアノキアは、かつて「不安しかない組織」だった。

携帯電話端末で世界トップだったノキアは、強力な競合の誕生の影響もありスマートフォン市場でシェアを大きく落とし、携帯電話事業をマイクロソフトに売却することになった。

当時をノキアをふりかえるところから、新規事業のための「恐れのない組織」について考えていきたい。こちらは前回からのつづきです。

アップルのiOSとグーグルのA

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新規事業のための「恐れのない組織」(1/3)

新規事業のための「恐れのない組織」(1/3)

『心理的安全性』という言葉を耳にし始めて久しい。けれど、どこか他人事のように感じていた。その認識は大いに間違っていた。不確実で、成功への道筋の見えない新規事業部門こそ「恐れのない組織」であるべきだ。

あなたは恐れ知らずでいられるか『心理的安全性』とは、文字通り心が脅かされることなく安心・安全な状態を指しているが、いわゆる対人関係の不安がないことがポイントだ。

新規事業は、はじめは1人で思いつい

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