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氷室は前、TERUは後ろ
あれは10年以上前。
僕がブラック企業で営業マンをやっていた頃だ。
いつものように社長と一緒にキャバクラで取引先の接待をしていた。
当時20代中盤だった僕は、しょっちゅうキャバクラでカラオケを歌わされていた。
選曲は社長の好みで「愛が生まれた日」が定番だったが、その日は取引先がGLAYファンだったこともあり、GLAYを歌わされた。
時はさらに遡り今から20年以上前。
世紀末。
当時僕は中学生。
なんでもないような事が
なんでもないような事が幸せだったと思う。
今日はなぜか頭にそのフレーズが浮かんできて
仕方なく一日中虎舞竜のロードを聴いていた。
途中三船美佳の結婚当時の年齢を考えて複雑な気持ちになったりもしたが、曲に罪はない。
思えばその通りだった。
一緒にいることに一切の疑いもなく、一緒に歳を取り、ずっとそばにいると思っていた。
毎日太陽が昇るとか、夜が来たら眠くなるとか、そういう次元で信じ切っていた。
目
世間を知ろうキャンペーン
あれは30歳を目前にした、29歳の頃だった。
ただ1つ歳を取るだけなのだが、なぜか節目の年はセンチメンタルだ。
かくいう僕もそうだった。
このまま大人になっていいのだろうか。
いや、とっくに大人なのだが、30歳ってもっとこう、渋さみたいなものがなかっただろうか。
例えばビーチボーイズの頃の反町隆史は23歳だ。
世でいう新卒の年齢である。
怖すぎる。
あんな新卒扱える自信がない。
さらに2年後、GT
好きの反対は無関心という嘘
よく言われるこんな言葉がある。
「好きの反対は嫌いではなく無関心」
かの有名なマザーテレサの(他の作家の言葉との諸説あり)、愛の反対は憎悪ではなく無関心という言葉が少し歩いて変化したものだろう。
嫌いという感情を認知した時点で関心があることになるから、嫌いという感情は好きに内包されるものであるという理屈だ。
不倫に特別な嫌悪感を抱く人が、嫌いならば見なければいいのに、ついつい有名人の不倫のニュー
初恋の夢と古畑さん(雑文)
小五の春、僕は転校した。
前の学校に未練があった僕は、通学路の爛漫さえも疎ましく思う程不貞腐れたまま、登校初日を迎えた。
形式的な始業式を終え、教室に入る。
黒板の前に立たされると、一斉にクラスメイトの好奇の目線を浴びた。
ふと隣を一縷すると、もう一人転校生がいた。
色白で背が高く、肩くらいの黒髪ストレートで、分厚い眼鏡をかけた女の子だった。
緊張していたのもあるだろうが、凛として先生からの紹介