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自分の文章を書くために

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アメリカの大学受験から学ぶ、いいエッセイを書くコツ

アメリカの大学受験から学ぶ、いいエッセイを書くコツ

アメリカの大学受験では、パーソナルエッセイと言って、受験生が自分の人生や印象深かった出来事などについて書いたエッセイを大学に提出しなければならない。大学の受験担当者は、このエッセイや共通試験の点数、高校の成績や推薦状などの提出書類をひとまとめにして、その総合的な出来を吟味して合否を決定する。その中でもエッセイは、合否を分けるほどの重要なピースだとも言われる。

大変重要な部分であるため、アメリカの

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「インプットもアウトプットも多いのにつまらない人」と「インプットが増えるほど面白くなっていく人」の違い

「インプットもアウトプットも多いのにつまらない人」と「インプットが増えるほど面白くなっていく人」の違い

やたらとインプットとアウトプットをたくさんやっているのに、なんだか、言っていることが表面的で、ちっとも面白くない人がいる。

そういう人はたいてい、「アウトプット」はやってるけど「活用」を疎かにしている。

たとえば、「良い文章の書き方」の本を読んだら、そういう人は、単に「良い記事の書き方」のまとめ記事を書く。そして、それを「アウトプット」と言っている。

しかし、これでは、知識は血肉にならない。

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意外と知られてない、すごく効果のある文章上達法

文章上達法について、「大量に書け」派と「大量に読め」派の人がいます。

「ひたすら大量に文章を書け。文章上達にはそれしかない」というのは書け派の典型。
「まずはラノベを千冊読め。話はそれからだ」というのは読め派の典型。

しかし、大量に文章を書いているのに文章の下手な人はたくさんいますし、
ラノベをたくさん読んだけど面白いラノベの書けない人もたくさんいます。

これはスキル全般に言えることで、

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書くことで迷子になったひとへ

書くことで迷子になったひとへ

なぜ文章を書くのだろう、とたまに思う。

ずっと文章を書いている。純粋な仕事でも、その枠を超えて生き方としての仕事でも。

一応、プロとして名刺を持って文章を書くようになってまあまあ長い。いや、べつにいまの時代だから物理的な名刺はあってもなくてもいいし、それより「自分の見せ方とか見え方」のほうが大事って話もあるのだけど。

で、ライターの場合、書き続けてポジション的に「偉く」なることはごく一部の書

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文章を書くのが苦手な人は「濃縮還元ジュース」のように書こう

文章を書くのが苦手な人は「濃縮還元ジュース」のように書こう

 考えたこと、思ったことをパッと文章にできる人がいます。「あっ、これ書こう!」と思ったら2秒後にはPCに向かって書き始められる。そういう人は15分や30分ほどで一本の記事を書き上げることができます。

 ぼくはそういう芸当ができません。思っていること、考えていることを文章化しようとしてもうまくいかないのです。

 それは、思考がまとまっていなかったり、考えすぎたりするからでしょう。「どう見られるだ

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「いい文章」を書きたいなら「いい文章」を書こうとしてはいけない

「いい文章」を書きたいなら「いい文章」を書こうとしてはいけない

いい文章を書くにはどうすればいいか? 先日、それについてあれこれとツイートしたのでnoteにまとめときます。



いい文章を書くには、いきなりいい文章を書こうとしないこと。下手でも意味わかんなくてもとにかく書きなぐる。ぼんやり思っていることをまず吐き出してしまう。

その「言葉の塊」を今度は客観的に見てわかりやすく整えて編集していく。少しずつ削って最高の輪郭にしていく。一発で美しい彫刻は生まれ

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30分で2000文字の原稿を仕上げる方法

30分で2000文字の原稿を仕上げる方法

2000文字くらいのnoteなら、30分から1時間ほどで完成まで漕ぎ着けられるようになってきたので、今日はその方法を共有します。

手順は3ステップです。

①言いたいことをざっくりメモするまずは「書くテーマ」を決めます。で、そのテーマにもとづいて「言いたいこと」を箇条書きでメモしていきます。

このnote原稿だったら、こんな感じのメモです。

書くテーマ:30分で2000文字の原稿を仕上げる方

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書きはじめる前に「地図」を描こう

書きはじめる前に「地図」を描こう

「書いてるうちに何を書きたかったのかわからなくなる」というお悩みをいただきました。

たしかに書いてるうちに迷ってしまって「はて、これはどこに行き着くんだろう?」となったり「いちおう書いてはみたけど、いったい何の文章なのかがイマイチわからないな……」ということはよくあります。

こんなときの解決策はひとつ。

それは「ひとつの文章で言いたいことはひとつだけにする」ということです。「この記事で言い

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多くの人に読まれる文章を書くためには。noteクリエイターのノウハウが詰まった「文章のコツ」まとめをつくりました

多くの人に読まれる文章を書くためには。noteクリエイターのノウハウが詰まった「文章のコツ」まとめをつくりました

▼ 使い方動画はこちら

noteの使い方をお伝えする「note勉強会」を開催し、クリエイターのみなさんからいただいた質問の中で特に多かったのが、「文章のコツがわからない」というお悩みでした。

noteを使ってくださる方ひとりひとりと直接お会いしてお話ができれば良いのですが、それは現実的に難しい…ので、文章のコツをまとめたいと思いました。

noteで探してみたところ、文章のコツに関する記事が思

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書くときにぶちあたる壁とその打ち破り方について

書くときにぶちあたる壁とその打ち破り方について

年末年始、暇だったこともあり、ひさしぶりに連続してnoteを書きました。

……が、やっぱり書くときには、いくつかの「壁」にぶちあたるなあ、と気づきました。

今日は書くときにどんな「壁」があるのか? そしてそれをどうすればぶち破ることができるのか? まとめてみました。

第一の壁:自意識やはりいちばん大きい壁は「自意識」です。

自意識というのは「こんなに短い文章でいいのか?」「こんなに拙くてい

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あなたが自分の文章をまとめられないシンプルな理由

あなたが自分の文章をまとめられないシンプルな理由

ひとりで文章を書いて仕上げていくのは、つらいことです。

これはあなたが悪いのではありません。そういうものです。

なぜ、つらいのでしょうか?

それは無意識に「インプットとアウトプットを同時にやっているから」だとぼくは考えます。

どういうことでしょうか?

チャーハンをつくっているあいだに材料が足されていくぼくはいまこうして文章をまとめていますが、同時に「何を書こうかな?」「なにかいい例えや事

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いい文章を書けるようになるために学生時代やっておくといいこと

いい文章を書けるようになるために学生時代やっておくといいこと

「文章上達のために学生時代やっておくといいことはありますか?」という質問をいただいたのでそれについてざっと書きたいと思います。

ぼくも書くのが苦手でした 先に断っておきますと、いまは偉そうに「編集者」とか言ってますが、ぼくだって別に「文章がうまい学生」ではありませんでした。 読書感想文もイヤイヤやっていましたし、文章を書くことで何か賞をもらったりしたようなこともあまり記憶にありません。

ただ

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「なぜ書くのか」についての備忘録

「なぜ書くのか」についての備忘録

もともと、自分のことは「書くタイプ」ではないよなあ、と思っていた。

私が「書くタイプ」と聞いて思い浮かべるのは、小学生の頃に作文コンクールで賞を取りまくっていたような、まるで書くために生まれてきたかのように天性的天才的文才を持つ人だとか、映画や音楽のレビューを書かせたらピカイチで、ある特定の分野においては誰にも負けないような熱い情熱を持っている人だとか、世の中に対して何かれっきとした課題意識があ

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ぼくはだれに「文章の書き方」を教わったんだろう

ぼくはだれに「文章の書き方」を教わったんだろう

おかげさまで、編集協力で参加させていただいた『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文、落合陽一共著)、『日本進化論』(落合陽一著)が同日重版との嬉しいニュースがあった。(それぞれ14刷25.4万部、4刷9万部)

ありがたいことに、現在も多くの書籍のライティングを担当させていただいている。(その一冊一冊には、プロダクトを丁寧に作り込んでいく感覚があり、早く世にリリースしたい気持ち)

でも、ふと立ち止まっ

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