マガジンのカバー画像

コーヒー×AI【コーヒー産業の未来】

7
コーヒーとAIの関わり方についての記事をまとめました。
運営しているクリエイター

#コーヒー

コーヒー×熱力学【電子レンジ型がコーヒー豆の焙煎における常識を変える】

コーヒー×熱力学【電子レンジ型がコーヒー豆の焙煎における常識を変える】

今回の記事は大学レベルの物理の内容を含みますが、イメージしやすいように身近なものを解説していく表現を選んで書いていきます。

「物理」に抵抗あった方へ、少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。最後までお付き合いいただけると幸いです。

心で見なくちゃ、ものごとは見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。
 
 by 星の王子さま(サン=テグジュペリ著)

以前、焙煎のメカニズ

もっとみる
コーヒー豆を電子レンジで焙煎する時代【コーヒー界に革命を起こす技術革新の兆し】

コーヒー豆を電子レンジで焙煎する時代【コーヒー界に革命を起こす技術革新の兆し】

遅かれ早かれ、家庭でも電子レンジのような電子機器で自家焙煎する時代が来ますという内容です。

趣味での自家焙煎における限界と私の落とし所先日、私の記事を紹介いただいたフォロワーのfoolcoffee@コーヒー好きのWebライターさんの記事、共感できるとても素晴らしい内容でした。

恥ずかしながら、私もはじめ焙煎には苦労して、フライパンでも深煎りレベルのものはそれなりにできたものの、浅く入ろうとする

もっとみる
コーヒー豆×スーパーコンピュータ【焙煎メカニズムの解明】

コーヒー豆×スーパーコンピュータ【焙煎メカニズムの解明】

今回の記事は先日投稿した、「焙煎中の組織変化を知る重要性について」の続きとなりますので、読んでない方はこちらを読んでいただけると内容が頭に入りやすいと思います。

【前回の復習】コーヒー業界でもスーパーコンピュータを使った、理論的な計算がかなり進歩してきており、大きく今までの概念(常識)が変わろうとしています。

今まで: 

実験データ ➡︎ なんとなくこんな法則っぽい ➡︎ 理由は分からない 

もっとみる
コーヒー豆×スーパーコンピュータ【焙煎中の組織変化を知る重要性について】

コーヒー豆×スーパーコンピュータ【焙煎中の組織変化を知る重要性について】

私は物理工学系の大学を卒業、大学院では結晶構造に関する理論的研究を行い、就職後は素材のミクロ組織について研究した経験があります。

また、20冊を超えるコーヒーに関する本を読んできましたが、医療・科学系の研究者として有名な著者はいるものの、「スーパーコンピュータで理論計算の研究経験」「趣味はプログラミングでAIを作った経験」「自家焙煎を趣味としている」「コーヒー製造プロセスのあるべき姿について考え

もっとみる
10年後のコーヒー産業について未来予想【コーヒー×AI×ロボット×IOT(ビックデータ)×自動化】

10年後のコーヒー産業について未来予想【コーヒー×AI×ロボット×IOT(ビックデータ)×自動化】

●経歴紹介●

★私のキーワード:プログラミング、英語、論文、コーヒー、Excel-VBA、Python、AI、自家焙煎、ロボット、自動化、IOT

◆2012年:物理工学専攻、遺伝的アルゴリズムを物性物理学で用いた研究

  ➡︎徹夜でプログラミング(言語:Fortran)

  ➡︎ファミレスのドリンクバーでブラックコーヒーが飲めるようになる

◆2013年:大学院進学、半導体・磁性体に関する

もっとみる
コーヒーの提供を自動化する方法

コーヒーの提供を自動化する方法

本記事ではロボットを使ったコーヒー提供の自動化について紹介します。

私自身、ロボットに動きを教える「ティーチング」という作業を行う事ができる資格を持っており、実際に生産ラインでロボットの操作をしているのでこの分野については実体験も踏まえて詳しく説明できます。

工場見学などで自動車部品の組み立てとかで生産ライン上に大型のロボットが動いているのを見たことがあると思います。

ロボットに動きを教える

もっとみる
欠点豆の見分けを自動化する方法

欠点豆の見分けを自動化する方法

コーヒー産出国インドネシアのガジャ・マダ大学の研究成果を紹介します。

論文ではコーヒー生豆の品質をⅠ〜Ⅵの6段階で教えてくれるソフトの開発について紹介されています。

コーヒー豆の品質6段階についてはStandar Nasional Indonesia (SNI)というインドネシア国家規格があり、そこで決められているようです。

画像はCoffee Bean Grade Determinatio

もっとみる