白畠虎突

事実は小説よりも無味なり

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記事一覧

私はお前がきらいだ

今日、正確には昨日の夕方16時から20時にかけて、私は、横浜のみなとみらいに、1人で滞在していた。 何をしに出かけたかというに、私は、無職期間を終え、いよいよ社会人生…

白畠虎突
1年前
1

河原町漫遊

本日、京都の四条河原町へ出向いた私 ここ最近外出することが多い 先月は、東京に行ったかと思うと、西の大都会、大阪に居た ただ、東京や大阪へは、就職活動という重要で…

白畠虎突
1年前
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紙魚

小さい虫が私の手の甲に留まり、ちょこまかと動いている じっと見てみれば、紙魚である げ、と思いつつ、指の腹で潰してやっつける この湿気た時期の名物である 紙魚は、私…

白畠虎突
1年前

最近の湿気具合と来たら、たまったもんじゃない
流れ出る汗も、ヌメヌメしていて、気持ち悪いぐらい
梅雨の時期はできるだけ、部屋の中で籠っていたいものですね
ですが、私は、例によって今日も面接なので、スーツを着て外に出かけないといけない
行って参ります

白畠虎突
1年前

物を書く

どうもご無沙汰。 会社を退職してからちょうど二か月が経ちまして、 私はというと、二か月前と至って変わらぬ生活を送っております いや、至って変わらぬというと、少し事…

白畠虎突
1年前
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学を問う、役に立つかは二の次なり

と題して、これから持論を述べますのは、私、教師でも何でもないど素人の若僧でございます。 ですので、余り真剣には受け取ってもらわなんで欲しい。 これは、アマチュアの…

白畠虎突
1年前

「月が綺麗ですね」と、私は三年前、好きな人に告白した。無事に相手には伝わった。「ったく、遠回しに言いやがって。ださいぞ」そう言いながら、彼女は承諾した。彼女のどこが好きかって?返事の仕方一つ、飽きさせてくれない所が好きなんだ。逆に私はどう思われているんだろうか、と考える今日この頃

白畠虎突
1年前

最近、一週間に一回の頻度で、2000文字程度を目安に、私小説なるものを書いて投稿している者です。今年の4月末に職無し引きこもりの身になってからの心境が、主題です。この心境が、1週間、1か月、1年、10年後にはどのように変化しているのか、実験的にnoteにて投稿を続けて参ります。

白畠虎突
1年前
1

男、殺人物を考えてみる

土砂降りの中 不気味な笑みを浮かべながら 傘も差さずに歩く男 たちまちにして 道行く者たちの注目の的 何に対する笑みなのか そして男はいったい何者なのか 男は、昔から…

白畠虎突
1年前
1

男は一途な恋をする

男の前を歩くのは、猫の姿をした元カノである。 元カノは元から、猫のような人間であった。 基本素っ気ない。男が愛情を向けても、それに反応することはない。 自分の世界…

白畠虎突
1年前
1

男、人生を綴る

 ある夜、男は、部屋の片隅をじっと見つめながら、物思いに耽ってみようとした。が、物思いは耽ろうと思って、意識的にするものではない。男は、挫折した。そして、音楽に…

白畠虎突
1年前
3

心中お察しいたします

明日は、華の金曜日 明日過ぎれば夢の土曜日 まるで、極楽浄土のように 働くものには陽気な曜日 拙者みたいな職なし野郎に 週末嗜む権利なし このろくでなし! そう…

白畠虎突
1年前
2

真っ暗闇

本当に真っ暗で 新しい一日が始まったというのに 私は独り部屋に閉じこもって 無価値な文章を書いて 独り悦に入っている 希望の光 なんていうものは 私にはない ま…

白畠虎突
1年前
1

小生の生き様 1

と題したは良いが、小生、さほど長くは生きて居らぬ。 まだ、若僧である。 小生の余命、何事も無ければ、後60年はあろう。 60年以上あるやも知れぬ。 歳は諸君のご想像…

白畠虎突
1年前
2

テスト投稿

白畠虎突
1年前
私はお前がきらいだ

私はお前がきらいだ

今日、正確には昨日の夕方16時から20時にかけて、私は、横浜のみなとみらいに、1人で滞在していた。
何をしに出かけたかというに、私は、無職期間を終え、いよいよ社会人生活を送り始めたのだが、JR横浜線の某駅近辺に居を構えたので、みなとみらいまで移動できる距離だったということもあり、横浜の海風を肌で感じてこようと軽い気持ちで出かけたのである。
しかし、私はそこで厳しい現実をたたきつけられることになる。

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河原町漫遊

河原町漫遊

本日、京都の四条河原町へ出向いた私
ここ最近外出することが多い
先月は、東京に行ったかと思うと、西の大都会、大阪に居た
ただ、東京や大阪へは、就職活動という重要で明確な目的があった
が、今回はあまりかしこまった目的ではない
最近新調したデジカメを試したかったということ
私が日課としている日記のためのミリペンを買いに行きたかったということ
この二つの目的のために京都に参った
いわゆる漫遊である
京都

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紙魚

小さい虫が私の手の甲に留まり、ちょこまかと動いている
じっと見てみれば、紙魚である
げ、と思いつつ、指の腹で潰してやっつける
この湿気た時期の名物である
紙魚は、私が、中学1年生の頃、だから、11年前くらいに
私の部屋から湧いて出た
それからずっと、こういう湿気た時期になると目にするが、
11年経った今でも、なかなか見慣れない容姿である
紙に魚と書いて、シミと読む
別名、本の虫とも言われるが、

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最近の湿気具合と来たら、たまったもんじゃない
流れ出る汗も、ヌメヌメしていて、気持ち悪いぐらい
梅雨の時期はできるだけ、部屋の中で籠っていたいものですね
ですが、私は、例によって今日も面接なので、スーツを着て外に出かけないといけない
行って参ります

物を書く

どうもご無沙汰。

会社を退職してからちょうど二か月が経ちまして、
私はというと、二か月前と至って変わらぬ生活を送っております
いや、至って変わらぬというと、少し事実と異なるかもしれない
就職先を見つけるのに今もなお苦労しているという状況です
2~3社ほど、内定というのは頂きましたが、
やはり前職の経験もございますゆえ、見極めは慎重に行わなければならない
あともう1社だけ粘ってみようと考えています

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学を問う、役に立つかは二の次なり

と題して、これから持論を述べますのは、私、教師でも何でもないど素人の若僧でございます。
ですので、余り真剣には受け取ってもらわなんで欲しい。
これは、アマチュアの一私見に過ぎませんゆえ。

私は、今年の三月に大学を出、四月に就職をするも、違和感を覚え、超早期で離職した者です。
学生時代は文学を専門として居りました。
元々は、大学院に進もうと考えて居ったのです。
ただ、文学研究科に進むには、それなり

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「月が綺麗ですね」と、私は三年前、好きな人に告白した。無事に相手には伝わった。「ったく、遠回しに言いやがって。ださいぞ」そう言いながら、彼女は承諾した。彼女のどこが好きかって?返事の仕方一つ、飽きさせてくれない所が好きなんだ。逆に私はどう思われているんだろうか、と考える今日この頃

最近、一週間に一回の頻度で、2000文字程度を目安に、私小説なるものを書いて投稿している者です。今年の4月末に職無し引きこもりの身になってからの心境が、主題です。この心境が、1週間、1か月、1年、10年後にはどのように変化しているのか、実験的にnoteにて投稿を続けて参ります。

男、殺人物を考えてみる

男、殺人物を考えてみる

土砂降りの中
不気味な笑みを浮かべながら
傘も差さずに歩く男
たちまちにして
道行く者たちの注目の的
何に対する笑みなのか
そして男はいったい何者なのか

男は、昔から、自分の顔が嫌いであった
なぜなら、いつも笑っている様に見られるからである
別に笑っているわけではないのに
傍から見れば、笑っている様に見える
そんな自分の顔が嫌いで嫌いで堪らなかった
口を閉じても開いても、常に口角が上がる
そんな

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男は一途な恋をする

男は一途な恋をする

男の前を歩くのは、猫の姿をした元カノである。

元カノは元から、猫のような人間であった。
基本素っ気ない。男が愛情を向けても、それに反応することはない。
自分の世界を、自由に生きるタイプの人間であった。
男は、なぜか恋をしてしまった。
愛を愛で返してはくれない女性に。
そんなの恋愛とは呼べないのかもしれないけれど、
なぜか一途に好きで居続けた。

男は、久しぶりに元カノに会いに出かけた。
もちろん

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男、人生を綴る

男、人生を綴る

 ある夜、男は、部屋の片隅をじっと見つめながら、物思いに耽ってみようとした。が、物思いは耽ろうと思って、意識的にするものではない。男は、挫折した。そして、音楽に身をゆだねることにした。しかし、今の気分に合う音楽がなかなか見つからない。アップテンポな曲ではない。今の上がってもなく下がってもいない、何とも形容しがたい気分に合う音楽、そんな都合の良い音楽を探すことの方が大変で、またもや挫折しそうになって

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心中お察しいたします

明日は、華の金曜日

明日過ぎれば夢の土曜日

まるで、極楽浄土のように

働くものには陽気な曜日

拙者みたいな職なし野郎に

週末嗜む権利なし

このろくでなし!

そういわれても致し方なし

来し方、私は立派に生きていたのに

何故にここまで堕落したのか

反面、したたかに生きる元カノに

強く覚える嫉妬感情

一日一日が疾風怒濤?

私の一日は、失風孤島

風吹かぬ暗室にただ独りきり

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真っ暗闇

本当に真っ暗で

新しい一日が始まったというのに

私は独り部屋に閉じこもって

無価値な文章を書いて

独り悦に入っている

希望の光

なんていうものは

私にはない

まだ若いのに

もうここまでだと思う自分が

ここにいる

私はいつまで生きればよいのだろうか

私はいったい何なのか

何のためにこの世に存在するのだろうか

何をやっても長続きしない

仕事も一か月で辞めた

思えば、子ど

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小生の生き様 1

小生の生き様 1

と題したは良いが、小生、さほど長くは生きて居らぬ。

まだ、若僧である。

小生の余命、何事も無ければ、後60年はあろう。
60年以上あるやも知れぬ。

歳は諸君のご想像にお任せするが、小生のこれまでの生き様、
なかなか退屈なものである。

全てを述べるつもりは毛頭無い。退屈だと断っているくらいだから、
真面目に述べたところで、面白くも何ともない ―――

《問い》

唐突ですね。何ですか。

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