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歴史と自然と古典と書物への愛があり、「本と人生という大学から生涯学ぶ」 古本日記や書評…

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歴史と自然と古典と書物への愛があり、「本と人生という大学から生涯学ぶ」 古本日記や書評など、「知的生活」について総合的に綴ります。ベーコンの「知は力なり」について思案することがある。 ゆっくり読む人。©️本アカウントの創作はすべて@Kazuに既得します.

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    私自身が執筆した自己批評の習慣を持つことの意義についての記事をまとめました。

記事一覧

人間は学ぶことによって全く別の人間へと変化する。三日前の自分と今日の自分は同じだろうか。成長していれば、全くの別人なのである。呉下の呂蒙のエピソードだ。何かに対する後悔の念が起こる前に、私はこのことを思い出すようにしている。知的生活習慣によってより良い人間になることができる。

@Kazu
12時間前
4

ショーン・スティーブンソン著『SLEEP』より、瞑想の主な効果。一、集中力を高める。心の乱れが最小限に抑えられ、起きたことが自分に与える影響力を制御する力が高まる。二、ストレスが減る。血圧を下げ、心臓病や心臓発作のリスクを軽減する効果がある。三、睡眠の量と質が改善される。

@Kazu
1日前
2

自然科学の恩恵は全人類を対象に捉えられている。これは、科学に限らず、哲学においても同じではないだろうか。ストア派哲学は、古代ギリシア・ローマに源流があるからといって、西洋人にだけ帰属するのではない。全人類のための哲学である。スピノザでも、カントでも、禅でも、すべて同様である。

@Kazu
1日前
4

ジョン・トッド著『自分を鍛える!』三笠書房はいい本だった。その本のあるエピソードを記します。ジャンリース夫人は、王妃のお相手をする夕食までの15分を毎回活用して2冊の本を書き上げた。1分でも15分でも、スキマ時間を活用し尽くせば、大きなことを成し遂げられる。塵も積もれば山となる。

@Kazu
6日前
3

人間は生まれの親を選べない。だが、真の意味での親は選べる。それは、歴史上の古今東西、世界中の偉大な哲学者や思想家や科学者だ。そうした人々を父母とし、育ちの親とすれば、私たちの誰もが、知識や経験上の恩恵を受けられる。図書館に通えば、無料でできる。親への愛がそれで薄れるわけではない。

@Kazu
8日前
3

心をよい状態に保つ方法。自然散策、読書、運動、音楽を聴くこと、良き友人などとの対話、自然観察、瞑想、書くこと、休息、良質で適度な睡眠、歴史上の思想家や哲学者や詩人の言葉を糧にすること、不健全な情報源を避けること、旅行、哲学を学び、糧にすること、良き知識人の言葉に傾聴すること。

@Kazu
10日前
6

頭の良さを根本から変えるのは難しいかもしれない。しかし改善することはできる。知性とは改善できるものであり、改善し磨き続けるほど、よりよくなるのだ。それに人間の知性は単体としてはそれほど出来のいいものではない。だからこそ、我々は集団的に知性を改善する方法も必要としている。

@Kazu
10日前
2

自分を宇宙・自然・ミクロ・時のスケールの中で適正サイズにすることの意味

自分を重要視しないことは、よりよい人生を送るための基本だ。 この考えにふれたのは、ロルフ・ドべリの『Think Clearly』においてだった。 その真意を私なりに少し考え…

@Kazu
2週間前
6

一人です。こんにちは・たんぽぽ。

@Kazu
2週間前
4

凛と佇むサギ。去年の10月。秋。

@Kazu
2週間前
4

冬空で青空の紅葉の樹々。

@Kazu
2週間前
4

急速に変化する世界において、物事をスローで考え、理解することに読書の役割があるのだとふと思う。速さに対して、遅さをもって物事の深みに達しようとすること。
最近、テレビの時事ニュースを見て、理解が難しいと感じた。世界の速度に対し、自分の内側の速度で対峙する。スローメディアの役割だ。

@Kazu
3週間前
5

去年の12月の朝の一コマ。樹々は紅葉を残している。

@Kazu
3週間前
3

季節の野草

@Kazu
3週間前
3

平静書の役割、最も親しい書物との交際について(読書論エッセイ)

読書を続けていると、積読本、ある程度付き合いのある書物、付き合いは多いが、そこまで親しくない書物、ある程度親しい書物、付き合いが深く親しい交際のある書物(そして…

@Kazu
1か月前
9

「乾いた光が最上である」とは、ヘラクレイトスの至言。友人がくれる忠告や助言や警告は、自分の感情や習慣による吐息がかかっておらず、濡れていない。だからこそ、利害関係などが絡まない友人の誠意のこもった言葉は、自分ではわからない自分がおかれた状況や自分の姿を高解像度でみせてくれる。

@Kazu
1か月前
6

人間は学ぶことによって全く別の人間へと変化する。三日前の自分と今日の自分は同じだろうか。成長していれば、全くの別人なのである。呉下の呂蒙のエピソードだ。何かに対する後悔の念が起こる前に、私はこのことを思い出すようにしている。知的生活習慣によってより良い人間になることができる。

ショーン・スティーブンソン著『SLEEP』より、瞑想の主な効果。一、集中力を高める。心の乱れが最小限に抑えられ、起きたことが自分に与える影響力を制御する力が高まる。二、ストレスが減る。血圧を下げ、心臓病や心臓発作のリスクを軽減する効果がある。三、睡眠の量と質が改善される。

自然科学の恩恵は全人類を対象に捉えられている。これは、科学に限らず、哲学においても同じではないだろうか。ストア派哲学は、古代ギリシア・ローマに源流があるからといって、西洋人にだけ帰属するのではない。全人類のための哲学である。スピノザでも、カントでも、禅でも、すべて同様である。

ジョン・トッド著『自分を鍛える!』三笠書房はいい本だった。その本のあるエピソードを記します。ジャンリース夫人は、王妃のお相手をする夕食までの15分を毎回活用して2冊の本を書き上げた。1分でも15分でも、スキマ時間を活用し尽くせば、大きなことを成し遂げられる。塵も積もれば山となる。

人間は生まれの親を選べない。だが、真の意味での親は選べる。それは、歴史上の古今東西、世界中の偉大な哲学者や思想家や科学者だ。そうした人々を父母とし、育ちの親とすれば、私たちの誰もが、知識や経験上の恩恵を受けられる。図書館に通えば、無料でできる。親への愛がそれで薄れるわけではない。

心をよい状態に保つ方法。自然散策、読書、運動、音楽を聴くこと、良き友人などとの対話、自然観察、瞑想、書くこと、休息、良質で適度な睡眠、歴史上の思想家や哲学者や詩人の言葉を糧にすること、不健全な情報源を避けること、旅行、哲学を学び、糧にすること、良き知識人の言葉に傾聴すること。

頭の良さを根本から変えるのは難しいかもしれない。しかし改善することはできる。知性とは改善できるものであり、改善し磨き続けるほど、よりよくなるのだ。それに人間の知性は単体としてはそれほど出来のいいものではない。だからこそ、我々は集団的に知性を改善する方法も必要としている。

自分を宇宙・自然・ミクロ・時のスケールの中で適正サイズにすることの意味

自分を宇宙・自然・ミクロ・時のスケールの中で適正サイズにすることの意味

自分を重要視しないことは、よりよい人生を送るための基本だ。

この考えにふれたのは、ロルフ・ドべリの『Think Clearly』においてだった。

その真意を私なりに少し考えてみたい。

広大にして無慈悲なる大宇宙は、私たち人間の存亡になど、ちっとも気にかけていないとするならば。

人類の文明があと数百年で終わるとするならば。

人類の文明が、あと数千年後には、全く別の何かになるとするならば。

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一人です。こんにちは・たんぽぽ。

冬空で青空の紅葉の樹々。

急速に変化する世界において、物事をスローで考え、理解することに読書の役割があるのだとふと思う。速さに対して、遅さをもって物事の深みに達しようとすること。
最近、テレビの時事ニュースを見て、理解が難しいと感じた。世界の速度に対し、自分の内側の速度で対峙する。スローメディアの役割だ。

去年の12月の朝の一コマ。樹々は紅葉を残している。

平静書の役割、最も親しい書物との交際について(読書論エッセイ)

平静書の役割、最も親しい書物との交際について(読書論エッセイ)

読書を続けていると、積読本、ある程度付き合いのある書物、付き合いは多いが、そこまで親しくない書物、ある程度親しい書物、付き合いが深く親しい交際のある書物(そして、この最後の書物が、愛読書となる場合がある)に自分の読む本が大別できることに気づく。

書物にも読者との相性があり、読書をする時間の長短や再読の頻度、愛着の度合い、興味の程度、出会いのきっかけなどによって、その書物との関係性の強弱がうまれ、

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「乾いた光が最上である」とは、ヘラクレイトスの至言。友人がくれる忠告や助言や警告は、自分の感情や習慣による吐息がかかっておらず、濡れていない。だからこそ、利害関係などが絡まない友人の誠意のこもった言葉は、自分ではわからない自分がおかれた状況や自分の姿を高解像度でみせてくれる。