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子どもとの関係を改善する5つのヒント

個人カウンセリングで少なくないのがママさんパパさんからの我が子に関する相談です。「言うことを聞かなくて…」「不登校になってしまった」「どのように接していいのか分からない」などの相談はよく耳にします。そこで本日は心理士の私が子どもとの関係を改善するための対処と心がけを紹介します!


「自分の子ども」の前に「一人の人間」である

まず大前提として親になると忘れがちなのが、どれだけあなたと顔が似ていても、その子はあなたと異なった価値観、感覚で世の中を生きている立派な人間であることを思い出してください。ついつい同一化を図ったり、自分の意見や価値観が全部通じると期待して、押し付けていると当然ながら不快を感じたり、自己否定を抱えたり、あなたとの関係に我慢をしたりします。一人の人間として向き合って、尊敬する要素に意識を向けてみてください。(一つも見つからない場合、あなたがあなた自身を尊敬できていない可能性が高いです)

「能力」ではなく「好奇心」に関心を向ける

子供の能力ではなく、好奇心と努力に関心を向けて認める。何かを学ぼうとする粘り強さ(自分でコントロールできること、努力で変えれること)を誇りに思うこと、尊敬する気持ちを伝えてみましょう。その一方で、自分の努力ではどうにもならないことや能力に対する評価はなるべく避けるのがベターです。「評価をつける」ことは条件付きの自己肯定感や自己否定感の始まりになるリスクが高いです。

挫折している時は①十分な寄り添い②必要に応じて違う視点や役立つアドバイスの順番

これは親子間だけでなくあらゆる人間関係に言えることですね。子ども含めて他者が話や相談をしている際に、会話泥棒をしてしまうことありませんか。
自分の意見を伝えたり、励ましたりすることは決して悪いことではないですが、自分自身含めて人は話を聞いてほしい生き物です。ちなみに、アダルトチルドレン方が語るご両親の印象で「話を聞かない、自分の話にすり替える」という特徴はよく聞きますね。話し込んでいる自分を自覚し、意識的に口を閉じることをしてみてもいいかもしれません。

子どもの可能性に制限を設けず、広げる

子どもとの関係不良に陥っているケースでよくみられる特徴は、子どもの能力、出来事に対して養育者の良い悪い、好き嫌いなどの評価をすぐに伝えていることです。自分自身の固定的な主観をぶつける変わりに、好奇心の赴くままに行動するよう励ましたり、質問をして想像力を刺激する会話も試みてみるといいかもしれません。
また、補足ですが、たとえポジティブなレッテルであっても、子どもにレッテルを貼ることは避けましょう。カテゴリー化されたレッテル(学習障害、才能がある、協調性がない、美しい)は、自意識を刺激し、固定概念を助長します。どのようなレッテルも、子供が自分の興味に自由にふるまう意欲をそいでしまうリスクがあります。

子どもを責めそうになっている自分を自覚する

家庭内であなたやあなたの子供が問題を抱えた時、「誰のせい?」と犯人探ししてませんか。物事の性質として誰かに100%の責任があるという自体はまずないです。視点を変えれば、自責的な部分が見えたり、他責的な部分が見えたり、環境の影響が見えたりと様々な側面を持っていることがほとんどです。また、子どもを責め立てている時は養育者自身が過剰に自分自身を責め、その攻撃に耐えれなく反動として子どもに矛先が向いていることも珍しくないです(責任感が強い養育者ほど攻撃性が高い傾向にあるようです)。
当然ながら子ども責めたところで、良好な関係は生まれません。それどころか、養育者への不信感や子ども自身の自尊心低下などに繋がり、いじめ問題など、どこかにシワがよることになります。
物事に対して真面目に向き合えるあなたは素敵ですが、正論は毎回人を救うわけではないですね。自分や子どもがどうやったら救われるだろうか、お互い前に進めるかの視点で関わってみてください。

「親ができる最善のことは、挑戦することを愛し、間違いに興味を持ち、努力を楽しみ、学び続けることを子供に教えることである」

         スタンフォード大学心理学教授
             キャロル・ドウェック

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