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2019年11月の記事一覧

通勤ラッシュの駅で

通勤ラッシュの駅で

「ママ、ハーッてすると息が白くなるね」

気温がグンと下がった朝、保育園に向かう途中。自転車の後ろの席で、子供が“ハーッ”“ハーッ”と息を吐き、早朝の寒さを楽しんでいる。

「ほんとだね。寒くなったね」

私の言葉も空中で白い息に変わる。

保育園に着いた。子供と一緒に着替えやタオルの準備をしながら、時計を確認する。うん、上手にバイバイできたら、いつもの電車に間に合いそう。

園庭に出ると、早朝グ

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正解のないことに向き合い続けるということ

正解のないことに向き合い続けるということ

看護師は、その仕事内容から
ジレンマや葛藤を抱くことが多いと言われている。

自分の理想と現実のギャップが
そうしたものを産んでしまうのだろう。

真面目な人ほど、たくさん抱え、潰れてしまう。
そういう人を何人も見てきた。

きっと、私の場合は「わたし」と「あなた」の境界をはっきりさせているので、ジレンマや葛藤とうまく付き合えてるんじゃないかと思う。

けれども、この前ひさびさに
ちょっともやっと

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「経験年数」の呪いを解く

「経験年数」の呪いを解く

何年やってるんですか?

私が仕事にしている数々のスキルについて、それは様々な楽器、中国語、竹細工であるが、しはしば私はこう尋ねられる。

これは何も私だけではあるまい。

「入社何年目」やら「結婚何年目」やら「当選何回」やら「〇〇歴何年」やら、質問される前に名刺がわりに紹介する人も多いし、何か「スキル」や「経歴」についての話になると、誰かしらが「経験年数」を尋ねる。私も無自覚に尋ねているかもしれ

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親の心、子知らず

親の心、子知らず

難しいなあと思うことが多くなった。

娘とのことだ。
高校生の娘は、難しいお年頃。理想と現実の間で葛藤があるようで、たまにものすごく機嫌の悪い時がある。というか、最近は年中機嫌が悪い。

高校に入ったばかりのころは「学校も部活もたのしい!!」と意気揚々としていたのに、最近はすっかり「やる気なし子」
宿題もいや、塾もいや、勉強もいや、部活もいや。
最近では「こんな学校に来るんじゃなかった」とまで言う

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緊張からパニックに至るメカニズム 2015年03月12日

緊張からパニックに至るメカニズム 2015年03月12日

競技会で緊張してしまい力が出せない。人前で喋る際に緊張してしまいうまく言葉が出てこない。やっと思いを寄せていた相手と食事ができたのに気が利いたことが言えなくてそれを取り繕うようにどんどん緊張が高まり、結局つまらなくて終わってしまう。そういう経験は少なからず皆にあると思う。

緊張したくないという相談を受ける時があるが、私にはそれは緊張そのものではなく、緊張が生むパニックのことを話しているように感じ

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ピーマンのバター醤油炒め。

ピーマンのバター醤油炒め。

今夜は妻の帰りが遅い。だから晩ごはんは適当に済ましてしまいたいと思う。

適当に済ませる、と言ってもなにを作ろうか迷う。簡単に作れるごはんを考えること自体が実はひと手間だ。

「お弁当にもうピーマン入れんといて!」

ブツブツ考えていたら、下の方から娘の不服そうな声が聞こえて来た。
そう言えば今日は牛肉とピーマンを炒めた焼き肉弁当を作っていた。

あ、ピーマンがあるのか。

「今日の晩ごはんはピー

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役に立つより愛される、が生き残る秘訣

役に立つより愛される、が生き残る秘訣

世の中にどんどんSNSや個人間のネットワークが広がってきていますね。もうこの流れは止まらなくて、今までのピラミッド型の中央集権的な構造が崩れて、無数のアメーバ状のコミュニケーションが泡のように膨らんだり消えたりしています。

今でも芸能人はすごい強いコンテンツ力を持っていますが、それも過渡期な感じを受けつつあり、いわゆるアイドルメイキングみたいな虚像を作り上げる手法があまり通じないようになりつつあ

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首を痛めたら扉が開いた

首を痛めたら扉が開いた

最近、首を痛めて整骨院に通うことになって、昔を思い出した。
整骨院のある一本表の道の角のビル。そこは、美大受験の為に通ったアトリエがあるところだった。
懐かしくなって、お世話になった先生に会いたくなって見上げると、アイリッシュパブに様変わっていた。そうか、無くなってしまったのかと、ネットで先生の名前を検索してみた。すると、男の人のブログによって亡くなっていたことが分かった。日付は随分と前の事だった

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料理と自尊心について

料理と自尊心について

先週、渋谷の大盛堂書店で、美容ライターの長田杏奈さんとトークショーを開いた。最近『美容は自尊心の筋トレ』という本を出されて、版を重ねる売れっ子美容ライター。料理と美容とセルフケア、なんて話をした。

そのとき参加者にお願いしたアンケートに「料理と自尊心について」という要望があったので、料理は自尊心を高めるのに役立つのかどうか、すこし書いてみようと思う。

料理というのは、自己肯定感を得やすい作業だ

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スランプのしのぎ方

2015年03月27日
スポーツの世界ではスランプというものがあって、これがなかなかに苦しい。数カ月程度の短期のものもあれば、数年に及ぶ長期のもの、スランプなのかどうかもよくわからないままにパフォーマンスが低下した状態で引退する選手もいる。

特に苦しいのは一度は輝いた選手がスランプにハマるパターンだ。昔は簡単にできたことができなくなる。意識しなくてもできたことを意識してしまってこんがらがる。一生

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