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エッセイ

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#子どもの成長記録

邪魔してごめん

 上の子がアニメ「ヘタリア」を見ていました。で、口を出したくなっちゃうじゃないですか。例えばドイツがアメリカ軍に潜入して、苦労してアメリカ人らしく振舞っている、なんてシーンを観ちゃうと「ドイツ軍のアルデンヌ攻勢いわゆる「バルジの戦い」では、実際にドイツ兵がアメリカ軍の軍服を着て潜入して後方を攪乱しようとしたんだ。これに対抗するためにアメリカ軍では、アメリカ人にはわかるけど英語を勉強した外国人には分

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サイガの画像

 先日、Xでサイガの画像をポストしているアカウントがありまして、この間のサイガの記事に埋め込んでみようかななどと思っておりますと、下の子がパソコンの画面を覗き込んで「こんな動物、本当に居るの?」と尋ねました。
 気持ちは分かります。僕自身もこの間「まるで『アフターマン』の本から飛び出してきたようだ」という記事をあげたばかりですから。
 そのポストがこちら。

 正面から見るとその特異な鼻がますます

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クリスマスとハヌカー 上の子の質問に答えた話

 冬休みの宿題中の上の子から「ハヌカーって何?」と質問され、「えっと、ユダヤ教の何かだったと思うけど…」としか答えられませんでした。英語の長文でクリスマス行事に関するもののよう。
 悔しいので、スマホで軽く検索。Googleの解説からWikipediaに跳ぶと、クリスマスとだいたい同時期に行われるユダヤ教の年中行事だとわかりましたので、上の子に伝えます。

 で少し読むと、近年はクリスマスプレゼン

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小ネタ 子どものクイズ

 上の子からクイズを出されました。
「都道府県名に入っている漢数字、最少は三重の三、では最大は?」
すぐには答えられなかったです。少し考えてから「あ、わかった千葉の千だ」と答えました。
「答えは京都の京です」
やられました。普通は漢数字とは認識していませんが、確かにそうです。
 と同時に何やら既視感、と共に古い記憶から浮かび上がってきたもの。それは昔ネットで見かけた笑い話でした。
 女ケ沢という同

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唯一神とマインクラフトと10歳児

 下の子、「終末のワルキューレ」にハマったせいで、各国の神話に興味が出てきました。正直、最初は元ネタの神話や人物を知る前に触れるのは良くないかと思っていたのですが、意外な効果。必死に元ネタに誘導していた成果か、作品本来の力か。
 色々、神話について語った中で、下の子が気に入ったのはガネーシャの頭が何でゾウなのか、についての逸話。いや、これはアニメ見る前から好きだったかな?

 さてそんな下の子とし

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育児エッセイ ぼっち・ざ・ろっく!と10歳児

育児エッセイ ぼっち・ざ・ろっく!と10歳児

 *ちょっとネタバレありです。

 昨日、下の子がタブレットでアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を見ながら大笑いしていました。どうやらアニメの演出がいちいちツボにはまっているもよう。
 学校の用意をするように言っても、寝る時間だから歯を磨くように言っても声が届きもしないのは困ったものですが、息ができなくなるほど笑っているのを見ると、幸せなヤツだと羨ましいやら呆れるやら。

 ところが作中で、チケットノ

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親子2代で楽しむコンテンツ

 作家の唐沢俊一氏はエッセイで何度か、同じコンテンツを世代を超えて楽しむことについて触れています。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で1955年に行った主人公が、1985年で再放送を見ていたテレビ番組と同じ番組を1955年でも目にするという話から、アメリカは歴史が浅い分、大衆文化も大事にしているという話につなげ、日本だと大衆文化をここまでは大事にしていないけれど、同じ文化を楽しむ経験がないと世

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「煉獄」って何?からどんどんズレていく話 #日常のひとコマ

 昨年、下の子が「煉獄って何?」と聞いてきました。どうやら「鬼滅の刃」の登場人物の名前に何か元ネタがあるのだろうと、子どもながらに推測したもようです。
 まあそこで記憶を頼りに説明してみます。
「キリスト教では地獄に行くほど悪い人じゃないけど、すぐに天国に行けるほど良い人でもない人は『煉獄』というところで軽くお仕置きされてから天国に行くんだよ」
でも記憶だよりだとちょっと不安にもなるので、ネットで

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自由研究は本当の勉強の入り口

 ご注意・この文章は僕の主観的な内容です。強い表現もありますので、場合によってはご不快にしてしまうこともあるかもしれません。

 本日、娘が自由研究のまとめ方がわからないと、うんうん唸っておりました。自由研究は苦手だと頭を抱える娘に「大学になったら、全部が自由研究だぞ」と言ったら、悲鳴をあげました。

 小学校の自由研究は、僕が小学生の頃には何だかよくわからないめんどくさいもの、という認識でした。

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育児エッセイ 子どもには、何がウケるか、わからない。

 先日、「育児エッセイ SCPとは何か」という記事をあげました。これが今週になってTwitterで取り上げてくれた方がいて、突然、閲覧数が上がったのでビックリしました。
 紹介してくれた方は、育児エッセイでSCPが説明される時代、と驚いていらっしゃいました。また引用リツイートでもSCPが子どもにウケていることに驚いていらっしゃるようでした。内容に嘘は無いんですが、SCPの話題にわざわざ「育児エッセ

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育児エッセイ SCPとは何か

 小学生くらいのお子さんがいる方は、子どもがSCPという良くわからない物について話し出して困った経験はないだろうか。SCPとは何かについて聞いてみても、要領を得なかったり、YouTubeで見たとだけわかっても詳細はわからなかったりしなかったろうか。
 実は我が家の子どもたちもそうで、特に下の子は一時期SCPの話題を口にしない日はないくらいだった。

 結論から言うとSCPとは、SCP財団とその財団

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おじいさんとおばあさんとリヴァイアサン

 下の子どもは未だに寝る時にお話をせがみます。灯りをつけている間は本を読めばよいのだけれど、消灯するとソラでお話するか、スマホで読んであげられるお話を探すしかない。吾妻ひでおの「銀河放浪」で、延々宇宙生物にお話して寝かしつけなきゃならないって話があったなぁと思いながら、毎日お話を探すのに苦労していたのです。

「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんとリヴァイアサンがいました」
 先日、

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