びぶ

長く自分のサイトで細々と小説を載せておりましたが、結婚・子育てで10年以上、創作を中断しております。 創作再開に向けてまずは旧作を載せていきますので、モチベーションになるような感想などいただければ、舞い上がって喜びます。

七つのロータス 第29章 サイスVI

サッラの城門の上からただ西の方角を見ている。今日もまた日が暮れる。サイスは溜息をついた。今日も援軍は来なかった。サッラを包囲する敵を追い払ったとはいえ、味方は半...

七つのロータス 第28章 オランエ

オランエは朝日のぬくもりを肌に感じて、朝が来たことを知った。背中に浅い角度から当たる陽光が、夜の間に冷え切った体を暖めてくれる。広く地を覆う大樹の枝の下で、一晩...

七つのロータス 第27章 レン

目を開く。何も見えない。闇。まだ夜は明けていないのだ。ゆっくりと立ち上がり、天幕の端を捲り上げる。青白い月光が天幕の中に流れこみ、反対側の隅で眠る、名も知らぬ娘...

七つのロータス 第26章 パーラ

皇宮の私室から中庭を囲む二階の回廊に出る。目を刺す陽光から目をそらし中庭を見下ろせば、色とりどりの花々が目に入った。中庭に降りれば、少しは気が晴れるかもしれない...