小宮春平
2016年と2019年、ケニアよエチオピアにまたがるトゥルカナ湖とオモ川河口域に滞在しながら、魚を捕って、魚を食う生活。古代魚が住む水辺、古くから変わらぬアフリカ大湿原の漁労民の食文化の体験記!
今回の記事は、最近フォロワーの方がとても増えてきましたし、振り返りや自己紹介も兼ねて現在どのようなことに取り組んでいるかの共有をしようと思い、記しました。 自己…
管理放棄が生物多様性劣化に繋がる人の手が入らなくなった里山が荒廃してしまう、という話は聞いたことありませんか? 人が管理していたことで維持されてきた里山の生態系…
9月末、鳥取県に長野県から 信州のじつ さんと syakuga(バタフライオジサン) さんが来てくださいました! 彼らは信州大学の学生や有志の若者たちと長野県でミヤマシジミの保全活…
はじめに高校生だった2014年の頃に環境問題に関心をもって、そこから8年間、様々な形で環境保全活動に携わってきました。そして24歳になった今、大学生や高校生とともに、…
“絶滅”は身近な存在になった現在は第6の大量絶滅の時代に突入しているんだそうです。今の人間が引き起こしている大量絶滅は、数億年前の生物種全体の90-95%が絶滅した史…
皆様お久しぶりです。 梅雨が消し飛んだかと思えば、7月に入って線状降水帯が多発する今年はいかがお過ごしでしょうか。私は水不足に頭を抱えながらそれなりに楽しくやって…
皆さんお久しぶりです。 二月半ばから怒涛の勢いで時間が過ぎて、気がつけば四月も後半。note更新もすっかり空いてしまいました。 しかしながら、この2ヶ月は有意義な時間…
アフリカの話は全て関連していますが、今回は他編から独立した話となります。多少被るところもありますのでご了承ください。 そもそも何故アフリカに行ったのかというと、…
クレメチ。 この大湿原で私が出会った魚たちの中で、最も驚かされた魚である。もうルックスからして訳が分からない。
大湿原には恐れられている生き物が2種類いる。 ひとつはワニ。もちろんだがワニは人を食う。クロコル(クロコダイルが訛ったもの)と叫んで、両腕を使って口を閉じる仕草をし…
世界の淡水にはナマズが多い。
アフリカ大湿原で飯を食うと題打っているが、そもそもの目的は魚を見に来たのだ。そのために日本から釣竿や投網、延縄や刺し網などなど、色々かついでやってきた。 という…
オモ川河口の大湿原。 巨大なアシ原が広がっている。本湖沿いは濁ったカフェオレ色の水面が広がる。対して湿原内は、濁っていることには変わりないが紅茶色の透明感のある…
以前、私はアフリカに行ったことがある。場所はトゥルカナ湖を中心とした東アフリカ。大体ケニアとエチオピアだ。一度目は17~18歳にかけて、高校卒業したての若輩者がケニ…
エチオピアの主食はインジェラという、ピザの生生地みたいなものだ。 しっとり柔らかい質感で、しかも発酵させているために酸っぱい。その酸味が淡く食べやすいものもあれ…
水というのは、生きていく上で欠かせないものだ。食事なら1日我慢することはそこまで難しくないし、嗜好品ならなおさらだ。ただ水だけは、どんなに頑張っても飲まないとい…
2023年3月15日 19:37
今回の記事は、最近フォロワーの方がとても増えてきましたし、振り返りや自己紹介も兼ねて現在どのようなことに取り組んでいるかの共有をしようと思い、記しました。自己紹介小宮春平、1998年3月生まれの25歳です。最近は専ら湿地帯保全ばかりをやってますが、元々は怪魚や珍種を狙って国内外あちこち旅していました。メコン川でGiant Salmon Carp を探して惨敗したり、アフリカで古代魚探し旅をし
2022年10月25日 19:55
管理放棄が生物多様性劣化に繋がる人の手が入らなくなった里山が荒廃してしまう、という話は聞いたことありませんか?人が管理していたことで維持されてきた里山の生態系が、里山の利活用がなくなってしまった事で失われてしまうという話です。それは里山に限らず、水田の耕作放棄、ため池の放置なども同様で、中山間地域での生物多様性の劣化には人の管理放棄が大きな要因になっています。例えばこの池のように耕作放棄と
2022年10月13日 19:57
9月末、鳥取県に長野県から 信州のじつ さんと syakuga(バタフライオジサン) さんが来てくださいました! 彼らは信州大学の学生や有志の若者たちと長野県でミヤマシジミの保全活動に取り組んでいます。じつ君と私は2017年頃からの仲。「本気で環境保全に取り組もうぜ!」ということで企画した“環境保全学生連帯会議”で出会い、そこから5年、別々の場所でそれぞれ保全活動を進めてきました。
2022年9月3日 14:49
はじめに高校生だった2014年の頃に環境問題に関心をもって、そこから8年間、様々な形で環境保全活動に携わってきました。そして24歳になった今、大学生や高校生とともに、環境保全に取り組んでいます。2014年の頃から国内外の色々な場所に行ったり、多くの先輩方のお世話になったりした経験が今の活動に繋がっています。そして大人の側にたった今、後輩たちに様々な自然環境や保全の試みなどを見せる側になった
2022年7月30日 14:03
“絶滅”は身近な存在になった現在は第6の大量絶滅の時代に突入しているんだそうです。今の人間が引き起こしている大量絶滅は、数億年前の生物種全体の90-95%が絶滅した史上最悪の大量絶滅イベント、ペルム紀のP-T境界の時の6倍のスピードで絶滅が進んでいるのだとか。実感がわかない規模の話ですが、それだけ多くの生き物が絶滅に瀕している、もしくは絶滅していっているということでしょう。最近日本で絶滅した
2022年7月19日 20:16
皆様お久しぶりです。梅雨が消し飛んだかと思えば、7月に入って線状降水帯が多発する今年はいかがお過ごしでしょうか。私は水不足に頭を抱えながらそれなりに楽しくやっています。前回の記事を書いたのがもう4月22日。あのタイミングではまだまだ「これから始めるぞ!」という感じでしたが、そこから3ヶ月。自分でも驚く程に物事は進んできました。これも協力してくださった皆様のおかげです!不定期更新の環境
2022年4月22日 12:45
皆さんお久しぶりです。二月半ばから怒涛の勢いで時間が過ぎて、気がつけば四月も後半。note更新もすっかり空いてしまいました。しかしながら、この2ヶ月は有意義な時間になりました。環境保全についての考え方にしても、その実践にしても、かなり形になってきたように思います。今回はそんな話を記していきます。例に漏れず、大分長編になると思いますが、御付き合い願います。はじめになぜ生物多様性を保全す
2022年2月15日 17:00
アフリカの話は全て関連していますが、今回は他編から独立した話となります。多少被るところもありますのでご了承ください。そもそも何故アフリカに行ったのかというと、実はポリプテルスという魚が見たかったからである。ポリプテルスも例に漏れず、古代魚の一種。硬い鱗と、多くの鰭を持つ不思議な魚。実物を見てみたい方はぜひ、近くのペットショップに行っていただきたい。そこには数百円~と比較的安価な値段で、
クレメチ。この大湿原で私が出会った魚たちの中で、最も驚かされた魚である。もうルックスからして訳が分からない。
大湿原には恐れられている生き物が2種類いる。ひとつはワニ。もちろんだがワニは人を食う。クロコル(クロコダイルが訛ったもの)と叫んで、両腕を使って口を閉じる仕草をして、村の子どもたちもしばしば警告してくれる。とはいいつつも、魚を探しに本湖や大湿原にざばざば入っていっていく。危ないという割に水辺に近ずき過ぎじゃない?とも思うけれど、これも彼らなりに危険なところと安全なところがあるらしい。「こ
アフリカ大湿原で飯を食うと題打っているが、そもそもの目的は魚を見に来たのだ。そのために日本から釣竿や投網、延縄や刺し網などなど、色々かついでやってきた。というわけで、いよいよ魚について語っていきたい。
オモ川河口の大湿原。巨大なアシ原が広がっている。本湖沿いは濁ったカフェオレ色の水面が広がる。対して湿原内は、濁っていることには変わりないが紅茶色の透明感のあるワンドが多々ある。そこにはスイレンの仲間が多数浮いている。そしてこのスイレン、食べられる。
以前、私はアフリカに行ったことがある。場所はトゥルカナ湖を中心とした東アフリカ。大体ケニアとエチオピアだ。一度目は17~18歳にかけて、高校卒業したての若輩者がケニア側から放浪した。2度目は当時お世話になっていた先輩とエチオピア側からオモ川に沿って南下した。この地域の殆どは乾燥した砂漠か半砂漠地帯。砂ばかりの大地に、低木がぽつぽつと生えている。たまにラクダやヤギの群れと自動小銃を携えた遊牧
エチオピアの主食はインジェラという、ピザの生生地みたいなものだ。しっとり柔らかい質感で、しかも発酵させているために酸っぱい。その酸味が淡く食べやすいものもあれば、腐ってない?っていうくらい酸っぱいものもたまにある。このインジェラをベースに、肉や魚を合わせて食べるという感じだ。扱いは殆ど日本の白飯と変わらない。中にはこういうちょっと変わったものもある。なぜ刺した。ちなみに、インジ
水というのは、生きていく上で欠かせないものだ。食事なら1日我慢することはそこまで難しくないし、嗜好品ならなおさらだ。ただ水だけは、どんなに頑張っても飲まないということが出来ない。では、辺境でなんかうっすら濁ってる水が出てきた場合どうするのか。その答えは飲まない方がいい、だ。生水には寄生虫ほか、様々な危ない何かが含まれている。なので煮沸してそういった寄生虫などの病原体を殺してから飲んだ方