2021年4月の記事一覧
【小説】noteでお花見
風がひとひらの花びらを運んできた。私は、髪に付いた桃色のそれを指でそっと摘む。畑仕事の手を休め、風上へ顔をむけると訪ねてきたのは山のふもとに住むおばあだった。
(上記の続編になります)
無造作に新聞で包まれた桜はそのほとんどが姿を見せている。
「わぁ!綺麗。どうしたんですか?」
「お土産ぇ。うちの山に咲いてたんさ、こっちの桜はまだやろう?」
いつもなにくれと世話を焼き、それでいてほどよい距
短編小説:月下の花見、私の彼氏
羽のように軽い風が、ひとひらの花びらを運んできた。私は髪に付いた桃色のそれを、指でそっと摘む。ああ、今年もこの季節が来てしまったか。冬から春へのちょうど変わり目の時期は、それまでの気温がまるで嘘かのように体をポカポカと温めてくれる。たくさんの人たちが新しい気持ちで始まりに臨むことだろう。その中で、私の心だけがひとつ置いてけぼりにされてしまうのだ。
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私の家族は母と父と私、それから母の父に
【noteでお花見】桜 ワンシーン小説
yuca.さんの『小説noteでお花見』に参加させて頂きます^^
指定の冒頭と最後
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風がひとひらの花びらを運んできた。私は、髪に付いた桃色のそれを指でそっと摘む。
《フリー》
満開の桜を眺めた。
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を使って小説のワンシーンを書く。ということで、
さっそくこちらを書いてみました!
風がひとひらの花びらを運んできた。私は、髪に付いた桃色のそれを指でそっ
櫻の花は今が盛り(ショートストーリー)
風がひとひらの花びらを運んできた。私は、髪に付いた桃色のそれを指でそっと摘む。
「…ん…」
私の指の気配に気付いた彼が、少し顔を歪ませた後、薄く目を開けた。
「あ、起こしちゃったね」
私はそう言い、自分の太ももの上にのった彼の頭をゆっくりと撫でる。
「桜の花びらがついてたからとったのよ」
「そっか…俺、ずっと寝てたんだね」
彼は呟いて、大きなあくびをした。うららかな春の日差しが、彼を優しく包んで