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おじさんマガジン

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長年の文通相手である「おじさん」に関する記事を纏めます。
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#今こんな気分

床までの心理的な距離だったりする。 (ゆるエッセイ)

床までの心理的な距離だったりする。 (ゆるエッセイ)

先日、夏に使ってそのままにしていたサーキュレーター2台をようやくしまうことができた。
サーキュレーターに睨まれながら過ごす日々にも慣れてしまっていたが、何せ空気が乾燥してきたので、加湿器を出したかった。それにはサーキュレーターをしまうしかないという“置き場所”問題が発生したことにより、ようやく問題解決に至った。
問題、というか悩み事。
サーキュレーターを出しっぱなしにしていることは、私の中の小さな

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ミスター、ドーナツ (日記)

ミスター、ドーナツ (日記)

あえて苦手なバスに乗った。
文通相手(80歳男性)への貢ぎ物を買いに数駅先の繁華街へ行く。

敬老の日に文通相手から私に果物が届いた。
飼っている猫の注射代が1万円も高くなったから、今後は贈り物はできないと言っていた矢先だった。

なんだか申し訳ないなと思いながらダンボールを開けると、葡萄、りんご、梨があった。毎日まだまだ暑いので、クール便でなかったために葡萄にはカビが生えていた。残念だが直ぐに捨

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94円でクイズに答える。 (エッセイ)

94円でクイズに答える。 (エッセイ)

昨日、家のポストを開けるとおじさんから手紙が届いていた。
文通相手のおじさんは、その時々で様々な厚さの手紙を送ってくれる。今回は薄い。
直ぐに読みたい気もしたけれど、午後は用事が詰まっていたので、落ち着いたらゆっくり読もうと一旦放置。noteで記事を読むのと違って、手紙は移動の合間にちょこっと読むとか、そういう慌ただしい読み方をしたくない。
そんなことを思っていたらすっかり忘れて、夜になってしまっ

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おじさんと私の間を流れる不要品たち。(エッセイ)

おじさんと私の間を流れる不要品たち。(エッセイ)

土曜の朝。郵便配達のお兄さんは、怪しい衣装ケースを運んできてくれた。
透明な80サイズくらいの使い込まれた衣装ケース。持ち手の部分や全体に、青い養生テープを巻き付けてある。この斬新な梱包を施した主は、やはり文通相手のおじさんだった。

中身は透けて見えているが、どう見ても冬物のジャケットだった。それが2枚、ぎゅうぎゅうに詰められている。

見た感じ、手紙らしきものは入っていないようなので、ひとまず

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うれぴー。

うれぴー。

はじめに。

「うれぴー」は死語でしょうか。
【死語辞典】なるものに載っていたので、使う人は少なくなっているのでしょう。
それでも私は、の〇ピーさんが人類の記憶の中に存在し続ける間は使っていても良いと思っています。

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今日は年に一度の検診があって(私ではありませんが)大きな病院へ行きました。

広々とした院内。
座り心地の良いソファーがたくさんあって、Wi-Fiもあって、予約なので待

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ルリ色の田沢湖のような男前〔エッセイ〕

ルリ色の田沢湖のような男前〔エッセイ〕

昨日、文通相手のおじさん(80歳)から、同時に2通の手紙が届いた。
誰でも開けられる古いタイプの我が家のポストから、バサッと落ちかけた2通の手紙と、数枚のチラシ。

字を見ればどちらもおじさんからだとわかる。
一通は、最近おじさんがよく使用しているブルーの封筒。
おじさんは封をした後、ポストに行くまでの間にも、私に伝えるべきことが浮かんでしまうようで、封筒の裏や、表の宛名書きの下にもびっしり文字が

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