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「共感覚って本当なの?」の質問に対する今後の課題

マスコミの方の取材で、いくつかのインタビューにお答えした。その時に「いじわるな質問をしてもいいですか?」と言われ、何を言われるのかドキドキしていると

「共感覚って本当にあるんですか?嘘じゃないの?」

このような質問だった。

この「いじわるな質問」というのは実は何度も受けたことがあり、これに関して私は「本当です」ということしかできなかったのだが、課題のひとつになるものだと感じた。

共感覚を知らない人が、その言葉をなんとなく知り、まず持つ疑問がおそらくここだ。

それはなぜだろうかと推測していくと、共感覚というものがまだまだ「特別な能力」や、「スピリチュアルのようななにか」だと認識がされていることが大半だからということにあるのではないだろうか。

例えば感覚過敏の方や、自閉症の人に対して「それって本当なの?嘘じゃないの」という疑問を抱くだろうか。おそらくほとんどの人が抱かないだろう。それは目には見えずわかりにくい場合もあるが、そういった特性が存在しているという事実がすでに社会に浸透しているからだ。

共感覚の認識はまだまだ甘い。
そして、共感覚は脳の知覚反応であるため、目に観えることがない。

このことを、伝えるためには「特性のひとつ」だと、広く認知していってもらわないとだめなのだ。そしてそれから、それが個性だと、理解してもらえるような環境づくりを目指していかないといけない。

グループ展でのライブペイントを終え、マスコミ取材を終え、フリースクールのボランティアで様々な特性の子供たちを見て、代表の話を聞きながらそう感じた。

私が「未来を担う子供たちに伝えたい」というものはもっともっと具体化し、特性としての認識を広めていくべきだ。

社会は今「多様性」に注目している、今がチャンスだ。

私が山口葵としてパフォーマンスを広げ、認知され、そして活動にも注目されていくことも、伝えていく活動の一環なのだ。

今後はもう少し活動の幅が広がる話も出ており、それと並行しながら共感覚というものが現実として受け止めてもらえるよう走り切りたい。

山口葵

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