あにー

書くことが好きな26歳。関西のどこかにいます。 毎日の中で感じたことをつらつらと綴りま…

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書くことが好きな26歳。関西のどこかにいます。 毎日の中で感じたことをつらつらと綴ります。 写真もたまに撮ったりします。

マガジン

  • 私が「本当に」やりたいことと向き合うStory

    新卒1年目だった私が、「働く」ことについて悩み、休職して新しい場所へ踏み出すまでの短いお話。 役に立つことが書かれているわけではありませんが、自分の備忘録として、そして誰かの心がちょっと軽くなってくれたらいいな、なんて想いで拙いながらも書きました。

記事一覧

「ありがとう」って「気づくこと」だ

今日はこども3人から「ありがとう」と言ってもらえた。 3人の年齢を平均して約3歳。ほほえましいかぎり。 . そんな今日のしあわせな出来事をシャワーを浴びながら回顧し…

あにー
2日前
1

敬老の日は永遠に

よく前を通る花屋さんが「敬老の日フェア」をしていた。もうすぐ敬老の日がやってくることに、この時初めて気づいた。 そしてさらに、あー今年から私は敬老する人が身近に…

あにー
1か月前
2

ちょうちょ

最近、道で蝶々とよく会う。 最初は、こんな街の中で、しかも人間も耐えられないくらいの暑さの中でよく飛んでるな〜なんて思ってた。 ある時ふと、蝶々は「変容」という…

あにー
2か月前
1

虫の恩返し

吾輩は虫が苦手である。 特に、羽がついているやつらたち。どんな動きをしてくるか全く読めないから。 私たち人間の方が身体的には圧倒的に大きいから、彼らのことを怖が…

あにー
2か月前
3

職場の彼女を見て思うこと

職場に同じ年齢の女性スタッフがいる。 彼女は、本当にいろんなことをしている。身体3つくらい持ってるんじゃないかってくらい。 自分の作品を作ったり、ECサイトを持っ…

あにー
2か月前
1

梅雨と夏のはざま

朝目を覚ますと、外から雨の降る音が聞こえた。 あー、今日も雨か なんて思ってしばらくベッドの上でぼーっとしていた。 そしてふと、「あれ、これ雨の音じゃないぞ」と…

あにー
2か月前
2

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory最終話<タイミングは突然に、な話>

「人生は、必要なものが必要なときにやってくる」 今となっては、その言葉は本当なんだろうな、と思える。 . 1ヶ月間の休職期間を得て、私はようやく退職すると決断する…

あにー
2か月前
4

〇〇っぽさとはなんぞや

「〇〇(大学名)生っぽくないね」 そう言われたことがあった。いや、というか今日言われたんだけれど。 言われた直後、反応に困った。これは褒め言葉なのか?それともそ…

あにー
1年前
3

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑦<休職中の日々とNetflixの話>

休職中に私がしていたことと言えば、ただひたすら行きたいところに出かけた。 雑誌、Instagram、人伝てで知った場所を、Google mapに行きたいところリストとしてピンするの…

あにー
1年前
3

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑥<同期と精神科に助けられる話>

休職1日目は、いつもよりだいぶ早起きだった。 同期が誘ってくれたシャボン玉飛ばし。なんと朝7時集合だったのだから。 朝起きるのはかなり得意な方で、しかもこの日は秋…

あにー
2年前
2

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑤ <休職を申し出る話>

水曜日の朝。晴れ。気温29度。 まず起きれた自分偉いぞ、と褒めてあげる。 15分の車通勤。いつもは気分を上げるために車内で熱唱しているのだが、今日は唇が重たくて動か…

あにー
2年前
2

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory④ <病院探しと母との対話の話>

いつもは出勤の日。でも今日はゆっくりの日。 というわけにもいかず、朝食の後、パソコンを開いて近くにある精神科や心療内科を片っ端から検索した。 今まで気にもしてい…

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2年前
11

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory③ <突然の帰省の話>

駅に着くと母と弟が改札口の前で待っていてくれた。 新幹線で泣いていたことがバレないかヒヤヒヤした。 「疲れ切った顔しちゃって~」 と明るく言う母。泣いていたこと…

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2年前
3

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory② <欠勤理由探しと新幹線での涙の話>

1年分の涙を流したんじゃないかとさえ思った夜が明けた。 思っていたよりも目は腫れていなかった。 新幹線の時刻を調べた後、上司への電話の内容を考えた。 考えたけど、…

あにー
2年前
5

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory ① <涙が止まらなくなった話>

『わけもなく涙がこぼれて止まらなくなった。』 小説か何かで出てきそうな一文。 こんな状態に自分がなるなんて、誰が予想しただろうか。 いや、できるはずもない。だって…

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2年前
4

私の『Being』って

「仕事ができる」ってどういうこと? スケジューリングが上手くなる。 交渉に強くなる。 エクセルを使いこなせる。 大人数をマネージできる 世間一般に言われている「仕…

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2年前
5
「ありがとう」って「気づくこと」だ

「ありがとう」って「気づくこと」だ

今日はこども3人から「ありがとう」と言ってもらえた。
3人の年齢を平均して約3歳。ほほえましいかぎり。

.

そんな今日のしあわせな出来事をシャワーを浴びながら回顧していると、はたとあることに思い当たった。

彼らは、自分が他人から何かを「してもらった」ということを分かっていたんだ、と。

感謝の言葉は、ある人が何かしらの行動をした際に、その行動が自分(もしくはもっと広い対象。例えば自分の家族に

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敬老の日は永遠に

敬老の日は永遠に

よく前を通る花屋さんが「敬老の日フェア」をしていた。もうすぐ敬老の日がやってくることに、この時初めて気づいた。

そしてさらに、あー今年から私は敬老する人が身近にいないんだな、と気づいた。花屋さんにはカラフルな花たちが並んでいたのに、私の視界はなんだか薄暗くて彩度が低くなったような、そんな気がした。

両親の両親、つまり私から見て祖父、祖母たちは、今は私たちの世界からはとっても遠いところにいる。

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ちょうちょ

ちょうちょ

最近、道で蝶々とよく会う。
最初は、こんな街の中で、しかも人間も耐えられないくらいの暑さの中でよく飛んでるな〜なんて思ってた。

ある時ふと、蝶々は「変容」という意味がある、と聞いたことを思い出した。

お、近々いいことが起こるのかな〜、なんて急にウキウキしてきた。

本当にそんな意味があるのかは分からないけれど、信じるかどうかはその人の勝手だし、どうせ良い意味があるのなら良いように捉える方が得だ

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虫の恩返し

虫の恩返し

吾輩は虫が苦手である。

特に、羽がついているやつらたち。どんな動きをしてくるか全く読めないから。
私たち人間の方が身体的には圧倒的に大きいから、彼らのことを怖がるのはナンセンスなんだろうし、なんなら巨体(人間)を前にした彼らの方が恐怖を感じるだろうと同情すらしたくなるけれど、あちらは「飛行」というスキル(しかもそれは、人間が持ち合わせていない所業)を持っているから、どこから飛びかかってくるか分か

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職場の彼女を見て思うこと

職場の彼女を見て思うこと

職場に同じ年齢の女性スタッフがいる。
彼女は、本当にいろんなことをしている。身体3つくらい持ってるんじゃないかってくらい。

自分の作品を作ったり、ECサイトを持っていたり、文章を書く仕事もしていたり。

彼女の明るくて、芯が通っていて、行動力があって、でも謙虚でひけらかさないところがとっても好きなんです。

そして同時に、羨ましいなとも思う。
私のやりたいことをやってていいなって思う。
おんなじ

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梅雨と夏のはざま

梅雨と夏のはざま

朝目を覚ますと、外から雨の降る音が聞こえた。

あー、今日も雨か
なんて思ってしばらくベッドの上でぼーっとしていた。

そしてふと、「あれ、これ雨の音じゃないぞ」と気づく。
部屋にある冷蔵庫のヴィーンっていう音や、外から聞こえる車の走る音とか、そういう四方八方からやってくる環境音たちを耳の中でかき分けながら、じーっと聞いていると、次第に、

ミーンミンミン ミーン…

あ、これセミの鳴き声だ、と気

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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory最終話<タイミングは突然に、な話>

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory最終話<タイミングは突然に、な話>

「人生は、必要なものが必要なときにやってくる」

今となっては、その言葉は本当なんだろうな、と思える。

.

1ヶ月間の休職期間を得て、私はようやく退職すると決断することができた。
そして同時に、次の働き方を模索していた。

同じように就活をして会社に入る?
新しいスキルを身につけてフリーランスとして働いてみる?
英語の先生もできそうだな

そんな宇宙の広さくらいのたくさんの可能性にちょっぴりの

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〇〇っぽさとはなんぞや

〇〇っぽさとはなんぞや

「〇〇(大学名)生っぽくないね」

そう言われたことがあった。いや、というか今日言われたんだけれど。

言われた直後、反応に困った。これは褒め言葉なのか?それともその逆?

その後、一日中「〇〇(大学名)生っぽくないね」という言葉が頭から離れなかった。

この感情は、言われたショックとか悲しさなのか、そう言われたことが単に意外だったのか、ちょっとよくわかっていなかった。

そして浮かんだ疑問。

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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑦<休職中の日々とNetflixの話>

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑦<休職中の日々とNetflixの話>

休職中に私がしていたことと言えば、ただひたすら行きたいところに出かけた。
雑誌、Instagram、人伝てで知った場所を、Google mapに行きたいところリストとしてピンするのが私の習慣だった。だから私のマップにはピンがぎっしり。まるで木が密集しているみたいになっていた。

幸い車を持っていたから、遠いところへも行くことができた。
私は2日に1回くらいのペースで、愛車と一緒に外へ繰り出した。気

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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑥<同期と精神科に助けられる話>

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑥<同期と精神科に助けられる話>

休職1日目は、いつもよりだいぶ早起きだった。
同期が誘ってくれたシャボン玉飛ばし。なんと朝7時集合だったのだから。

朝起きるのはかなり得意な方で、しかもこの日は秋が近づいてきたことが窺えるような気温と天気。久々に清々しい気持ちで公園に向かった。

私と同じエリアには、私の他に2人の同期が配属されていた。2人とも、インターン時代からの付き合いなので、1~2年は一緒にいることになる。
だからなのか、

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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑤ <休職を申し出る話>

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory⑤ <休職を申し出る話>

水曜日の朝。晴れ。気温29度。

まず起きれた自分偉いぞ、と褒めてあげる。

15分の車通勤。いつもは気分を上げるために車内で熱唱しているのだが、今日は唇が重たくて動かない。そういえば、ここ1週間の通勤中も歌ってた記憶ないな。

いつも出勤時間の15分前には職場に着くようにしていた。今日もぴったり15分前。習慣ってすごい。

パソコンを開く。2日分のメールやルーティン作業をし始める。でも私の頭の中

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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory④ <病院探しと母との対話の話>

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory④ <病院探しと母との対話の話>

いつもは出勤の日。でも今日はゆっくりの日。

というわけにもいかず、朝食の後、パソコンを開いて近くにある精神科や心療内科を片っ端から検索した。
今まで気にもしていなかったから気づかなかっただけだろうけれど、本当にいろんな病院があった。これだけあるなら診察も受けられそう、、、。

一番気になったクリニックへ電話をかける。優しい声をした女性の受付が出た。

「予約が来月まで埋まっているのですがよろしい

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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory③ <突然の帰省の話>

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory③ <突然の帰省の話>

駅に着くと母と弟が改札口の前で待っていてくれた。
新幹線で泣いていたことがバレないかヒヤヒヤした。

「疲れ切った顔しちゃって~」

と明るく言う母。泣いていたことには気づいていないみたいだった。いや、もしかしたら、気づいてて、わざとそのことに触れなかったのかもしれない、と後になって思った。母なりの気遣いだったのだろう。

家に帰ると父も出迎えてくれた。
おかえりと一言。私もただいま、と一言だけ言

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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory② <欠勤理由探しと新幹線での涙の話>

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory② <欠勤理由探しと新幹線での涙の話>

1年分の涙を流したんじゃないかとさえ思った夜が明けた。
思っていたよりも目は腫れていなかった。

新幹線の時刻を調べた後、上司への電話の内容を考えた。
考えたけど、思いつかない。
そりゃそうだ、今まで考えたことなかったんだもん。

Googleで「会社 休む 理由」で検索。
今の時代、みんな何でもGoogle先生に聞いてしまうんだと思う。
いろんなサイトで欠勤理由の例が載っていた。意外とみんなも休

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私が「本当に」やりたいことと向き合うStory ① <涙が止まらなくなった話>

私が「本当に」やりたいことと向き合うStory ① <涙が止まらなくなった話>

『わけもなく涙がこぼれて止まらなくなった。』

小説か何かで出てきそうな一文。
こんな状態に自分がなるなんて、誰が予想しただろうか。
いや、できるはずもない。だってこの私が一番予想していなかったんだから。

もっと自由に生きたい。
私にしかできないことをやりたい。
このままここで働き続けられるのか。
これは本当に私がやりたかったことなんだろうか。

でも、周りはみんなちゃんと働いてるじゃん。
生活

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私の『Being』って

私の『Being』って

「仕事ができる」ってどういうこと?

スケジューリングが上手くなる。
交渉に強くなる。
エクセルを使いこなせる。
大人数をマネージできる

世間一般に言われている「仕事ができる人」「活躍する人」。
そういう社会人にならないといけない、とずっと思ってしまっていた。

でも。

成長した先が、私自身がなりたい像でないと意味がないんじゃないかな。
いくら、仕事ができると言われるような人になっても
それが

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