マガジンのカバー画像

エッセイ*コラム

10
日々の暮らしで経験した事柄の中から、 心に浮かんだ気持ちを、ちょっとだけ詩的 表現で...♪*゚
運営しているクリエイター

記事一覧

『幸せなクリスマス』

『幸せなクリスマス』

私のクリスマスの想い出は、
小さなころから暖かで幸せな
記憶ばかり。

ツリーの飾られた部屋で、いつもより少しだけ豪華な食事とホールのケーキ!
両親や親しい人からプレゼントを貰ったり、クリスマスパーティーに呼ばれたり。

クリスマスイブにデートをして、
手袋をしていない私の手を、彼が
自分のコートのポケットに入れてくれて、それが初めて手を繋いだ日になった想い出。

仲良しグループでクリスマスに集ま

もっとみる
「家族熱」

「家族熱」

時々、父と母の病院の検査に付き添う。

本人以外の家族も一緒に、その日の結果や、これからの治療などについて聞くことになっているので、私が付き添いで行っている。

父も母も症状は違うが、何故かお互い良性の脳腫瘍が同じ場所に出来ている。
医師も、なぜ夫婦で同じ場所に?と
首を傾げる。

父と母が喧嘩をしているのを私は見た事がない。

2人は同郷で小中高と一緒。
母は高校卒業後、地元でOL、父は東京の大

もっとみる
生きる。

生きる。

体調に波があり何も出来ない日があります。
畑もベランダも手付かずで植物を弱らせてしまうこともあります。
猫が居るので何とか起き上がれています。
いい年をしてまだ親に迷惑をかけているように思えて、生産性の無い私が生きる意味を見失う瞬間もあります。
それでも懸命に生きていこうと決めています。

ベランダに放置していたままの、ホームセンターで買って来たトマトの苗に、いつの間にか
実が付き、色付いて来て、

もっとみる
『マインドフルネス』

『マインドフルネス』

毒のない人間なんていない。
いちいち傷付いていたら
身が持たない。

私の脳が死にたいと勝手に判断しようが
私には関係ない。
私の心は 脳とは反対の気持ちにあるから。

負けるもんか。
新しい時代が来て 古い私も終わる。
きっと希望が未来からやってくる
そんな気がしてる。
きっと良い時代になる
簡単じゃないのは分かってるけど
そんな気がしてる。

今だけを考えていれば
未来は自ずとやって来るか

もっとみる
『温室植物園』

『温室植物園』

父と2人で、こっそりデートする植物園に、
友人を誘って、初めて3人で行った。

父は植物博士のように詳しい人だから
温かな室内で、亜熱帯や砂漠に咲く花や
木の名前、その特徴などをガイドしてくれる。
好奇心旺盛な友人は、それをとても興味深く
聞いたり質問しながら楽しんでくれている。

途中で、酷い和名のついた植物の話になった。

『ママコノシリヌグイ』(継子の尻拭い)

この植物にどんな恨みがあった

もっとみる
『Are you ready?』

『Are you ready?』

平成末期の歌をあげる
毒親 トラウマ
メンヘラ 右と左
極端に決めつけないでね
極端に二極化しないでね

頑張ることを頑張らない
何もしないことをする
だからといって緩い緩さを
強要する気はさらさらないし
されたくもないの

向上心があるのはいいけど
無くても幸せなら構わないよ
何者かにならなくちゃ なんて
情報の海に流されて 溺れかけてる
あの子が見えるよ

今が楽しいのなら
動くのは今じゃない

もっとみる
『妄想力』

『妄想力』

朝、とても重い気持ちで目が覚めた。
嫌な夢を見たからだ。
悪夢を引きずった気分のまま
ぼんやり天井を眺めながら
頭の中で重い気持ちを言語化してみた。

言語化したネガティブな意味が天井へ
漢字になって1つずつ浮かんでいく。
ネガティブな漢字には、ネガティブな
意味が宿る。

私はそれらを漢字から片仮名へ
脳内変換してみた。
不安「フアン 」 嫌悪「ケンオ」
焦燥 「ショウソウ」 病「ヤマイ」
なん

もっとみる
『お見舞いへ行く』

『お見舞いへ行く』

懐かしい顔が集まった。

どうして身近な人が、大切な人が、
大変なことになってからでしか、
人は集まれないのだろう。

そういう風に、忙しく日々を
過ごしているうちに、突然に、
また死を受け入れる準備が始まる。

私もまた、後悔の念に
身勝手に傷つくのだろう。

懐かしい顔が集まった。
沢山 話せて良かった。
ずっと黙っていたことを、
やっと話せて良かった。
皆が笑顔で良かった。

帰り際 あなた

もっとみる
『自分を大切にするということを初めて始める』

『自分を大切にするということを初めて始める』

色んなこと経験したよ
色んなアルバイトをしたよ
雑貨屋さんを経営したよ
結婚もしたし離婚もしたよ
海外旅行も幾度か行ったよ
近しい人の自死もあったよ
海亀のスープも飲んだよ
両親のお店が放火された
ことがあったよ
高級ホテルのプールで泳いだよ
セスナに乗ったよ
東京のボロボロの安アパートで
1人暮しをしたよ
東京のクラブでイベントをしたよ

お酒で失敗もしたよ
遠距離恋愛をしたよ
プレーリードッグ

もっとみる
「背後から襲われた話」

「背後から襲われた話」

高校を卒業して、初めて都会に出て一人暮らしをしながら、専門学校に行く、、のを休学して、親に内緒で毎日バイトに行ってた頃のお話です。

私のバイトは、小さな広告会社のおもに雑用でした。
朝10:00〜18:00まででバイトは帰れるので、18時になったら帰り支度をして、自宅マンションまで地下鉄で一駅だったので、よく歩いて帰っていました。

地下鉄がマンションと逆方向なので、歩いて帰宅する方が近道だった

もっとみる