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Amu
2024年7月9日 09:27
「そして、君へと。」ひとつ、ふたつ……見あげる夜空に終わりゆく星と透明な瞳をもつ少年の背中ひとつ、また ひとつ……雨粒の代わりに拾いあげた小さな正義をポケットにしまって膨らんだ拳から溢れる涙はきみの宝物へと流れていくからほら、大丈夫真昼の空には消えない星がある
2024年6月27日 14:38
「幸せになれ」じりじりと締め付ける違和感が埃まみれになった心の臓に忍びよる戸棚には整えられた記憶たち小さなメモ書き、其れはいつかの星詠みからのメッセージ君は憶えているだろうかかならず果たして欲しいと願った約束の片隅に掠れた僕の声添えられた涙が愛になる瞬間の音を
2024年6月20日 13:17
「深森のなみだ」吐ききった呼吸の彩に緩やかにあつまる影あそび瞳を閉じたあわい魂のその指先がセルロースの傷痕をそっと舐めるちりちりと音をたてている其は、旅の終わりを知らない約束の端っこ焦らなくていいひとり何処へも逝かぬ昊その痛みすらも愛おしくなるほどに
2024年6月10日 13:21
「始まりの雨」ふくよかに芽吹いた君が堪えきれず溢れさせた雨の理由見抜けなかった理不尽となにも出来ずの自分が悔しいとすがり辿々しく語る小さな肩それでも守りたいものがあるのだと細い腕は力強く震えていた君ならきっと大丈夫僕ならずっと傍にいるから陽だまりを抱きしめてただ愛していると伝えて欲しい