医クラくん

医学部5年。 厚生労働省・投資銀行・外資コンサルの経験あり。 簿記二級・証券アナリスト…

医クラくん

医学部5年。 厚生労働省・投資銀行・外資コンサルの経験あり。 簿記二級・証券アナリスト(予定)。

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  • 医学生が記す金融ニュース

    主にBloomberg ,Wall Street journalを中心にニュースをpick。 大事と思ったニュースのみを記載しています。

記事一覧

【医者より稼げる職業】 商社マン

就活人気度ランキング上位として名高い総合商社。年収2,000万はほぼ確実、格安の社宅や退職金、では医者も到底敵いません。 しかし商社が実際何をやっているのか、どのよう…

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医クラくん
8か月前

医学生の副業とマッチング

ご覧いただき、ありがとうございます。 現在、医師の収入が相対的に低下していることに、敏感な方々はお気づきかと思います。日本のインフレ率は約4%ですが、医師の平均給…

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医クラくん
8か月前
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2023.1.18 イーロンマスクが窮地に立たされている

コロナ禍やESGの波に乗って世界一の資産家となったイーロン・マスク。 マスク氏はフィンテックの草分けともいえるPayPalの共同創業者として財をなし、スペースX、テスラを…

2023.1.17 今日から金融政策大幅変更か?-金融政策決定会合

日本銀行は17,18日に、金融政策決定会合を開く。今回もセンチメントが安定せず、情勢レポートや黒田総裁の記者会見に注目が集まっている。前回、先月の会合で、大きなサプ…

2023.1.16 今回は、普段と違ったリセッションになるかも。大きな違いがある

米経済は、近くリセッション入りする可能性が高い、と考えられている。しかし今回は普段とは違う様相になるかもしれない、とB of A(米系投資銀行、旧称バンク・オブ・アメ…

2023.1.14 ビットコイン、一時2万1000ドル突破-11連騰

本日は記事の抜粋で失礼しますm(__)m 暗号資産ビットコインは14日、11日連続で値上がりし、一時2万1000ドルを突破した。ビットコインが底値に達したとの期待やインフレが…

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2023.1.13 金融業界の人たちはインフレに興味がない、という話

昨今の日本では「インフレ」が大きな課題となっている。 原材料費の高騰でサントリーなどの食品企業の値上げを発表する中、賃金の上昇は少なく、実質賃金の低下が進行して…

1.12 米テック企業で進むレイオフ

現在米国ではハイテク企業を中心として、レイオフ(解雇)の波が到来している。 今月6日に発表された昨年12月の米雇用統計では、雇用者数が引き続き力強い伸びを示した。近…

2023.1.11 日本企業がやっとインフレ対応、ファーストリテイリングが報酬改定

衣料品チェーンの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは11日、3月に国内従業員の報酬を改定すると発表した。年収で数%から約40%の範囲でアップする。世界水準…

2023.1.10 インドの大財閥「タタ」ついにiPhone製造へ

経済成長の新たな火種として注目を浴びているインド。10日、インドの巨大コングロマリッドであるタタグループが、インド主要のiPhone工場を獲得することで合意に近づいてい…

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2023.1.9 米金融当局は年内にQE再開か

 米国債市場は規模が拡大した一方で、通常の買い手が市場から撤退し、機能不全に陥っている。これを緩和するため、年内に米金融当局が市場の支えに入るという。  Bloombe…

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2023.1.7 エーザイ開発のアルツハイマー薬、米国で承認

長らくアルツハイマー型認知症のに取り組ん研究に取り組んできたエーザイと米バイオジェンが開発した新薬「レカネマブ」が現在第Ⅲ相試験中。米食品医薬品局(FDA)の迅…

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2023.1.6 今話題の「チャットGPT」とは?

今回は最近話題の"ChatGPT"の正体について。 ChatGPT は金融業界超話題になっているので、この部分も説明します(Bloomberg、Wall Street Journal といった新聞に大きく取…

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2023.1.5 イールドカーブコントロールの意味-④

こんにちは。今回はYCCの最終回。イールドカーブコントロールとは、「長期債の無制限売買により、短期金利のみでなく、長期金利に至るまで包括的に金利水準をコントロール…

2023.1.4 イールドカーブコントロールの意味-③

今回は、YCCの具体的な方法と、現在の混乱についてです。 前回の復習前回確認した超重要事項は、以下の通りです。 中央銀行が古典的に行う質的緩和では、「短期金利」し…

2023.1.3 イールドカーブコントロールの意味-②

今回は「長期金利・短期金利とイールドカーブ」について。イールドカーブとは一体何なのか?なぜカーブを描くのか。解説します。 目次 ①一般的な金融政策 ②長期金利・短…

【医者より稼げる職業】 商社マン

【医者より稼げる職業】 商社マン

就活人気度ランキング上位として名高い総合商社。年収2,000万はほぼ確実、格安の社宅や退職金、では医者も到底敵いません。
しかし商社が実際何をやっているのか、どのように儲けているのかよく分からない、という方も多いと思います。
総合商社は「ラーメンから飛行機まで」と称され、関連会社は多岐にわたります。例えば殆どのコンビニやメガバンクの裏には商社の存在があり、資本関係は複雑です。
今回は、医学生ながら

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医学生の副業とマッチング

医学生の副業とマッチング

ご覧いただき、ありがとうございます。

現在、医師の収入が相対的に低下していることに、敏感な方々はお気づきかと思います。日本のインフレ率は約4%ですが、医師の平均給与は横ばいです。さらに、美容医療には年間約500人の医師が参入しており、将来的には収入が減少する可能性が高まっています。 そのため、多くの方々はキャリア(専門医制度、医局)に不安を抱え、副業を考えることが多いでしょう。
この文章では、

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2023.1.18 イーロンマスクが窮地に立たされている

コロナ禍やESGの波に乗って世界一の資産家となったイーロン・マスク。
マスク氏はフィンテックの草分けともいえるPayPalの共同創業者として財をなし、スペースX、テスラを起業した。ChatGPTで話題のOpenAIも、初期に彼の資本が入っている。

問題はTwitter社の買収だ。マスク氏は昨年10月下旬、Twitterを440億ドル(約6.4兆円)で買収した。4月に1株54.20ドル(総額で約4

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2023.1.17 今日から金融政策大幅変更か?-金融政策決定会合

日本銀行は17,18日に、金融政策決定会合を開く。今回もセンチメントが安定せず、情勢レポートや黒田総裁の記者会見に注目が集まっている。前回、先月の会合で、大きなサプライズがあったからだ。

前回会合では、「長期金利の誘導目標を±0.25%から±0.5%程度」に変更した。ここ5年程度、ずっと0.25%にキープされていたJGB10Y(日本国債10年物金利)。今後の金融政策変更の布石なのではないか、との

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2023.1.16 今回は、普段と違ったリセッションになるかも。大きな違いがある

米経済は、近くリセッション入りする可能性が高い、と考えられている。しかし今回は普段とは違う様相になるかもしれない、とB of A(米系投資銀行、旧称バンク・オブ・アメリカ) のアナリストは考えている。

金融危機として代表的もの比較して、今回は小さなリセッションになる可能性が高いと思われる。理由として、まず大きいのは企業のバランスシートが安定している、ということがある。
典型的な金融危機は、債務危

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2023.1.14 ビットコイン、一時2万1000ドル突破-11連騰

本日は記事の抜粋で失礼しますm(__)m

暗号資産ビットコインは14日、11日連続で値上がりし、一時2万1000ドルを突破した。ビットコインが底値に達したとの期待やインフレがピークを迎えたとの見方が広がった。

ビットコインは一時7.5%高の2万1299ドル。ビットコインが前回2万ドルを超えたのは昨年11月8日。イーサも一時9.7%上昇。カルダノやドージコインも堅調な上げとなった。

コインゲッ

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2023.1.13 金融業界の人たちはインフレに興味がない、という話

昨今の日本では「インフレ」が大きな課題となっている。
原材料費の高騰でサントリーなどの食品企業の値上げを発表する中、賃金の上昇は少なく、実質賃金の低下が進行している。
最近賃上げを発表した大企業は、ユニクロを擁するファーストリテイリングくらいだろう(昨日発表の9-11月期決算によると、決して収益が拡大したわけではない)。特に賃金上昇が激しい領域もなく、みんなが損をする、という状況になっている。

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1.12 米テック企業で進むレイオフ

現在米国ではハイテク企業を中心として、レイオフ(解雇)の波が到来している。
今月6日に発表された昨年12月の米雇用統計では、雇用者数が引き続き力強い伸びを示した。近くリセッション(景気後退)入りする可能性も排除した。しかし全体として伸びは鈍化。ホワイトカラー、とりわけハイテク企業の雇用環境の悪化を反映している。

最近のレイオフは以下の通り(概数)。
Google: 11,000人
Apple:

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2023.1.11 日本企業がやっとインフレ対応、ファーストリテイリングが報酬改定

衣料品チェーンの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは11日、3月に国内従業員の報酬を改定すると発表した。年収で数%から約40%の範囲でアップする。世界水準での競争力と成長力を強化するため、人材への投資を引き上げるとしている。
発表では、国内は「海外に比べて報酬水準が低位にとどまっている」と指摘。新入社員の初任給については現在の25万5000円から30万円(18%)に引き上げ、入社1-2年

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2023.1.10 インドの大財閥「タタ」ついにiPhone製造へ

経済成長の新たな火種として注目を浴びているインド。10日、インドの巨大コングロマリッドであるタタグループが、インド主要のiPhone工場を獲得することで合意に近づいている。iPhoneの組み立てに関わる初のインド企業となる。

タタグループとは

現在世界5位の経済大国であるインド。ゴールドマンサックスのリサーチ部門は、インドのGDPが2075年には世界2位になると予想している。このような急成長を

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2023.1.9 米金融当局は年内にQE再開か

 米国債市場は規模が拡大した一方で、通常の買い手が市場から撤退し、機能不全に陥っている。これを緩和するため、年内に米金融当局が市場の支えに入るという。
 Bloombergによると、クレディ・スイス・グループのゾルタン・ポジャール氏は6日付の顧客向けリポートでこうした見解を示し、今年夏に米金融当局が資産購入を再開すると予想した。
 ポジャール氏の分析によると、相対価値トレーディング戦略をとるファン

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2023.1.7 エーザイ開発のアルツハイマー薬、米国で承認

長らくアルツハイマー型認知症のに取り組ん研究に取り組んできたエーザイと米バイオジェンが開発した新薬「レカネマブ」が現在第Ⅲ相試験中。米食品医薬品局(FDA)の迅速承認を取得した。FDAが6日の声明で明らかにした。エーザイはまた、完全な承認に向けた申請もFDAに同日提出したと発表した。
これらの2社の道のりは長いものであった。2021年に治験が進行していた新薬「アデュヘルム」は米国FDAからの承認は

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2023.1.6 今話題の「チャットGPT」とは?

今回は最近話題の"ChatGPT"の正体について。
ChatGPT は金融業界超話題になっているので、この部分も説明します(Bloomberg、Wall Street Journal といった新聞に大きく取り上げられています)。

ChatGPT とは?

ChatGPTは、AIを用いた自然言語処理ツール。チャットで会話するように、AIと会話ができるというもの。
具体的な活用方法としては、「Cha

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2023.1.5 イールドカーブコントロールの意味-④

こんにちは。今回はYCCの最終回。イールドカーブコントロールとは、「長期債の無制限売買により、短期金利のみでなく、長期金利に至るまで包括的に金利水準をコントロールする政策」でした。現在の混乱について話します。

YCCの限界現在YCCは限界を迎えています。なぜそのようになったのか。まず日本国債(長期債)は、「将来の期待インフレ率」を大きく反映して動きます。なぜなら日本国債は究極の「無リスク資産」。

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2023.1.4 イールドカーブコントロールの意味-③

今回は、YCCの具体的な方法と、現在の混乱についてです。

前回の復習前回確認した超重要事項は、以下の通りです。

中央銀行が古典的に行う質的緩和では、「短期金利」しか操作できない。

しかし、株価や景気に強い影響を与えるのは、「長期金利」の方。中央銀行は、短期金利の操作によって、間接的に長期金利を操作している。

日本では極度の景気低迷によって、直接、長期金利を操作する必要が出てきた。そのために

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2023.1.3 イールドカーブコントロールの意味-②

今回は「長期金利・短期金利とイールドカーブ」について。イールドカーブとは一体何なのか?なぜカーブを描くのか。解説します。

目次
①一般的な金融政策
②長期金利・短期金利とイールドカーブ
③イールドカーブコントロールとは

②長期金利・短期金利とイールドカーブ長期金利・短期金利の違いとは?
もし友達と食事に行って、現金払いのみだったとする。キャッシュレス派の友達に「今現金がないから明日払う、今貸し

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