2023.1.17 今日から金融政策大幅変更か?-金融政策決定会合

日本銀行は17,18日に、金融政策決定会合を開く。今回もセンチメントが安定せず、情勢レポートや黒田総裁の記者会見に注目が集まっている。前回、先月の会合で、大きなサプライズがあったからだ。

前回会合では、「長期金利の誘導目標を±0.25%から±0.5%程度」に変更した。ここ5年程度、ずっと0.25%にキープされていたJGB10Y(日本国債10年物金利)。今後の金融政策変更の布石なのではないか、との懸念が広がっている。

背景には、安倍元首相の死があると思う。アベノミクスでは「機動的な財政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」に加え、「大胆な金融政策」が掲げられていた。金融政策は第一の矢として最も肝要。そこでタッグを組んでいたのが、日本銀行の黒田総裁。黒田総裁は安倍氏と同じく、日銀で「歴代最長任期」。第二次安倍内閣組閣の翌年、2013年から総裁を務めた。安倍政権では特例的に再任したほどだ。
安倍氏の死の後を追うように、黒田総裁は今年4月で任期満了となる。後任は不明だが、今後はアベノミクスの影響を受けた金融緩和も落ち着く可能性がある。総裁はハト派→タカ派へ、という流れだ。

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