医クラくん

医学部5年。 厚生労働省・投資銀行・外資コンサルの経験あり。 簿記二級・証券アナリスト…

医クラくん

医学部5年。 厚生労働省・投資銀行・外資コンサルの経験あり。 簿記二級・証券アナリスト(予定)。

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  • 医学生が記す金融ニュース

    主にBloomberg ,Wall Street journalを中心にニュースをpick。 大事と思ったニュースのみを記載しています。

最近の記事

【医者より稼げる職業】 商社マン

就活人気度ランキング上位として名高い総合商社。年収2,000万はほぼ確実、格安の社宅や退職金、では医者も到底敵いません。 しかし商社が実際何をやっているのか、どのように儲けているのかよく分からない、という方も多いと思います。 総合商社は「ラーメンから飛行機まで」と称され、関連会社は多岐にわたります。例えば殆どのコンビニやメガバンクの裏には商社の存在があり、資本関係は複雑です。 今回は、医学生ながら厚労省・外資コンサル・投資銀行でのインターンを経験(内定獲得)し、5大商社の社員

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    • 医学生の副業とマッチング

      ご覧いただき、ありがとうございます。 現在、医師の収入が相対的に低下していることに、敏感な方々はお気づきかと思います。日本のインフレ率は約4%ですが、医師の平均給与は横ばいです。さらに、美容医療には年間約500人の医師が参入しており、将来的には収入が減少する可能性が高まっています。 そのため、多くの方々はキャリア(専門医制度、医局)に不安を抱え、副業を考えることが多いでしょう。 この文章では、 副業を探す際の最も重要なポイントと、 マッチングに役立つアルバイトについてご紹

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      • 2023.1.18 イーロンマスクが窮地に立たされている

        コロナ禍やESGの波に乗って世界一の資産家となったイーロン・マスク。 マスク氏はフィンテックの草分けともいえるPayPalの共同創業者として財をなし、スペースX、テスラを起業した。ChatGPTで話題のOpenAIも、初期に彼の資本が入っている。 問題はTwitter社の買収だ。マスク氏は昨年10月下旬、Twitterを440億ドル(約6.4兆円)で買収した。4月に1株54.20ドル(総額で約440億ドル)でTwitterを買収することで合意したが、その後撤回し、Twitt

        • 2023.1.17 今日から金融政策大幅変更か?-金融政策決定会合

          日本銀行は17,18日に、金融政策決定会合を開く。今回もセンチメントが安定せず、情勢レポートや黒田総裁の記者会見に注目が集まっている。前回、先月の会合で、大きなサプライズがあったからだ。 前回会合では、「長期金利の誘導目標を±0.25%から±0.5%程度」に変更した。ここ5年程度、ずっと0.25%にキープされていたJGB10Y(日本国債10年物金利)。今後の金融政策変更の布石なのではないか、との懸念が広がっている。 背景には、安倍元首相の死があると思う。アベノミクスでは「

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        • 医学生が記す金融ニュース
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        記事

          2023.1.16 今回は、普段と違ったリセッションになるかも。大きな違いがある

          米経済は、近くリセッション入りする可能性が高い、と考えられている。しかし今回は普段とは違う様相になるかもしれない、とB of A(米系投資銀行、旧称バンク・オブ・アメリカ) のアナリストは考えている。 金融危機として代表的もの比較して、今回は小さなリセッションになる可能性が高いと思われる。理由として、まず大きいのは企業のバランスシートが安定している、ということがある。 典型的な金融危機は、債務危機を伴うことがほとんどである。リーマンショックでは、不動産バブルに乗りたい個人投

          2023.1.16 今回は、普段と違ったリセッションになるかも。大きな違いがある

          2023.1.14 ビットコイン、一時2万1000ドル突破-11連騰

          本日は記事の抜粋で失礼しますm(__)m 暗号資産ビットコインは14日、11日連続で値上がりし、一時2万1000ドルを突破した。ビットコインが底値に達したとの期待やインフレがピークを迎えたとの見方が広がった。 ビットコインは一時7.5%高の2万1299ドル。ビットコインが前回2万ドルを超えたのは昨年11月8日。イーサも一時9.7%上昇。カルダノやドージコインも堅調な上げとなった。 コインゲッコーのデータによれば、仮想通貨全体の時価総額は昨年11月前半以来の1兆ドル超えと

          2023.1.14 ビットコイン、一時2万1000ドル突破-11連騰

          2023.1.13 金融業界の人たちはインフレに興味がない、という話

          昨今の日本では「インフレ」が大きな課題となっている。 原材料費の高騰でサントリーなどの食品企業の値上げを発表する中、賃金の上昇は少なく、実質賃金の低下が進行している。 最近賃上げを発表した大企業は、ユニクロを擁するファーストリテイリングくらいだろう(昨日発表の9-11月期決算によると、決して収益が拡大したわけではない)。特に賃金上昇が激しい領域もなく、みんなが損をする、という状況になっている。 今回のインフレの波は、米→欧州→アジア、といった順で進行している。米国ではコロナ

          2023.1.13 金融業界の人たちはインフレに興味がない、という話

          1.12 米テック企業で進むレイオフ

          現在米国ではハイテク企業を中心として、レイオフ(解雇)の波が到来している。 今月6日に発表された昨年12月の米雇用統計では、雇用者数が引き続き力強い伸びを示した。近くリセッション(景気後退)入りする可能性も排除した。しかし全体として伸びは鈍化。ホワイトカラー、とりわけハイテク企業の雇用環境の悪化を反映している。 最近のレイオフは以下の通り(概数)。 Google: 11,000人 Apple: 100人(株価はボロボロ) Meta(Facebook): 11,000人 Am

          1.12 米テック企業で進むレイオフ

          2023.1.11 日本企業がやっとインフレ対応、ファーストリテイリングが報酬改定

          衣料品チェーンの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは11日、3月に国内従業員の報酬を改定すると発表した。年収で数%から約40%の範囲でアップする。世界水準での競争力と成長力を強化するため、人材への投資を引き上げるとしている。 発表では、国内は「海外に比べて報酬水準が低位にとどまっている」と指摘。新入社員の初任給については現在の25万5000円から30万円(18%)に引き上げ、入社1-2年目の新人店長は月収29万円から39万円(36%)にアップするという。その他の役職

          2023.1.11 日本企業がやっとインフレ対応、ファーストリテイリングが報酬改定

          2023.1.10 インドの大財閥「タタ」ついにiPhone製造へ

          経済成長の新たな火種として注目を浴びているインド。10日、インドの巨大コングロマリッドであるタタグループが、インド主要のiPhone工場を獲得することで合意に近づいている。iPhoneの組み立てに関わる初のインド企業となる。 タタグループとは 現在世界5位の経済大国であるインド。ゴールドマンサックスのリサーチ部門は、インドのGDPが2075年には世界2位になると予想している。このような急成長を牽引してきたのは、間違いなくタタグループをはじめとするコングロマリッド(≒財閥)

          2023.1.10 インドの大財閥「タタ」ついにiPhone製造へ

          2023.1.9 米金融当局は年内にQE再開か

           米国債市場は規模が拡大した一方で、通常の買い手が市場から撤退し、機能不全に陥っている。これを緩和するため、年内に米金融当局が市場の支えに入るという。  Bloombergによると、クレディ・スイス・グループのゾルタン・ポジャール氏は6日付の顧客向けリポートでこうした見解を示し、今年夏に米金融当局が資産購入を再開すると予想した。  ポジャール氏の分析によると、相対価値トレーディング戦略をとるファンドは米国債がオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)に比較して大きく値を

          2023.1.9 米金融当局は年内にQE再開か

          2023.1.7 エーザイ開発のアルツハイマー薬、米国で承認

          長らくアルツハイマー型認知症のに取り組ん研究に取り組んできたエーザイと米バイオジェンが開発した新薬「レカネマブ」が現在第Ⅲ相試験中。米食品医薬品局(FDA)の迅速承認を取得した。FDAが6日の声明で明らかにした。エーザイはまた、完全な承認に向けた申請もFDAに同日提出したと発表した。 これらの2社の道のりは長いものであった。2021年に治験が進行していた新薬「アデュヘルム」は米国FDAからの承認は受けたものの、有効性への疑義から販売に苦戦し、日本や欧州では承認が見送られていた

          2023.1.7 エーザイ開発のアルツハイマー薬、米国で承認

          2023.1.6 今話題の「チャットGPT」とは?

          今回は最近話題の"ChatGPT"の正体について。 ChatGPT は金融業界超話題になっているので、この部分も説明します(Bloomberg、Wall Street Journal といった新聞に大きく取り上げられています)。 ChatGPT とは? ChatGPTは、AIを用いた自然言語処理ツール。チャットで会話するように、AIと会話ができるというもの。 具体的な活用方法としては、「ChatGPTにデータの収集を依頼する」や「(医師なら)症状を入力して鑑別疾患を挙げて

          2023.1.6 今話題の「チャットGPT」とは?

          2023.1.5 イールドカーブコントロールの意味-④

          こんにちは。今回はYCCの最終回。イールドカーブコントロールとは、「長期債の無制限売買により、短期金利のみでなく、長期金利に至るまで包括的に金利水準をコントロールする政策」でした。現在の混乱について話します。 YCCの限界現在YCCは限界を迎えています。なぜそのようになったのか。まず日本国債(長期債)は、「将来の期待インフレ率」を大きく反映して動きます。なぜなら日本国債は究極の「無リスク資産」。日本政府なら絶対にお金を返してくれる、という信頼があります。確実ですから、市場参

          2023.1.5 イールドカーブコントロールの意味-④

          2023.1.4 イールドカーブコントロールの意味-③

          今回は、YCCの具体的な方法と、現在の混乱についてです。 前回の復習前回確認した超重要事項は、以下の通りです。 中央銀行が古典的に行う質的緩和では、「短期金利」しか操作できない。 しかし、株価や景気に強い影響を与えるのは、「長期金利」の方。中央銀行は、短期金利の操作によって、間接的に長期金利を操作している。 日本では極度の景気低迷によって、直接、長期金利を操作する必要が出てきた。そのために、日本銀行はYCCに乗り出した。 ③イールドカーブコントロールとは短期金利のみ

          2023.1.4 イールドカーブコントロールの意味-③

          2023.1.3 イールドカーブコントロールの意味-②

          今回は「長期金利・短期金利とイールドカーブ」について。イールドカーブとは一体何なのか?なぜカーブを描くのか。解説します。 目次 ①一般的な金融政策 ②長期金利・短期金利とイールドカーブ ③イールドカーブコントロールとは ②長期金利・短期金利とイールドカーブ長期金利・短期金利の違いとは? もし友達と食事に行って、現金払いのみだったとする。キャッシュレス派の友達に「今現金がないから明日払う、今貸してくれない?」と言われたら、(大抵の人は)OKするはず。でも「10年後払うね」と

          2023.1.3 イールドカーブコントロールの意味-②