2023.1.6 今話題の「チャットGPT」とは?

今回は最近話題の"ChatGPT"の正体について。
ChatGPT は金融業界超話題になっているので、この部分も説明します(Bloomberg、Wall Street Journal といった新聞に大きく取り上げられています)。

ChatGPT とは?


ChatGPTは、AIを用いた自然言語処理ツール。チャットで会話するように、AIと会話ができるというもの。
具体的な活用方法としては、「ChatGPTにデータの収集を依頼する」や「(医師なら)症状を入力して鑑別疾患を挙げてもらう」などが考えられます。いわばGoole検索の強化版+まとめ作業を実行してもらう、といったようなものです。
コンサルなどでアナリスト(若手社員)が行う雑用のようなことは、ChatGPTに取って代わられる可能性もあります。

実際に使ってみた


ChatGPTはFeedbackをもらうことを目的に、現在無料で使用できるようになっています。
必要な個人情報は氏名・電話番号・メールアドレスくらいなのでぜひ試してみてください↓

使用してみましたが、すでにかなり使えそうです。現在はテキストのみのやり取りですが、今後Excelシートや図に落としてもらえるようになれば、かなり作業効率アップの予感です。また、単純な知識のインプットであればGoogle検索と同じようなことをワンステップでできます(検索後にサイトを選ぶ必要がない)。
スクリーンショットは後日Twitterにアップします。

金融業界での話題


今回のChatGPT、いくつかの面で注目されています。

まず、テクノロジーとしての期待感。
ChatGPTはOpenAI社が開発しましたが、過去にはDall-E という自動画像生成AIも開発していました。一時期LINEで画像生成できるチャットが話題になりましたが、あれに似た類のソフトウェアですね(LINEに搭載されているのはミュンヘン大学のチームが作成したStable Diffusion、というものらしい)。
ChatGPTは前述のように、作業効率を一気にアップさせるということで、容易にマネタイズの可能性を想像できます。
OpenAI社は新たな資金調達を検討しており、その際の時価総額(会社全体の価値)は約290億ドルと算定した。これでも株を買いたいという金融機関がいるらしく、株式公開買い付け(TOB)を検討しているという報道が出ました。
時価総額10億ドル(約1300億円)以上の非上場企業をユニコーン企業と呼びますが、今回はそれをはるかに上回り、世界最大の非上場企業になる予定。

次に、その経営戦略。


2018年にこの企業は、Microsoftに出資を受けました。MicrosoftがOpenAIの株を買い、オーナーになったということ。これによりOpenAIはMicrosoftの資源を無料で使わせてもらって、研究開発を圧倒的に加速させることに成功しました。Microsoftとしても自分の持っている株の価値が上がるし、OpenAIとしても自社製品を強化できる、まさにwin-winの関係。
使っていた「資源」とはMicrosoftのAzure(アジュール)というクラウドサービス。このサービスは、簡単に言えば「パソコンの機能を代替してくれる」というもの。例えば我々が画像ファイルを保存しまくったりエクセルで複雑な計算をするとパソコンは固まります。パソコン自体のストレージやCPUを使っているから。Azureを使えば、この機能をMicrosoftのデータセンターが勝手に処理してくれる、という訳。

以上、ChatGPTの解説でした。

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