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「キラーT細胞」のES細胞で、コロナの約9割が死滅⁉京都大学が開発。治療法確立なるか?

こんにちは、翼祈(たすき)です。
コロナ明けをしてから、後2ヵ月弱で、1年半が経過しようとしています。

コロナ自体は少なくなって来た方なのかもしれませんが、それ以外の感染症が爆発的に流行りました。

私の記憶違いがあるかもしれませんが、2023年夏、咽頭結膜熱やRSウイルス、インフルエンザから始まり、溶連菌感染症、手足口病、マイコプラズマ感染症…。といった、少し流行の波が収まったら、違う感染症が流行るという大変な状況です。

マイコプラズマ感染症に関しては、4年に1回、オリンピックのある年に流行るという話もあって、まさに今年はパリオリンピックがあって、8年ぶりに大流行して、もしかしたら、今でもかかっている人もいるかもしれません。

夏に流行る感染症で、去年に続き、今年も聞かれていないのは、ヘルパンギーナ位でしょうか?

私は2024年4月下旬に、流行の波が落ち着いたRSウイルスに感染して、母にも移してしまって、親子共々かかったことで、膨大な治療費を払いました。

特に咳が止まらず、仕事に差し支えるなど、大変な日々でした。

それ以来、特に電車の中などで、咳をしている人に敏感なのですが、2024年7月に、コロナに関する新しい治療法の開発が進んでいるとのニュースを観ました。

新型コロナウイルスに感染した細胞を標的に攻撃する免疫細胞を、色んな細胞に分化する能力を持つ人の、「キラーT細胞」のES細胞(胚性幹細胞)から作製することに成功したと、免疫学が専門の、京都大学の河本宏教授などの研究グループが明らかにしました。

ES細胞(胚性幹細胞)とは、受精から5~7日経過した受精卵(胚)から一部の細胞を取り出して培養した細胞で、身体のあらゆる細胞に変化できる能力を持ち「万能細胞」と呼ばれています。

京都大学と東京都にある国立成育医療研究センターが「キラーT細胞」のES細胞(胚性幹細胞)の作製に成功し、けがや病気を治癒できる再生医療の材料として供給しています。

同じ万能細胞では、皮膚や血液などヒトの細胞に遺伝子を入れて作製するiPS細胞(人工多能性幹細胞)があります。

がん治療などで免疫力が著しく低下したコロナの患者さんに投与すれば、治療に役立てる可能性を秘めています。

研究グループは2024年7月に既に特許を出願していて、2027年度を目処に免疫が低下している重症の患者さんへの、藤田医科大学で臨床試験(治験)を開始し、2029年度の実用化を掲げています。

今回は京都大学が成功した、「キラーT細胞」のES細胞(胚性幹細胞)がどういう効果をもたらしたかなどを、紹介したいと思います。

「キラーT細胞」のES細胞(胚性幹細胞)ができる様になった、新たなコロナ治療の可能性


画像引用・参考:COVID-19治療用多能性幹細胞由来T細胞製剤の作製に初めて成功—特許出願を完了し臨床試験に向けた開発が本格化—  京都大学(2024年)

コロナ向けには既に複数の薬が存在しますが、これまで抗がん剤の治療を受けている患者さんが免疫不全の状態となって、コロナで重症化した時には重症度の高い患者さんに有効な薬は少ないといいます。

免疫細胞は「キラーT細胞」です。免疫細胞の「キラーT細胞」を用いた薬は高い効果が期待されていますが、患者さん自身の「キラーT細胞」がコロナを攻撃する様に遺伝子を置き換える方法はコストや時間がかかります。

がん細胞やウイルスに感染した細胞を死滅させる機能があります。第三者の「キラーT細胞」を遺伝子改変して身体に入れる方法は、患者さんの免疫反応によって拒絶されてしまうという、最大の難題がありました。

研究グループは最初に、ES細胞(胚性幹細胞)にゲノム編集を施し、投与する時の拒絶反応を起こしづらくしました。その上で「キラーT細胞」の遺伝子を組み込み、コロナウイルス表面の突起物「スパイクたんぱく質」を発見して攻撃できる様にしました。

こうして作製した「キラーT細胞」と、コロナの「スパイクたんぱく質」を発現させて感染を模した細胞を混ぜ合わせると、およそ12時間後には「キラーT細胞」が感染を模した、およそ9割の胚の細胞の大部分を壊しましたが、別の健康な細胞は攻撃されませんでした。

今後、実際にコロナに感染させた細胞でも同じ様な効果があるかを分析していく方針です。

この技術を用いればウイルスの種類に応じた「キラーT細胞」を作製できることで、コロナだけでなく、他の致死的なウイルスにも活用できる可能性を秘めています。

「キラーT細胞」を活用した治療では、患者さんの血液から採取したT細胞の遺伝子を改変して攻撃力を高め、患者さんnに戻す「CAR-T療法」が既に一部のがんに対して実用化されていますが、この方法では患者さん本人にしか活かせず、作製に時間もかかる話です。

これに対し研究グループは、事前にES細胞から「キラーT細胞」を作製して備蓄しておけば、多くの患者さんにすぐに投与可能な強みがあるとしています。

参考:キラーT細胞でコロナ治療 京大が薬候補、ES細胞で作成 日本経済新聞(2024年)

日本発の万能細胞であるiPS細胞ではなく、ES細胞を用いる理由に関して、河本教授は、
iPS細胞は作製する過程で色んな特許の縛りがあり、使用料支払いなどにより治療薬の開発コストが高くなります。人類をウイルス感染での死から救うブレークスルーになればと願っています
と説明しました。

私の家がコロナを恐れた時

私の家族は多分ですが、コロナにかかったことはありません。

ですが、私は糖尿病、両親は母が高血圧、父が血圧がちょっと高いなどで、常にリスクのある家族で、買い物以外、プライベートでの人ごみなどに極力行かない様にしています。

今は体温を測ったりなどもほとんどしないですが、コロナ禍の時、仕事でも体温を測ることが朝来て、求められていました。

父の職場でもかつて体温の測定があったのですが、コロナ禍で何度も体温に敏感だったこともあって、父が少し体温が高いと、「抗原検査をして、コロナが出なければ出勤していいです。必ず、抗原検査を受けて、結果を伝える様に」と、何回か、父は抗原検査に行きました。

受けても、毎回陰性でした。

そのことで、かかっていなくても、コロナ禍の時は、振り回されていました。今では、その抗原検査の無料の場も、コロナ明けに伴い、閉鎖されました。

今では、私だとHPVワクチンで、とある近くの病院に行く際に、よく抗原検査を受けるための、隔離部屋があって、そのために、よく車が停まっています。

そのことで、「コロナ明けというけれど、やっぱりまだコロナはなくなっているわけではないのだな」と感じます。

この本題のニュースが発表された時、否定的に扱われるコロナの話題でも、非常に好意的なコメントを集めていました。それだけ期待が大きいものなのでしょう。

コロナも後遺症が酷い方もいて、仕事も学校にも行けない人も多くいます。そのためにも、この研究が進んで、導入されることを願うしかできませんー。


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