そあ

ー独りよがりな言葉が 誰かの過去と未来に刺さりますように。 美/悲/儚/黒 2021…

そあ

ー独りよがりな言葉が 誰かの過去と未来に刺さりますように。 美/悲/儚/黒 2021年は言葉×デザインをテーマに🥀 サムネ自作。デザイン勉強中。 スキ&フォローお待ちしてます🖤🦢\ミテネ/ 金曜夜21時頃に投稿🌙.*·̩͙

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雨宵チェックメイト

恋人にも他人にも  家族にもなれない君と私は  死んだ蝶の群れの中で今日も  一夜のマスカレイドを繰り返す  排気ガスを吸い込んで育った  都会の紫陽花は  見せか…

そあ
3年前
26

獏と白馬

もしもし  貴方は私の夢に立ち入ったのでしょう  私 どんな顔をしていたのかしら  青い鳥を追って高い塔から  飛び降りるところだったのに  貴方のせいでこの鳥籠は今…

そあ
3年前
26

薄紅花葛/usubeni hana kazura

夢なんて重くならないうちに  綿毛みたいに飛んでしまえばいいのにさ  いつまでも涙を吸い込んで ぐずって  情けなくって 散っていけないのよ  交差点 うつむいて…

そあ
3年前
34

アンチテーゼ・シンデレラ

貴女はいつも私を子供にして  捨てたアルバムを取り出してめくろうとする  私は弱くて何も言えない  喉に突っ込まれた劇薬の瓶  飲み下して息継ぎをした  操り人形か…

そあ
3年前
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紋赤蝶

狂い咲いた花に制裁を与えて 死神様ごっこの記憶 薔薇の花首に触れたら 完璧な終わりが欲しくなるの 雪原は過ちと迷いを記憶する 遊ぶ獣は跡を濁してしまった …

そあ
3年前
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花と針

アオハルの破片は心の粘膜 透過して音もなく刺さるんだ 刺激と暴力を履き違えて 僕を一人にしないでよ カラフルな喜びが花開く季節は 僕の心象モノクローム際立…

そあ
3年前
19

White Un Birthday

綺麗な水から生まれた君の かくれんぼに付き合って 遊んでいたら 春 夕暮れ 陽に透けた嘘も 伸びた影に隠れた本音も また明日 手の鳴る方で 会えるかな …

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3年前
21

黒くて甘い

黒くて甘い感情が 心蝕んで 隅々這い回る 裏垢同士 監視 青い鳥警察 まともな幸せ感じたこと 一度もないよ 昼間の時計が砕けていく音がする 「こんなことど…

そあ
3年前
25

東京テレポーテーション

アーバンナイトの亡霊は 春の夜に立ち消え 黒いカモメが誘う空白の港は 置き忘れた感傷の倉庫 観覧車の下で凍えそうな2人は 500円の水買って 急ぎ足で今日の…

そあ
3年前
21
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影_ING

そあ
3年前
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凍狼星 / Lupus

黒い月が染み出す夜に  青い鳥を探す狼は誰  飼い殺しの時限爆弾の中身は  滑稽な道化師であればいいのに  手を合わせたら 虚夢に溶けてほら  音もなく魂まで融解す…

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3年前
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量産型アンニュイ♀

そあ
3年前
10
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冷笑を売る

そあ
3年前
6

ピオニーとマーメイド

花束を買って歩く道すがら  恋人の裏切りに出会うような日  ミュージックビデオを馬鹿にした季節は  ありふれたフィクションへ 落下してゆく  汚れた鏡に 自惚れた自…

そあ
3年前
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+2

拡張する過去

そあ
3年前
11

暗室ト花向ケ

白百合を口に詰められて  窒息する夢を見よう  僕に触れないで 綺麗にしてみせてよ  もう 何も汚したくないから  待ち構える太陽には とびきりの作り笑いを  大好き…

そあ
3年前
13
雨宵チェックメイト

雨宵チェックメイト

恋人にも他人にも 
家族にもなれない君と私は 
死んだ蝶の群れの中で今日も 
一夜のマスカレイドを繰り返す 

排気ガスを吸い込んで育った 
都会の紫陽花は 
見せかけの 青 白 紫 全部嘘だらけ 
何も知らぬ顔で 綺麗なふりをして 
透き通った雨を 涙の代わりにしていた 

いつまで青いままでいられるの? 
明日には もう腐って 散っていく六月のアオ 
いつまで無垢でいられるの? 
いつか答えを

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獏と白馬

獏と白馬

もしもし 
貴方は私の夢に立ち入ったのでしょう 
私 どんな顔をしていたのかしら 
青い鳥を追って高い塔から 
飛び降りるところだったのに 
貴方のせいでこの鳥籠は今日も空っぽのまま 

もしもし 
貴方は私を鏡の裏から見ているようね 
私 どうして目覚めてしまったの 
青い薔薇のお風呂に入って 
邪魔な感情を捨ててしまえば 
あの人に抱かれて眠る人形になれたのに 

もしもし 
貴方は私の悪い夢

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薄紅花葛/usubeni hana kazura

薄紅花葛/usubeni hana kazura

夢なんて重くならないうちに 
綿毛みたいに飛んでしまえばいいのにさ 
いつまでも涙を吸い込んで ぐずって 
情けなくって 散っていけないのよ 

交差点 うつむいて下がる前髪 
白い軽トラックのライトがスローモーション 
イエローグリーンの光に
僕の亡霊だけ轢かせておいたんです 

あの扉を開けたらあの子がいて 
だらしなく口の端を上げて
おかえりって言うんだ 
薔薇の棘でトびたいっていう君は 

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アンチテーゼ・シンデレラ

アンチテーゼ・シンデレラ

貴女はいつも私を子供にして 
捨てたアルバムを取り出してめくろうとする 
私は弱くて何も言えない 
喉に突っ込まれた劇薬の瓶 
飲み下して息継ぎをした 

操り人形からハサミを遠ざけた 
狡猾で愛想の良い女 
嫌いな言葉は「自立」? 
不機嫌な人間の顔をした鏡が 
今日も貴女に笑いかけているわ 

ベビーブルーの月明りで見たのは 
寝台に広がる 赤、赤、赤 
ねえ 私の身体 いま 透けているのかし

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紋赤蝶

紋赤蝶

狂い咲いた花に制裁を与えて
死神様ごっこの記憶
薔薇の花首に触れたら
完璧な終わりが欲しくなるの

雪原は過ちと迷いを記憶する
遊ぶ獣は跡を濁してしまった
後ろめたいほど白いシーツは
孤独が流した涙を拭えない

花冠と砂上の矜持
夜を引き伸ばして痛めつける虚夢
手を伸ばして触れたピアスは鏡の向こう
現実の裏で捨てた少女が
一人ぼっちで泣いている

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花と針

花と針

アオハルの破片は心の粘膜
透過して音もなく刺さるんだ
刺激と暴力を履き違えて
僕を一人にしないでよ

カラフルな喜びが花開く季節は
僕の心象モノクローム際立つ季節
拒絶と喪失が隣り合わせの空間で
青ざめた桜が開花する

誰か前線を止めて
描けない未来 進めない足
誰か冷戦を止めて
透明なピラミッドから転げ落ちる

窓から見える春霞の並木
校内お

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White Un Birthday

White Un Birthday

綺麗な水から生まれた君の
かくれんぼに付き合って
遊んでいたら 春 夕暮れ

陽に透けた嘘も
伸びた影に隠れた本音も
また明日 手の鳴る方で 会えるかな

不確かだから 触れて欲しかった
君の体温で 僕の言葉は色が変わるの

何もかもを飲み込む優しさで
埋もれた世界に生まれ落ちた君は
産声を持っていない

閉じ込めてしまう
冬の香りと白く

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黒くて甘い

黒くて甘い

黒くて甘い感情が 心蝕んで
隅々這い回る
裏垢同士 監視 青い鳥警察
まともな幸せ感じたこと 一度もないよ

昼間の時計が砕けていく音がする
「こんなことどうしてするの」
メンタル回復のアイテムは
聖水より9%のモルヒネ
「こんなことやめちゃえばいいのに」

いなくなる人に花束贈るときだけ
友好的な黒スーツの王様
「自腹切れないくせに偉そうだよ」

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東京テレポーテーション

東京テレポーテーション

アーバンナイトの亡霊は
春の夜に立ち消え
黒いカモメが誘う空白の港は
置き忘れた感傷の倉庫

観覧車の下で凍えそうな2人は
500円の水買って
急ぎ足で今日の居場所を探した
隣の人が優しかった
ただそれだけのことで
イマ この瞬間 思い出になる

引っ張り出した円盤
憂鬱が映る25時
忘れてゆく 生きてゆけると思えた日を
あの日 魔法にかけられた

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凍狼星 / Lupus

凍狼星 / Lupus

黒い月が染み出す夜に 
青い鳥を探す狼は誰 
飼い殺しの時限爆弾の中身は 
滑稽な道化師であればいいのに 

手を合わせたら 虚夢に溶けてほら 
音もなく魂まで融解する 
懺悔なんて 大そうなものじゃない 
見よう見まねで 傲慢に祈るだけ 

ステンドグラスで照らされた眼窩は 
白昼 君の目元の鮮やかさに似て 
赦されたみたいな清々しい顔で 
ヒトの目を欺く 

「嫌いになったでしょう」 
不釣合

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ピオニーとマーメイド

ピオニーとマーメイド

花束を買って歩く道すがら 
恋人の裏切りに出会うような日 
ミュージックビデオを馬鹿にした季節は 
ありふれたフィクションへ 落下してゆく 

汚れた鏡に 自惚れた自我が歪んだ 
何度目かの感傷は 
モノクロノイズに蹴散らされる 
暗闇は泡 行方知らずは言葉 
君は 僕に 必要な 傷跡 

いつかの涙で この花を飾ろう 
きっと 時間に染まってゆくだけ 
朽ちてゆくまで 見届けたなら 
きっと 虚

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暗室ト花向ケ

暗室ト花向ケ

白百合を口に詰められて 
窒息する夢を見よう 
僕に触れないで 綺麗にしてみせてよ 
もう 何も汚したくないから 

待ち構える太陽には とびきりの作り笑いを 
大好きな音楽を 消える感傷にしないで 

君が僕を忘れる前に 
僕が僕を忘れる算段で 
排煙ファンの隣で息をする 
瞳は 何度目かの雑踏を捉えた 

三日月の破片を水槽に沈めて 
逃げる魚の残映が 
何もない部屋の壁に 
仄暗く 陰って

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