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暗室ト花向ケ

白百合を口に詰められて 
窒息する夢を見よう 
僕に触れないで 綺麗にしてみせてよ 
もう 何も汚したくないから 

待ち構える太陽には とびきりの作り笑いを 
大好きな音楽を 消える感傷にしないで 

君が僕を忘れる前に 
僕が僕を忘れる算段で 
排煙ファンの隣で息をする 
瞳は 何度目かの雑踏を捉えた 

三日月の破片を水槽に沈めて 
逃げる魚の残映が 
何もない部屋の壁に 
仄暗く 陰って 踊る 

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