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そあ
2021年6月25日 22:55
恋人にも他人にも 家族にもなれない君と私は 死んだ蝶の群れの中で今日も 一夜のマスカレイドを繰り返す 排気ガスを吸い込んで育った 都会の紫陽花は 見せかけの 青 白 紫 全部嘘だらけ 何も知らぬ顔で 綺麗なふりをして 透き通った雨を 涙の代わりにしていた いつまで青いままでいられるの? 明日には もう腐って 散っていく六月のアオ いつまで無垢でいられるの? いつか答えを
2021年3月12日 21:00
黒くて甘い感情が 心蝕んで 隅々這い回る 裏垢同士 監視 青い鳥警察 まともな幸せ感じたこと 一度もないよ 昼間の時計が砕けていく音がする 「こんなことどうしてするの」 メンタル回復のアイテムは 聖水より9%のモルヒネ 「こんなことやめちゃえばいいのに」 いなくなる人に花束贈るときだけ 友好的な黒スーツの王様 「自腹切れないくせに偉そうだよ」
2021年2月12日 21:05
君を傷つける言葉が いくつも浮かんでは消えた鍵付きのTLに打ち付けて流すあたしは今夜 最低の女だねねぇ ここは アイコンらしくストロー刺して9%で飲み直していい?今 頭悪いから 物騒な4文字しか出てこないよ青い鳥警察にフィルタリングされる自意識優しさって何なんだろうね人を怒らせない定型文は何も生まないと思ってきたけど君を怒らせないなら有能なんじゃないの脳幹 ふやけていく
2021年2月2日 21:00
この無色透明が 揮発しないのならいっそ 自分ごと 天に還してしまいたい なんてねえ 曇り空でも 夜空を照らすあの毒花のネオンサインだけは 美しい現実ね私は あの子よりも 恵まれてる だとかそれが何の慰めになるのこの目はこんなに赤いのに泣きたいのか 悲しいのか 分からないまま 涙が出るの傷付いて お喋りになる この心へ喜びを表す言葉を 痛みと同じくらい 知っていたらもっと
2020年8月4日 21:20
あの白い月に 寂しさを見たくて私はまた 瞳を傷つけてゆく ヘーゼルハニーに 滲み出す 憂い膝上のスピンドルリボンが 解けていった泣き腫らした赤に 重ねる赤バイオレット・バイオレンスな首筋は牙の跡を 残さないルールで信じれば 愛情表現だなんて、云う14.5mmの銃口 嘘を盛られた瞳孔外れ引いた ベビードールと香水欲しいものは 貰えないもの気づいて今日は一人でも 大丈夫だっ
2020年5月9日 23:30
夜の公園で綿毛を毟る 喉を鳴らす少女襲い来る また思い出した あの日の痛み 大きく息を吸う 赤い目の少年 しらじら 真似してごらん 君にだって出来ることさ 差し出されたシフォンのワンピースを焼き払い 水鉄砲で撃ち抜いた 生き延びた自我買い集め 与えられ 満たされたのは何 貴方の着せ替え人形になるつもりはないのよ ハーネスとチョーカーで守られる沈没船帰れないまま 夜の水底で見る
2020年3月26日 21:18
場末の朽ちた聖堂 妖しげなアンティークと燭台黒い服で 朗読台に足を掛けて座っていた神父長い前髪の間に覗く瞳 鴉の背中を撫でて云う君の善意につけ込んで 愛しても 構わないかい 綺麗なものしか見たくないんだだから君を呼んだの会えない織姫より 会える偶像 いや どれも嘘 君はどちらでもないから そばにいて 真実のマリア 困難な日 祈りで君は救われたことがあったかい十字架捨ててこっ
2020年3月22日 22:35
こんなところの歩道橋から 道路見下ろしたってエモくも チルくもない ここは新宿じゃない車道の明滅は 疲れたドライバーと一般人 意味不明なスプレーの落書きは 宇宙から誤発信 リボンとピンクと垂れ目と黒髪で出来てる アザだらけの右足じゃ 厚底履いて走れない海を泳ぐクジラの古傷は綺麗だと思えるのにあたしはあたしに その言葉を掛けられない ただ一言 かわいいね って なんで言えないの
2020年3月16日 21:26
潤む画面に海月 巡って踊るアンニュイ透過して 肺は白 喉は赤 吐き出して錆色僕の自由が一つ一つ奪われては水底に集う花々に 吸い取られていった 回転させた 何度も吸い込んで ヴァイオレット色のカスタネットは空振りいつか見た景色が 狂った幸せに思えたから ルイボスバニラの香りで 強引に誘ってほしい 液と液 混ざり合って溶けて 綺麗にして 僕を指先のパルス 微かな誤差 深い眼差しの
2019年12月21日 21:34
注射針 回して打ったら このメロディーと同じ世界が見えたりして昨日と今日の隙間に 水銀 流れ込んだらプール一杯の 君の涙で浄化してよ 白黒の五線譜に ドライフラワー千切って撒いて見えない音だらけにしてしまえば 私を見てくれるの 長い前髪の君は 左目だけで 黒猫を眺めて唇の端を吊り上げて笑っていた ネオン街で火傷した鳩が 群れに混ざって 飛び回る誰かの出演フライヤーが
2019年12月10日 20:25
不透明な赤いソース 甘く甘く 溶かす夢 食べたいものも 食べられなくなっちゃって弱っていく 朝 昼 晩また 壊れてしまうのが怖いから 立ち直れない お金払えば 何だって買えるのに 甘い誘惑に溺れて 砂糖漬けの 天国行き 終点まで堕ちるところまで堕ちたら この身体どうなるの解凍すらしない やる気無いあたしを赦して 今日のあたしは飼い主不在の犬猫以下だね欲しがることも 求めるこ
2019年11月9日 23:03
自分で自分を赦せないからあたしは セカイに自分を赦してもらいたいの病んでも可愛いあの子みたいにこのリボンとフリルの甘ったるい服を着て サイドの黒髪を お姫様カットして14.2mmのカラコンで世界を見てピンク色のメロディーでセカイを満たして赦されたかった 世界に 自分に あの人に可愛いっていう絶対効力の免罪符で 赦されたかった 自分勝手に 自分を嫌って 世界も嫌って他人から
2019年11月23日 00:00
感傷が相手してくれる間は ずっと死んだように 心が流れ出していく こんなに見えない傷だらけで可愛そうだね そのまま しばらく このままあたし今生きてるって 言ってたい 今日のあたしはそれなりに頭良いから 切ったり飲んだりする前に 理性が歯車を噛んで 頭の中だけ真っ赤っ赤 ホワイトアウト出来たら とある界隈では優勝だけど相も変わらずこの目はシラフで 黒々と広がった森が見える
2019年11月26日 21:03
鏡の前でプリン食べてるあの子は ハーフツインの練習だってリボンで手首絞めて 今日もかわいいね可哀想が気持ちいい 自惚れてるんだよこうやって テンプレート お子様ランチの法則みんなが欲しがるものはいつだって キラキラしてて 目眩がしちゃうだけど ごめんね あたしは違うから コケティッシュなショーケースは 撮って終わり 白い子犬の青い目が好きチャームポイントは 分かる人に